入力マスターへの道

タイピング速度に頼らず、最速の入力マスターを目指そう!

タイピングの攻略法は過去の遺産を発掘せよ

2013年10月31日 21時20分48秒 | 入力速度について
さて、まだ前回からまだ日も浅いですが、次の話題に移っていきましょう。
かな入力への切りかえるのに1カ月もかかるからとはいえ、1カ月待つわけにはいかないのです。

とはいっても、置き去りにするのは余りよろしくないので、
一つ余談を挟むことにしましょう。



というわけで、今回のテーマは、キー配列です。



これはローマ字入力と同様ですが、
私たちがキーボードに向き合うとき、真っ先に疑問に思うのがキーの配置です。

アルファベットにしても、「A」から「Z」までがきれいに並んでいるわけではないし、
かなにしても、「あ」から「ん」までが順序よく配列されているわけではありません。

そのため、どちらの入力方式にしても、まずはどこに配置されているかを覚える必要があります。
どうしてこんな配列にしたのかのかを呪うほど、ぐちゃぐちゃに見えるほどです。

しかし、これは文章を入力するときにスムーズにできるように設定されているのです。



例えば、アルファベットで入力する英文を考えてみましょう。
よく用いる母音がマザーキーの周辺に位置し、その周りによく用いられる子音が並んでいます。

もちろん、アルファベットでは、ほとんど手首を動かすことがないため、
この配列にはそれほど重要な意味はありません。
しかし、日本語の場合は全く別です。

かな入力では、全てのキーをフルに活用するため、マザーキーから指が離れることになります。
そのため、より多く用いるキーが中央に位置している必要があるのです。



例えば、JISキーボードでは、
「という」「として」「には」は割と入力しやすい配置だと言えます。

逆に、「室伏(むろふし)」と入力するときには、
ほとんどのキーが端に位置しているため、面倒なはずです。

私たちがしりとりをする場合でも、決め手となる文字は大抵が端にあります。
「ぬ」「ふ」「む」「ろ」はその代表的な例として隅っこに追いやられているのです。




余談となりますが、その使い勝手の悪さをなくしたのが前回にご紹介した親指シフトキーボードです。
親指シフトキーボードでは、同じキーに2種類の平仮名を配置することで、
ローマ字入力と同様に手を動かさずに入力することができます。
ですから、ローマ字入力と親指シフトキーボードは、そういった意味では似ています。

しかし、残念ながら、親指シフトキーボードは、
そうしたことに配慮したため、スピードを犠牲にしているとも言えます。
なぜなら、一つのキーに2種類の語句を位置させたために、
シフトキーとの同時押しを余儀なくされたからです。



この2種類のキーの同時押しは、JISキーボードのかな入力にもあり、
一番初めにつまずく難所と言われるものです。

かな入力では、「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」などの拗音(ようおん)や促音(そくおん)は、
シフトキーとの同時押しが必要となります。

キーを速く打つことになればなるほど、同時押しが難しくなります。
そのため、「きょう(今日)」と入力したいのに、「きよう(器用)」となってしまいます。

こうした点では、ローマ字入力のほうが随分と有利になります。
「きょう」は「kyou」、「きよう」は「kiyou」ですから、間違いようがありません。
また、同時押しという厄介なこともなく、タイプミスは格段になくなります。



この話をしてしまうと、

「やっぱり、ローマ字入力のほうがよいのではないか?」

と思われてしまいそうですね。

しかし、こうした悩みを解決し、なおかつ、格段に入力速度を上げてくれるのが
これからお話しする特別な手法です。




実は、この考え方は以前の携帯電話にも用いられた手法です。
最近は、「予測変換」という手法により、随分と手軽に文字が入力できるようになりました。

例えば、メールを打つとき、「あ」と入力すれば、
「ありがとう」「あした」「愛してる」など、「あ」に関連する語句を予測してくれます。
そして、よく用いる語句は、より早い段階で上位にヒットするようつくられています。

