「B面昭和史」は、あす返却日なので集中読み。敗戦の昭和15年8月15日までたどり着く。A面史を織り交ぜてのB面史。われら民衆は風にそよぐ葦のごとく戦争指導者の指揮に靡いた「民草」だったことを知る。その実相をリアルに拾い上げた力作や。だが、日本人はほんとうに「一億一心」だったのだろうか。昭和天皇の戦争責任に触れず、歴史に埋もれた「民草」の抵抗史があったことにも言及がないのは疑問。
敗戦後、日本は戦争に協力したマスメディアも、東久邇首相の「一億総懺悔」発言にこぞって飛びつきそれが既成事実化した感がする。マスメディアの反省は口先だけだったのか。日本国は新憲法できびしい反省の言葉を刻んだ。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し」た。その決意を削除する自民党改憲案が俎上に乗せられようとしている。
一内閣がその決意を反古にし、またぞろ戦争への道を突進しつつある。敗戦反省の「一億総懺悔」日本からいま戦争復活の「一億総活躍社会」へ転身するときなのか。写真上=マンションの玄関先に咲くコリウス、下=赤い提灯ぶら下げるウキツリボク(チロリアンランプ)
コリウスが錦を飾る館前 昇龍子
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ノーやん
fm
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