占いの源流

中国最古の占いは、亀の甲羅を焼いて、そのひび割れによって

吉兆を占うものでした。占う前に、身を清くして、天意を亀甲に

宿らしめるよ、と天に対して祈りを捧げるのですから、「呪術」

そのものです。雨乞いや、疫病退散の祈りとかにも通じるものが

あります。古代中国の戦いでは、呪術師を前面に立て、呪術の

掛け合いを行ったという記録もあるようです。その亀甲占いから

易経が出来てきたのです。易では筮竹という竹の棒を使いますが

もともと草の茎であったと言われています。易経を大成したのは

古代の伝説的帝王伏義、古代統一帝国の周の文王、そして孔子で、

三聖といわれています。儒教の教典「四書五経」の中には「易経」

が入っています。その後、漢代に五行思想と融合し、後年、風水、

気学、四柱推命、奇門遁甲、算命学、姓名判断と分化していきまし

た。易の影響力、および呪術的本質は、現代になっても変わらない

と言わざるを得ません。