入力マスターへの道

タイピング速度に頼らず、最速の入力マスターを目指そう!

大穴の数字に大きな落とし穴がある。

2014年01月23日 21時51分33秒 | 入力速度について
前回は、「という」地獄に陥ってしまいましたが、
日本人としてはどうしても避けては通れない語句です。

それだけ多くタイプするということですから、
指もその動きを覚えているはずです。

むしろ、その指の動きに心地よささえ感じてしまうほどで、
「という」を入力できることに喜びを得ることもあります。

私にも好きな配列というか、気持ちのいい押し順があります。
「それでは」などはいい例で、左、右、左、右、左と順序よくタイプできます。

手が動かない、もしくは、きょうはなかなか乗れないというときには
何行かの「それでは」をタイプしてから業務につくこともあります。

今では、「それでは、」を「そは」で登録しているため、
実際にそのようなタイプをすることはありませんので、寂しい限りです。



さて、余談はここまでにいたしまして、
きょうは、入力業務などを専門としない皆さんにも役立つ登録方法をご紹介いたします。
もちろん、そうした業務に携わる方にとっても大変有効です。



まずは、数字にまつわる登録についてです。



数字は直接入力し、一見、登録とは関係のないように思えます。
しかし、実のところ、変換キーを押さなければいけないことも多くあるのです。

例えば、「2000円」と入力します。
しかし、コロンをつけて「2,000円」とする場合もありますし、
「2千円」と「000」を「千」にする場合もあります。

また、丸数字などや英数字などを使い出すと、
ワードの変換記憶が悪さをして、うまく変換できないときがあります。

そこで、単語登録の出番となるのです。


「1,000」「2,000」~「9,000」=「1せ」「2せ」~「9せ」
「1千」「2千」~「9千」=「1ぜ」「2ぜ」~「2ぜ」
「①」「②」~=「ま1」「ま2」~
「Ⅰ」「Ⅱ」~=「え1」「え2」~



こんなふうに登録しておけば、変換順番に悩まされることがなくなります。
ちなみに、私は「1,500」と500感覚でコロンつきの登録をしています。

もちろん、1000から9999まで登録すればいいのでしょうが、
後に使う頻度を考えれば必要ないような気もします。



さらに、数字のつくものはほかにもあります。
例えば、元号です。


「平成元年」「平成2年度」~「平成42年度」=「へ1」「へ2」~「へ42」
「昭和元年」「昭和2年」~「昭和63年」=「し1」「し2」~「し63」



ちなみに、「年」と「年度」がどうして使い分けられているかをご存じでしょうか。

年は1月から、年度は4月からという事実は認識していますが、
どうしてそうしなければならないかまではなかなか知らないものです。


脱線しない程度に簡単にお話しします。


何事を行うにも計画が必要です。
しかし、計画をつくる時間も必要です。

1月から3月までに計画をつくり、4月からそれを実行するため、
年度という計画実行期間が必要になるのです。

1月から3月までに計画を策定し、4月から3月までを一つの計画に基づき実行していきます。
次の年の1月から3月にまた新しい1年の計画をつくり、4月からスタートさせます。

そのため、「昭和」は「年」で登録しておくとよいでしょう。
もう過去の話ですので、年度が語られることは多くありません。
逆に、「平成」は未来のことに触れる機会もあるため、「年度」が効果的です。

ちなみに、元号は天皇の即位により変わります。
平成は、長くても現天皇の即位までとなりますので、あと20年ほどの登録でよいでしょう。



また、私は、業務上、以下のような登録もしております。


「第1回」「第2回」~「第99回」=「た1」「た2」~「た99」
「第1号」「第2号」~「第20号」=「た1ご」「た2ご」~「た20ご」
「第1項」「第2項」~「第20項」=「た1こ」「た2こ」~「た20こ」
「第1次」「第2次」~「第20次」=「た1じ」「た2じ」~「た20じ」
「第1章」「第2章」~「第20章」=「た1しよ」「た2しよ」~「た20しよ」
「第1条」「第2条」~「第99条」=「た1じよ」「た2じよ」~「た99じよ」
「第1款」「第2款」~「第20款」=「た1か」「た2か」~「た20か」
「第1期」「第2期」~「第20期」=「た1き」「た2き」~「た20き」
「第1点」「第2点」~「第20点」=「た1て」「た2て」~「た20て」



