「あの人の考え方についてはどう思いますか?」
「私はそういうことでいいのではないかというふうに思います。」
「あの人の考え方についてはどう思いますか?」
「私はよくないと言っているというわけではない。」
日本人の話は長い。
余りに長過ぎて、最初のフレーズを覚え切れないほどです。
どうして外国人のように、
I think so.
で済ませられないのでしょう。(もちろん、外人全員がこう言うわけではありません)
これは、いい意味では奥ゆかしい日本の文化なのでしょうか。
それとも、単純に是非を決められない曖昧な性格を持っているのでしょうか。
何かの不祥事が起きたときの記者会見でも以下のような発言が見受けられます。
「私にも責任がないわけではない」
要するに、責任はあるにはあるが、全ての責任があるわけではない、本当はないと言いたいが、世間的にないと言うとあれだし、あると言いたい、でも、あると言えば、責任を追及されるから言いたくはないし……ということなのでしょう。
「私の責任です」
こう言ってしまえば、自分だけのせいになってしまいます。
そこで、自分だけではないということを暗に意味した発言となるのです。
もちろん、こうした表現は日本語に限ってということではありません。
コミュニケーションをする上では、必要なスキルとなります。
しかし、入力者にとってみれば、限りなく面倒な作業となります。
そのため、こうした語句は、登録しておくことをお勧めします。
というより、話をする上で、この「ぼかし」を使うことにはほかの意味もあります。
それは、次の言葉を探すための貴重な時間となるのです。
誰が正しいと解釈したかは定かではありませんが、
言葉を発する際は、なるべく間をあけないことが大切だそうです。
もちろん、一言一言が途切れてしまっては歯切れが悪いですし、
すらすらとスピーチができたほうが格好がつくというものです。
「私は、あの……、あなたのことが、えーっと、好き……、です」
こんなもどかしい言い方をされては、相手をいらいらさせてしまうだけです。
やはり、自分の思いはストレートに伝えたほうがよいのです。
しかし、誰もがすんなりと言いたいことをすらすらと言えるわけがありません。
そこで、先ほどに登場したもどかしい表現が活躍するのです。
「そこで、結論ということになりますけれども、これにつきましては大丈夫だというふうに考えているところでございます」
あたかも流暢に話をしているように見えますが、簡潔に書くと、
「そこで、結論ですが、大丈夫だと思います」
修正が可能であれば、下段の文章へと変換させても問題はないでしょう。
しかし、スピーチの入力などで発言が重視されるものであれば、一旦は全てを入力しなくてはなりません。
これを単語登録で限りなく楽にしていきましょう。
そこで、けろ とこに なまけ これ につて は だじぶ だ とふに かんえている とろこ。
け ろ=結論
とこに=ということに
なまけ=なりますけれども、 なま=なります けれども、=けも
につて=につきまして
だじぶ=大丈夫
とふに=というふうに
かんえ=考え
とろこ=ところでございます
ここで重要となる単語登録は、「という」シリーズです。
日本語では、この「という」を用いた語句で話を引き延ばすことが多くあります。
そこで、単語登録により、一気に加速できるポイントとなるのです。
「ということ」=「という」+「こと」=「とこ」
「ということは」=「という」+「こと」+「は」=「とこは」
「ということが」=「という」+「こと」+「が」=「とこか」(濁点不要)
「ということの」=「という」+「こと」+「の」=「とこの」
「ということに」=「という」+「こと」+「に」=「とこに」
「ということで」=「という」+「こと」+「で」=「とこて」(濁点不要)
「ということや」=「という」+「こと」+「や」=「とこや」
「ということと」=「という」+「こと」+「と」=「とこと」
「ということも」=「という」+「こと」+「も」=「とこも」
「ということへ」=「という」+「こと」+「へ」=「とこへ」
「ということを」=「という」+「こと」+「を」=「とこわ」(JIS、平仮名入力では「わ」と「を」が同じキーであるため)
「というふうに」=「という」+「ふう」+「に」=「とふに」
「というふうな」=「という」+「ふう」+「な」=「とふな」
「というように」=「という」+「よう」+「に」=「とよに」
「というような」=「という」+「よう」+「な」=「とよな」
次に、登録したいのは、助詞「に」に続くシリーズです。
「について」=「に」+「ついて」=「につ」
「につきまして」=「に」+「つきまして」=「につて」
「に」+「つき」+「まして」と捉えれば、「につま」のほうがはっきりします。
しかし、
「につきます」でも、「に」+「つき」+「ます」=「につま」となってしまうため、
「まして」の「て」の部分を採用することが思い出すときに楽になるのです。
「により」=「により」
「によりまして」=「によて」
「に当たって」=「にあ」
「に当たりまして」=「にあて」
「に基づいて」=「にも」
「に基づきまして」=「にもて」
「において」=「にお」
「におきまして」=「におて」
「に向けて」=「にむ」
「に向けまして」=「にむて」
「に関して」=「にか」
「に関しまして」=「にかて」
「にとって」=「にと」
「にとりまして」=「にとて」
中には、「におきます」「によります」など、終始形もありますし、
「に基づいた」「に向けた」という過去形もあります。
私はまだ登録していませんが、法則に倣い、「におす」「によす」「にもた」「にむた」とするといいでしょう。
これはあくまで一例であり、法則さえ満たせば、幾らでも作成が可能です。
続きは、次ページとなります。
「私はそういうことでいいのではないかというふうに思います。」
「あの人の考え方についてはどう思いますか?」
「私はよくないと言っているというわけではない。」
日本人の話は長い。
余りに長過ぎて、最初のフレーズを覚え切れないほどです。
どうして外国人のように、
I think so.