また、最近のスマートフォンでは、この機能をさらに高度化させ、
次につながるであろう語句まで予測してくれる「先読み機能」もついています。

私の場合、「い」と入力すると、

「今から」→「帰ります」→「よ」→「~」→「れ」→「♪」

となっています。



マイクロソフト社のワードの場合、この「先読み変換」まではいかなくとも、
「予測変換」機能があるのはご存じでしょうか。

ワードで入力する最中、二、三度ほど単語を入力し、エンターキーで確定させると、
次回以降は、その頭文字を入力し、タブキーを押せば、予測変換が可能となります。



しかし、これは欠点があります。
それは、一度、プログラムを閉じてしまうと、これまで確定させた単語が破棄されるのです。

また、どちらにしても、「予測変換」と「先読み機能」では入力が速くなるはずがありません。
なぜなら、機械が示す候補を自分が選択しなくてはならないからです。

例えば、「プロ」と入力し、タブキーを押したとしましょう。
そうすれば、予測変換機能が働き、以下のように表示されることもあります。

「プログラム」
「プロジェクト」
「プロモーション」
「プロパー」

この中から、自分が入力したい語句を選択するため、一旦、手がとまります。
タイピングが速い人であれば、選択するより入力したほうが速いという考えに落ちつくのです。



それでは、一体どうすればいいかということですが、
「予測変換」の前の機能である「単語登録」が登場するのです。

単語登録とはどんな手法かというと、

「『あ』と入力して変換キーを押せば、『ありがとう』と変換される」

というプログラムを自分でつくることを言います。

こうしておくことで、余計なキー入力と思考時間を削減できるのです。
そして、これがJISキーボードでのかな入力における最も効果的な手法となっているのです。



実は、この考え方はかなり古くさいものですが、
今でも根強く私たちの生活で用いられている手法です。

例えば、「ポケットモンスター」という言葉があります。
入力するには結構面倒くさいです。

でも、この「ポケットモンスター」は、私たちの日々の会話では何と発せられるでしょうか?
そうです。「ポケモン」です。



「マクドナルド」は「マック」や「マクド」、
「ファミリーマート」は「ファミマ」、
「ミスターチルドレン」は「ミスチル」、
「世界の中心で、愛をさけぶ」は「セカチュウ」、



私たちは、こうして長ったらしい語句を省略することで書きづらさや話しづらさを解消しているのです。
これを入力に生かさない手はありません。

というわけで、ようやく入力が速くなるらしい話が出てきたところで、
次回にしましょう。

タイピング最速は子どもの意地の張り合い

2013年10月31日 02時06分36秒 | 入力速度について
インターネットを検索すれば、タイピング練習なるフリーのソフトが乱立しています。
そのほとんどはローマ字入力です。
これは、前回までに述べたように、海外の機械を使用していることから、仕方のないことです。

とはいうものの、私たちの社会ではローマ字入力をしなければならないことがたくさんあります。
今、目の前にしているパソコンも、中をたどっていけば英語となっていますし、
メールアドレスも平仮名では登録できません。
また、クレジットカードも世界共通という名のもとにアルファベットを用いざるを得ないのです。

ですから、ローマ字入力が全くの無駄であるというわけではありません。
ただ、日本語を入力するときには日本語のほうがいいというだけです。



さて、きょうのテーマは、本来、お話しするべき内容を取りやめ、
かな入力の魅力について改めてお話ししたいと思います。

それは、前回のたった数行足らずでこれまで培ってきたスキルを捨てるには、
いささか説明不足のような気がしたからです。



皆さんは、自転車に乗ったことがあるでしょうか?
昔の自転車は、タイヤとチェーンがついているだけの簡単なものでしたが、
それでも、歩くよりも数倍は速く、また、楽であるため、随分と重宝されたものです。