この「第○●」など、平仮名+数字+平仮名は誤変換が命取りです。
「項(こう)」は「稿」や「校」などがありますし、
「次(じ)」は「時」や「児」などかあるため、
変換記憶が悪さをすれば、第1校と誤変換されてしまうこともあります。

単語登録のよさである一発変換をさせるためには、
こうした登録方法で防ぐこともできるのです。



さらに、以下のような登録も有効です。


「北1条」「北2条」~「北30条」=「き1」「き2」~「き30」
「南1条」「南2条」~「南30条」=「み1」「み2」~「み30」
「東1丁目」「東2丁目」~「東30条」=「ひ1」「ひ2」~「ひ30」
「西1丁目」「西2丁目」~「西30丁目」=「に1」「に2」~「に30」



都市の規模にもよりますが、あれば入れておくことをお勧めします。



入力にはリズムが求められます。
手が一度とまってしまうと、誤変換も多くなりますし、スピードも上がっていきません。
それは変換キーを連打してどれにしようかと悩む時間もそうですが、
これは単語登録されているかなと迷ってしまうことも同様です。

そのため、「『第12回』まででいいや」と登録を中途半端にしてしまうと、
いざ第13回と入力しなければならないとき、手がとまる要因をつくってしまうのです。

それであれば、使う頻度はぐっと減るかもしれませんが、
第100回くらいまで登録しておけば、迷うことはありません。

単語登録は必要な語句だけを登録するのではなく、
必要のない語句まで入れておき、手がとまることを防ぐ目的もあるのです。



次回は、数字の続きをご紹介します。

輪一つでは意味がなく、複数がつながりあって鎖となる

2014年01月17日 21時43分40秒 | 入力速度について
前回は、「という」シリーズの単語登録についてお話をいたしました。

この「という」は、日本語を使う上ではとても重要な語句です。
それだけに、会話の中では多く用いられます。

最近では、「っていうか(というか)」から話し始めるほど大人気で、
だからこそ、こんな語句を数万回もタイプすることに無駄を感してほしいのです。



さて、今回は、この「という」の兄弟である「いう」を考えてみましょう。
まずは、以下の例文をごらんください。


「この問題はとても重要だというふうに思います。」

この文を2文に切り分けてみましょう。
文章を考える際、注意して見なければいけないのは、主語と述語です。

それでは、この文の主語は一体何でしょうか。
ここで、「この問題(は)」と考えた方、そして、「私(は)」と考えた方がいるはずです。

述語を「思います」とすれば、主語は「私」となります。
しかし、述語が「重要だ」とすれば、主語は「この問題」となります。
つまり、この1文は二つの文がつながった複合文であるということがわかります。


というわけで、もう答えが出てしまいましたが、切り分けた場合は以下のとおりとなります。


「この問題はとても重要だ」「私はそういうふうに思います」



日本語会話の場合、多くの場面で主語の「私は」を発言しません。

「(私は)おなかがすいた」「(私は)遊びに行ってきます」など、
動詞が第一者である当人に関係する語句であれば、相手も理解することができるからです。

もし、上記の1文を正確に記すとすれば、


「私は、この問題はとても重要だというふうに思います。」


となります。



さて、国語の勉強はこの辺にしておき、いよいよ本題です。
先ほどの文中にも出てまいりましたが、
「そういう」「そういうふうに」など、「いう」を用いた語句を登録していきましょう。

「そういう」は、4タイプですので、単語登録などは不必要と思いがちです。
しかし、JISキーボードでは、入力がとても厄介です。

それは、キーボードをながめてみればおわかりですが、
最下段の「そ」、最上段の「う」、上から2段目の「い」、最上段の「う」というように、
指を上下に動かさなければならないからです。

以前にお話をしたとおり、
単語登録の必要性は、何も速くなるばかりではありません。
ミスタッチや誤変換をなくすという意味があります。

ここでは、ミスタッチと手の負担を考え、少しだけ楽にタイプできるようにしておきましょう。


「そういう」=「そいう」
「そういった」=「そいた」
「こういう」=「こいう」
「こういった」=「こいた」
「ああいう」=「あいう」
「ああいった」=「あいた」
「どういう」=「どいう」
「どういった」=「どいた」


このようにしておけば、手は上にスライドするだけで簡単にタイプできます。
「そういった」などは、全く手に負えない配置です。
下、上、下、下、上と、まるで格闘ゲームで必殺技でも出す気でしょうか。