で済ませられないのでしょう。(もちろん、外人全員がこう言うわけではありません)
これは、いい意味では奥ゆかしい日本の文化なのでしょうか。
それとも、単純に是非を決められない曖昧な性格を持っているのでしょうか。
何かの不祥事が起きたときの記者会見でも以下のような発言が見受けられます。
「私にも責任がないわけではない」
要するに、責任はあるにはあるが、全ての責任があるわけではない、本当はないと言いたいが、世間的にないと言うとあれだし、あると言いたい、でも、あると言えば、責任を追及されるから言いたくはないし……ということなのでしょう。
「私の責任です」
こう言ってしまえば、自分だけのせいになってしまいます。
そこで、自分だけではないということを暗に意味した発言となるのです。
もちろん、こうした表現は日本語に限ってということではありません。
コミュニケーションをする上では、必要なスキルとなります。
しかし、入力者にとってみれば、限りなく面倒な作業となります。
そのため、こうした語句は、登録しておくことをお勧めします。
というより、話をする上で、この「ぼかし」を使うことにはほかの意味もあります。
それは、次の言葉を探すための貴重な時間となるのです。
誰が正しいと解釈したかは定かではありませんが、
言葉を発する際は、なるべく間をあけないことが大切だそうです。
もちろん、一言一言が途切れてしまっては歯切れが悪いですし、
すらすらとスピーチができたほうが格好がつくというものです。
「私は、あの……、あなたのことが、えーっと、好き……、です」
こんなもどかしい言い方をされては、相手をいらいらさせてしまうだけです。
やはり、自分の思いはストレートに伝えたほうがよいのです。
しかし、誰もがすんなりと言いたいことをすらすらと言えるわけがありません。
そこで、先ほどに登場したもどかしい表現が活躍するのです。
「そこで、結論ということになりますけれども、これにつきましては大丈夫だというふうに考えているところでございます」
あたかも流暢に話をしているように見えますが、簡潔に書くと、
「そこで、結論ですが、大丈夫だと思います」
修正が可能であれば、下段の文章へと変換させても問題はないでしょう。
しかし、スピーチの入力などで発言が重視されるものであれば、一旦は全てを入力しなくてはなりません。
これを単語登録で限りなく楽にしていきましょう。
そこで、けろ とこに なまけ これ につて は だじぶ だ とふに かんえている とろこ。
け ろ=結論
とこに=ということに
なまけ=なりますけれども、 なま=なります けれども、=けも
につて=につきまして
だじぶ=大丈夫
とふに=というふうに
かんえ=考え
とろこ=ところでございます
ここで重要となる単語登録は、「という」シリーズです。
日本語では、この「という」を用いた語句で話を引き延ばすことが多くあります。
そこで、単語登録により、一気に加速できるポイントとなるのです。
「ということ」=「という」+「こと」=「とこ」
「ということは」=「という」+「こと」+「は」=「とこは」
「ということが」=「という」+「こと」+「が」=「とこか」(濁点不要)
「ということの」=「という」+「こと」+「の」=「とこの」
「ということに」=「という」+「こと」+「に」=「とこに」
「ということで」=「という」+「こと」+「で」=「とこて」(濁点不要)
「ということや」=「という」+「こと」+「や」=「とこや」
「ということと」=「という」+「こと」+「と」=「とこと」
「ということも」=「という」+「こと」+「も」=「とこも」
「ということへ」=「という」+「こと」+「へ」=「とこへ」
「ということを」=「という」+「こと」+「を」=「とこわ」(JIS、平仮名入力では「わ」と「を」が同じキーであるため)
「というふうに」=「という」+「ふう」+「に」=「とふに」
「というふうな」=「という」+「ふう」+「な」=「とふな」
「というように」=「という」+「よう」+「に」=「とよに」
「というような」=「という」+「よう」+「な」=「とよな」
次に、登録したいのは、助詞「に」に続くシリーズです。
「について」=「に」+「ついて」=「につ」
「につきまして」=「に」+「つきまして」=「につて」
「に」+「つき」+「まして」と捉えれば、「につま」のほうがはっきりします。
しかし、
「につきます」でも、「に」+「つき」+「ます」=「につま」となってしまうため、
「まして」の「て」の部分を採用することが思い出すときに楽になるのです。
「により」=「により」
「によりまして」=「によて」
「に当たって」=「にあ」
「に当たりまして」=「にあて」
「に基づいて」=「にも」
「に基づきまして」=「にもて」
「において」=「にお」
「におきまして」=「におて」
「に向けて」=「にむ」
「に向けまして」=「にむて」
「に関して」=「にか」
「に関しまして」=「にかて」
「にとって」=「にと」
「にとりまして」=「にとて」
中には、「におきます」「によります」など、終始形もありますし、
「に基づいた」「に向けた」という過去形もあります。
私はまだ登録していませんが、法則に倣い、「におす」「によす」「にもた」「にむた」とするといいでしょう。
これはあくまで一例であり、法則さえ満たせば、幾らでも作成が可能です。
続きは、次ページとなります。