しかし、今の自転車は、昔のものとは比べ物にならないほどに進化しています。
ギアが数段階に分かれていたり、電気の力による補助もついているほどです。

これをタイピングに例えてみましょう。

ローマ字入力ギア1の状態です。
ギアが小さい分、ペダルは軽く、素早くこげます。しかし、前に進む距離は長くはありません。

かな入力ギア2の状態です。
ギアは大きく、ペダルは重くなりますが、前に進む距離は長くなります。

また、私の入力手法は、ギア3の状態です。
ギアはさらに大きくなり、ペダルもより重くなりますが、進む距離が拡大に長くなります。


私が日常に行う業務は、テレビで放映されるようなゲームとは違います。
短文をいかに速く入力できてもさほど意味はありません。

私の平均的な1日の入力文字数は6万文字から8万文字であり、
そんな中で考えなければならないのは、
「いかに速く」ではなく、「いかに楽に」ということです。



例えば、約3行の文章を入力する際のタイピング数を計算しましょう。

ローマ字入力では、およそ250~300タイピング、
かな入力では、およそ200~300タイピングです。
ちなみに、私の入力手法では、およそ100~150タイピングで済みます。
(変換キーやEnterキー等も含む)

仮に全員が同じ時間で入力を終えたとき、一番速く手を動かしたのはローマ字入力となります。
逆に、一番手を動かさなかったのは私となります。

これは、先ほどの自転車の例では、
ギア1で必死になってペダルをこいでいる者の横をすいすいと軽快に走ることと同義です。

もちろん、その努力は認められるものだとは思いますが、
果たして、それは実用的でしょうか?
私は、それを燃費が悪いと考えています。



さて、このくらい話しておけば、皆さんにもかな入力の魅力が伝わったのではないでしょうか?
しかし、問題なのは、「ペダルの重さ」です。
これは、簡単に言えば、習得するまでの時間と考えていただければ結構です。

かな入力に変換するには、やはり、労力が必要です。
ただ、その労力とは、先ほどの自転車と同様に、走り始めるときのみです。
重いペダルをこぎ、うまく走り出せば、これまでとは違った世界が訪れるはずです。

ローマ字入力という選択が誤りだったのだ

2013年10月31日 01時54分05秒 | 入力速度について
それでは、ここからいよいよ本題です。
まずは、入力に欠かせない道具とその手法について説明します。



私たちが文書に入力を進めていくとき、大抵の場合はパソコンを用います。
ここで「大抵」という言葉を用いたのには一つの理由があり、
パソコンではない方法での入力もあることをつけ加えておきましょう。

それは、「はやとくん」という電子速記のためのタイプライターです。
そして、我々の業界では、その方法が最も速く入力できる手法であると言われていますが、
ここでは、普及率の高い、私たちになじみのあるパソコンでの入力に限って話を進めます。



次に、キーボードの選択です。
我々が一般的に用いるキーボードとは、JISキーボードと呼ばれるもので、
どこの家庭にもある一番オーソドックスなものです。

そのほか、親指シフトキーボードというものがあり、
これも議事録作成者の中ではよく用いられるものです。

キーボードについていえば、どちらの種類を使っても構いませんが、
私の経験上、JISキーボードのほうが速度は上がると考えています。
その根拠については後にご説明するとして、とりあえずは先に進みましょう。



さて、最後に、入力方式についてです。
ローマ字入力かな入力がありますが、ここではかな入力を選択します。

何ということでしょうか、この段階で日本国民の約9割以上が脱落するはずです。



我々は、日本人でありながら、パソコンを習うときには必ずローマ字入力を覚えます。
それでは、入力するのは英語なのかというと、日本語文章だというのだから変な話なのです。
私たちは、実はこの最初の選択を大いに誤ってしまったせいで、入力が速くならなかったのです。

そこで、仕方なく、タイピング速度を上げることに専念し、デメリットを克服してきたのです。
結果として、タイピンクが速いことがいかにもすばらしいかのごとくにもてはやされ、
現状のような結果になっているわけです。

しかし、この話にはきちんとした理由があります。
そもそも、私たちが使っているパソコンというのは、
皆さんもご存じのとおり、海外の企業が製作したものです。
海外、特に英語圏で製作されたため、キーボードはもちろんアルファベット仕様です。

日本にもこうしたものがなかったわけではありません。
ワードプロセッサーと呼ばれる文書を作成するための機械はありましたが、
こうした技術が海外に比べて一歩も二歩もおくれていたのです。



