五行周流

陰陽五行説の五元素「木」「火」「土」「金」「水」は、この順序に

木が火を生み、火が土（灰）となり、土から金が産出され、金に水が

生じ、水が木を扶助する、というように「相生」という関係が生じ

ます。五行は「気」を周流させるのです。したがって、一人の命式

（五行の組成図）の中に、五行がすべて入っていれば、気が周流する

こととなり、安定した運気となります。ただ、私のデータによると

五行がすべて入っている人は、数パーセント程度です。足りない五行

を補完するのが、干支です。干支の中にも五行が含まれています。

それでも補完できないとき、人の五行で扶助を受けるのです。これが

人と付き合うことにより運気を変える基本的考え方になります。

人との付き合いで運気を変える方法

私の占いは、陰陽五行をベースとした四柱推命と易学をベースにして

おります。四柱推命は、生まれた年月日時で、干支を割り出し、それ

に１０個の星を配置して占います。生まれ時が明確でないとき、５つ

の陰陽五行の干を配置しますが、自分自身を表す「日主」という干と

人間関係を占う人との「日主」との関係により、エルネルギー交換の

法則が導きだされます。それが前回のブログで、５つの関係になるの

です。自分の日主が、相手の日主からみて「相生」の関係にあるとき

「エネルギーを貰うリレーション」が生じます。貰うからよい、与える

から悪いとは一概には言えません。それはあくまで、他の部分の干の

配置と、「日主」自体のエネルギー値によります。惜しみなく人に

エネルギーを与える方が、自分の運気にはプラスになる人もいますし、

自分自身を表す「日主」のエネルギー値が低い人は、エネルギーを

貰った方がよいのです。

運気を変える方法 人との付き合い

運気を変える方法が、三つあると申し上げましたが、

人の付き合いで変わる、変えていくことは可能です。

従来の占いは、あくまで本人だけの運気を占うもの

でした。私の二万人のトラッキングレコードにより

ますと、人との付き合いで、そのときの運気を変え

らえることがあるということが解かりました。

二人の人間がいると、気のエネルギー交流の法則は

下記の５つとなります。

「気のエネルギーを貰う」

「気のエネルギーを与える」

「気のエネルギーがコントロールされる」

「気のエネルギーをコントロールする」

「気のエネルギーに影響を与えない」

それぞれについては、次回以降に詳しく説明しましょう。

現象易

一般的に易は、算木と筮竹をもちいて占います。

５０本の算木を何回か二つに分け、残った算木の

奇数偶数で、筮竹を下から積み上げていき、６つ

の算木の陰陽を上から読んでいきます。コインを

６回投げ、下から陰陽を積み上げて上から読む

方法もあります。なぜ下からかというと、下から

天迎えに行き、うえから天意を読むということで

上から読むのです。この他に、身の回りの現象から

卦を立てる方法もあります。鳥の大群が、西から

北へ飛んでいくことで、卦が生じていると読むの

です。これを現象易といいます。花札の絵柄は

易の卦を現しているという説もあるくらいです。

竹取物語も易の卦の配置を表現しているいとも

言われています。古事記などもそうです。

東洋占いについて

　日本で流行っている占いは、西洋占星術やタロットを

除くと、殆ど、易学と陰陽五行説を起源としています。

易学は、中国では儒教の四書五経（大学、中庸、論語、

孟子、詩経、書経、易経、礼記、春秋）の一つである

易経の哲学的一面よりは、むしろ実践学的一面である

占術を元とした占いです。これに、万物組成の元素

である「木、火、土、金、水」の五行の陰陽を加味した

ものが、四柱推命、気学、算命学、風水、姓名判断等

の各占いに分化していったと考えられます。六星占術

は、四柱推命、算命学をベースとし、より大衆化した

占いと言えます。上記占いは中国３０００年の統計を

元に組み立てられた、ある意味での統計学ですから

全く当たらないということはありません。私の二万人

のデータベースから考えると、個人差はあるものの

人によっては、３割から８割くらいは当たっている

ようです。実際の占いは、対面あるいはコミュニケー

ションをしながら行いますので、「気」を感じること

により、データ以上のことが瞬間的にわかることが

あります。言わばインスピレーションで、この能力

の優劣が、占い師の能力の差異になります。

運命を変える方法

運命を変える方法は、三つあります。

時期によって運気は変わります。「今日の運勢」というのも

この一面です。運気は、ダイナミックなものですから、体調

と同じで、日々刻々変わっていきます。良い時も、悪い時も

あるのは、当然です。運気は変わっていくが、これに合わせて

運命も変えていくことが出来るのです。運気の変化は、大きく

１２年ごと、毎月変わって行きます。１２年に２年間は

エネルギーが低下するので、今までの活動を整理氏、次の

活動のためにエネルギーを蓄積する期間が必要です。これが

「空亡」と呼ばれる状態です。細木数子先生の六星占星術は

これをベースにしていると言われます。運気はリズムですから

一挙に変化するのではなく、徐々に低下していき、徐々に

回復していくので、前後半年ずつは注意を要するでしょう。

したがって「３年」という数字がでてくるのです。この続きは

次回に。

運命とは変えられるもの 宿命と立命

　一般的には、運命は生まれたときから決められており、

変えようなないものと思われています。しかしこれば、

正確ではありません。占いの世界では、運命は、宿命

と立命に分けられます。宿命とは、親や先祖から受け

継いだ運命で、いわばＤＮＡです。これは変えられな

いといえば変えられないかもしれませんが、生きてい

る時代背景、取り巻く環境、生活状況で出てくる素質


が、良く働く場合と悪く働く場合があることは当然の

ことです。自分の宿命を知ることは重要です。


　　もうひとつ、立命という運命があります。これは

変わっていく運命です。今日の運勢などで取り上げらる

運命です。毎年毎年、日々、刻々と変わっていくダイナ

ミックな運命です。当然変わっていく法則があります。

主体的に変えていく方法論もあります。大きく言って

三つの方法がありますが、これについては次回書きま

しょう。