また、「いう」につながる語句も見ていきましょう。


「そういうふうに」=「そういう」+「ふう」+「に」=「そふに」
「そういうふうな」=「そういう」+「ふう」+「な」=「そふな」
「そういうように」=「そういう」+「よう」+「に」=「そよに」
「そういうような」=「そういう」+「よう」+「な」=「そよな」

「こういうふうに」=「こういう」+「ふう」+「に」=「こふに」
「こういうふうな」=「こういう」+「ふう」+「な」=「こふな」
「こういうように」=「こういう」+「よう」+「に」=「こよに」
「こういうような」=「こういう」+「よう」+「な」=「こよな」

「あういうふうに」=「あういう」+「ふう」+「に」=「あふに」
「あういうふうな」=「あういう」+「ふう」+「な」=「あふな」
「あういうように」=「あういう」+「よう」+「に」=「あよに」
「あういうような」=「あういう」+「よう」+「な」=「あよな」

「どういうふうに」=「どういう」+「ふう」+「に」=「どふに」
「どういうふうな」=「どういう」+「ふう」+「な」=「どふな」
「どういうように」=「どういう」+「よう」+「に」=「どよに」
「どういうような」=「どういう」+「よう」+「な」=「どよな」


前回にお示しした「というふうに」との違いには気をつけたいところです。

「というふうに」=「とふに」
「どういうふうに」=「どふに」

濁点は、こうした違いがある場合につけていきますが、
ほとんどの場合は、スピードを重要視するために考えません。

「ございます」=「こま」

このように、「こま」からほかに連想される語句がなければ、不要ということです。
しかし、ある場合では濁点が必要で、ある場合には不必要となり、
混乱を招くようであれば、発音に忠実に濁点を入れてもよいかもしれません。



今回は、おまけで「のように」シリーズも追加しておきます。

「そのように」=「その」+「よう」+「に」=「そのに」
「そのような」=「その」+「よう」+「な」=「そのな」

「このように」=「この」+「よう」+「に」=「このに」
「このように」=「この」+「よう」+「な」=「このな」

「あのように」=「あの」+「よう」+「に」=「あのに」
「あのように」=「あの」+「よう」+「な」=「あのな」

「どのように」=「どの」+「よう」+「に」=「どのに」or「とのに」
「どのように」=「どの」+「よう」+「な」=「どのな」or「とのな」


「どのように」は「とのに」としても構いません。
それは、「とのに」として、他の語句が存在しないからです。


こうして登録語句を紹介してきましたが、
ようやく初めにお話しした法則がはっきり見えてきたのではないでしょうか。

「そのように」を「そのに」と登録するだけでは、きっと忘れてしまい、使いものにはなりません。
しかし、それにまつわる語句を一括して登録しておけば、


「そのに」で「そのように」が入っていれば、
「このに」で「このように」が入っているはずだ。


このような連想が可能になってくるのです。

また、語句を分解し、頭の文字をつなげるという法則があれば、


「そういうことで」は「そういう」+「こと」+「で」だから、
「そこて」で入れているはずだ。


という連想にもつながります。


単語登録は、一つの単語を入れたからといって、便利になるものではありません。
他の語句との関連性が成り立ってこそ、記憶できるようになるものです。

登録した瞬間、もしくは、登録したその日によく用いた語句を
あす、そして、未来に長く用いていくためには、
より多くの語句を一つの法則で結びつけていかなくてはなりません。



さて、次回からは、おもしろい登録方法をご説明いたします。

曖昧表現は入力にとってはご褒美になる。

2014年01月10日 23時04分49秒 | 入力速度について
「あの人の考え方についてはどう思いますか?」
「私はそういうことでいいのではないかというふうに思います。」

「あの人の考え方についてはどう思いますか?」
「私はよくないと言っているというわけではない。」



日本人の話は長い。
余りに長過ぎて、最初のフレーズを覚え切れないほどです。

どうして外国人のように、



I think so.



