ノーやん日記パート2

朝顔

画像
 きょうも猛暑。いったい何日言い続けないかんのか。振り返るのもうっとおしい。花の水やりはマンションの職員さんにお願いした。

 蝉の鳴き声が暑さを助長している。芭蕉の「しづかさや岩にしみ入る蝉の聲」とはまったく趣が違う。なにせここのセミは、シャッシャッシャッシャアシャアシャアシシシイ…。忙しないこと。それも早朝から夜中まで。ゆんべなんぞ、ぼくが昼夜寝間違えたんかいな、と錯覚したよ。人の真似してそんなに働かんでええで。だれも褒美くれへんのやから。

 仕方ないから部屋に籠って、力作「エミリー・ディキンソンーわたしは可能性に住んでいるー」(岩田典子著)を読み続ける。アメリカの南北戦争の時代を生きた詩人。一見ひ弱そうで強い精神と繊細な心を持った詩人として成長した。この爺にもなにか得るところあるやしれん。

 昼食後、一休みして千里南公園へ。日中の公園は人気が少ない。椋鳥や鳩、雀が草むらを這い歩いている。ぼくの方を見向きもしない。ぼくも相手にせず碑の丘を歩く。「あさがおに釣瓶とられてもらひ水」(写真)。標柱の文字が読みづらいが間違いない。句碑の横にだれかがアサガオの鉢を置いている。江戸時代の俳人・加賀の千代女真筆の句碑。小学校で習った覚えがある。有名な句と思っていたが意外にも世評はきびしい。わざとらしく実感がないというのが大方の評価のようだ。そういわれてみればその通りだが井戸を知らない現代社会で、そういう時代を語る教材になるのではないか。つい引きずられて、

くらき井戸西瓜を浸けし水の音 愚句



句碑を訪ねて六百里(深川〜二本松・飯坂編)
楽天ブックス
赤羽正業文芸社この著者の新着メールを登録する発行年月:2007年08月登録情報サイズ:単行本ページ数

楽天市場 by 句碑を訪ねて六百里(深川〜二本松・飯坂編) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

石に刻まれた芭蕉—全国の芭蕉句碑・塚碑・文学碑・大全集
智書房
弘中 孝

ユーザレビュー:
圧巻の集大成 身近な ...
居ながらにして芭蕉の ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 石に刻まれた芭蕉—全国の芭蕉句碑・塚碑・文学碑・大全集 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}{%笑いwebry%}猿投村を思い出します。貧しかったけど楽しかったことがいっぱい。水もおいしかったです。
fm
「くらき井戸西瓜を浸けし水の音」

田舎の井戸で、どのくらい冷やしましたかね。懐かしいです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「インポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事