兵庫農漁村社会研究所

地域農業の研究、有機農業研究、都市と農村の交流、フォーラムの開催、国際交流など幅広く活動しています。

食べ方、量にも注意

2005年11月20日 | エッセイ
 食の安全は三つに分類して考えることができる。鳥インフルエンザや農薬、食中毒などとかかわる「品質」、過食や偏食など健康に影響する「食べ方」、食糧自給率など「量」の問題。

 牛海綿状脳症(BSE)や鳥インフルエンザなどの問題が起きると、質の安全ばかりが問題視されているが、食べ方や量について、もっと真剣に考えなければならない。

 偏食や過食、運動不足から肥満が増大している。食に起因する糖尿病やがんも増加している現状を見ると、食べ方の問題は深刻だ。

 量についても、安い輸入食品に頼り、食糧自給率は約40%しかない。輸入できるからいいと考えがちだが、世界の人口は増えており、二〇三〇年には、世界的に食糧不足が起きるとみられている。

 こうした問題を解決するために、地産地消を推進していくべきだ。米を中心とした健康的な食生活になり、自給率も上がる。生産者の顔が見えるため、品質の信頼にもつながる。

 「安ければいい」という価格だけで判断する買い方も改める必要がある。

 これらを実現するには意識を変えていくしかない。消費者一人ひとりが食生活を見直し、専門家は絶えず警鐘を鳴らさなければならない。

神戸新聞 2004年8月「安全!? 安心!? 我が家の食卓}より


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1 コメント

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畜産のあり方と健康について、 (Mariko)
2005-11-21 19:29:37
BSE問題もありますが、健康、環境に大きくかかわる問題ですよね。世の中畜産のあり方自体も大量生産のままでいいのか、問われている時代とも思いました。



最近の畜産品情報です。

【牛に鶏糞】鶏糞への肉骨粉混入率を30%程度とFDA要官見積(=年間30万トン?)

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/c35a71a82981c6c137518f281eb161c0



どうやって「個人の選択」?豪州産に別産地の牛脂を針で注入

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/fffd28f8ee475fc392907cea2806b80b



食品安全委員会の米国BSE評価計算は、抜け穴・欠陥だらけ

http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b63de80c4a1cc7f8d2378cfccd3f21c5
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