で済ませられないのでしょう。(もちろん、外人全員がこう言うわけではありません)

これは、いい意味では奥ゆかしい日本の文化なのでしょうか。
それとも、単純に是非を決められない曖昧な性格を持っているのでしょうか。



何かの不祥事が起きたときの記者会見でも以下のような発言が見受けられます。

「私にも責任がないわけではない」

要するに、責任はあるにはあるが、全ての責任があるわけではない、本当はないと言いたいが、世間的にないと言うとあれだし、あると言いたい、でも、あると言えば、責任を追及されるから言いたくはないし……ということなのでしょう。

「私の責任です」

こう言ってしまえば、自分だけのせいになってしまいます。
そこで、自分だけではないということを暗に意味した発言となるのです。



もちろん、こうした表現は日本語に限ってということではありません。
コミュニケーションをする上では、必要なスキルとなります。

しかし、入力者にとってみれば、限りなく面倒な作業となります。
そのため、こうした語句は、登録しておくことをお勧めします。

というより、話をする上で、この「ぼかし」を使うことにはほかの意味もあります。
それは、次の言葉を探すための貴重な時間となるのです。

誰が正しいと解釈したかは定かではありませんが、
言葉を発する際は、なるべく間をあけないことが大切だそうです。

もちろん、一言一言が途切れてしまっては歯切れが悪いですし、
すらすらとスピーチができたほうが格好がつくというものです。



「私は、あの……、あなたのことが、えーっと、好き……、です」



こんなもどかしい言い方をされては、相手をいらいらさせてしまうだけです。
やはり、自分の思いはストレートに伝えたほうがよいのです。

しかし、誰もがすんなりと言いたいことをすらすらと言えるわけがありません。
そこで、先ほどに登場したもどかしい表現が活躍するのです。



「そこで、結論ということになりますけれども、これにつきましては大丈夫だというふうに考えているところでございます」



あたかも流暢に話をしているように見えますが、簡潔に書くと、



「そこで、結論ですが、大丈夫だと思います」



修正が可能であれば、下段の文章へと変換させても問題はないでしょう。
しかし、スピーチの入力などで発言が重視されるものであれば、一旦は全てを入力しなくてはなりません。

これを単語登録で限りなく楽にしていきましょう。



そこで、けろ とこに なまけ これ につて は だじぶ だ とふに かんえている とろこ。


け ろ=結論
とこに=ということに
なまけ=なりますけれども、   なま=なります けれども、=けも
につて=につきまして
だじぶ=大丈夫
とふに=というふうに
かんえ=考え
とろこ=ところでございます


ここで重要となる単語登録は、「という」シリーズです。
日本語では、この「という」を用いた語句で話を引き延ばすことが多くあります。
そこで、単語登録により、一気に加速できるポイントとなるのです。

「ということ」=「という」+「こと」=「とこ」
「ということは」=「という」+「こと」+「は」=「とこは」
「ということが」=「という」+「こと」+「が」=「とこか」(濁点不要)
「ということの」=「という」+「こと」+「の」=「とこの」
「ということに」=「という」+「こと」+「に」=「とこに」
「ということで」=「という」+「こと」+「で」=「とこて」(濁点不要)
「ということや」=「という」+「こと」+「や」=「とこや」
「ということと」=「という」+「こと」+「と」=「とこと」
「ということも」=「という」+「こと」+「も」=「とこも」
「ということへ」=「という」+「こと」+「へ」=「とこへ」
「ということを」=「という」+「こと」+「を」=「とこわ」(JIS、平仮名入力では「わ」と「を」が同じキーであるため)

「というふうに」=「という」+「ふう」+「に」=「とふに」
「というふうな」=「という」+「ふう」+「な」=「とふな」
「というように」=「という」+「よう」+「に」=「とよに」
「というような」=「という」+「よう」+「な」=「とよな」

次に、登録したいのは、助詞「に」に続くシリーズです。

「について」=「に」+「ついて」=「につ」
「につきまして」=「に」+「つきまして」=「につて」

「に」+「つき」+「まして」と捉えれば、「につま」のほうがはっきりします。

しかし、

「につきます」でも、「に」+「つき」+「ます」=「につま」となってしまうため、
「まして」の「て」の部分を採用することが思い出すときに楽になるのです。

「により」=「により」
「によりまして」=「によて」
「に当たって」=「にあ」
「に当たりまして」=「にあて」
「に基づいて」=「にも」
「に基づきまして」=「にもて」
「において」=「にお」
「におきまして」=「におて」
「に向けて」=「にむ」
「に向けまして」=「にむて」
「に関して」=「にか」
「に関しまして」=「にかて」
「にとって」=「にと」
「にとりまして」=「にとて」


中には、「におきます」「によります」など、終始形もありますし、
「に基づいた」「に向けた」という過去形もあります。
私はまだ登録していませんが、法則に倣い、「におす」「によす」「にもた」「にむた」とするといいでしょう。


これはあくまで一例であり、法則さえ満たせば、幾らでも作成が可能です。
続きは、次ページとなります。