こんな昔話はさておき、先ほどの話に戻りましょう。



ローマ字入力で日本語の文章を打つにはロスが余りに多過ぎます
「か」という文字は、かな入力では1文字に対し、
ローマ字入力では「k」「a」の2文字を入力しなければなりません。
単純に、同じスピードの者が同時に入力していった場合、これだけでも約2倍の差がつきます。

そのため、まず、ローマ字入力からかな入力へと切りかえてもらう必要があります。

一見、無理難題のように聞こえますが、これはさほど難しい話ではありません。
我が社においても、入社してすぐに鍛えるのがこの手法への転換です。

しかし、1カ月もあれば、すぐに覚えることができます。
それは、皆さんが生まれてからこれまで、
アルファベットよりも平仮名に接してきた時間のほうが圧倒的に多いことが理由でしょう。

しかし、簡単に踏み出せないのが人間の心理というものです。
たかが2文字から1文字へ減らすために、これまでのスキルを失うのはとても恐ろしいことです。



中には、

「ローマ字だと手の移動範囲が狭い分、得なんじゃないか」

と不安に思う人もいるかもしれません。



それは、一側面では正しい意見で、私も否定はしません。
しかし、それ以上の魅力をお話しすれば、皆さんにもきっと納得してもらえるはずです。

序章 入力マスターを目指そう!

2013年10月31日 01時38分32秒 | 入力速度について
皆さん、初めまして。
私は、このブログの開設者のNOSUMOOと言います。

これから、このブログでは、文書作成の入力をより速くするためには
どのようにすればよいかということを記していきます。

しかし、まず初めに、断っておくことがあります。

最近、テレビでもタイピングの速い何ちゃらという番組企画が多いですが、
ここでは、そうしたタイピングの速さを問うものではなく、
入力速度を上げていくことについてを記していきます。

つまり、結論を先に言えば、

「タイピングが速い」≠「入力が速い」
ということです。



例えば、隅野貴裕さんという方がいらっしゃいます。
この方は、テレビにも出演されるほど、すご腕のタイピング速度の持ち主です。

皆さんにこの方のようなまねをしなさいと言えば、
よほどの練習と膨大な時間を費やすことになるでしょう。
そして、それでも同じレベルに到達することが不可能な方もいるかもしれません。
彼のスキルとは、それほどまでに突出しており、他の人間には簡単に模倣できないものです。

しかし、彼と同等に、または、彼以上に入力速度を上げることができないわけではありません。
それこそがこれから示す方法なのです。



さて、ここまで説明しても、皆さんの中には多くの疑問がまだあるはずです。
そんな中、この後に私が何を言おうとも、信頼されるはずもありません。
そこで、私について、また、私の業務について簡単にご紹介いたします。

私は、北海道札幌市のある会社の所長の職についています。
この会社では、主に議会を初めとする会議の議事録の作成を行っています。
つまり、入力業務のプロフェッショナルというわけです。

会議録の作成とは、録音された音声を聞き、それを文字にすることを言います。
発言を適切に聞き取り、文字にすることから、作文や小説とはまた違った立場での業務となります。
発言者の意図を理解し、公平・公正な観点で、忠実に再現することが求められているのです。



昨年、私たちの業界で開かれた行事の中でリアルタイム反訳協議会という催し物がありました。
これは、スピーチを読むのと同時に入力をしていく試験です。
もちろん、スピードは一度しか読み上げられませんので、
大前提として、話す速度と同等のタイピングスピードが求められるわけです。

その大会で私は見事に1位を獲得しました。
以下は、そのときの写真です。
賞状には氏名が掲載されているため、アップすることができないことをご了解ください。



先ほど述べたように、隅野貴裕さんという方は、とてもすごい方です。
私自身も尊敬に値すると感じています。
しかし、先ほども言いましたが、隅野さんの技術は、到底まねできるものではありません。
そこで、私の技術のように、誰でも簡単に習得するものが必要となるのです。

私は、入力、そして、会議録作成のプロとして、自分自身が入力の技術を取得するだけではなく、
その技術をほかの誰かに継承することも業務の一環であると考えています。
それこそ、今回、このブログを立ち上げたきっかけの一つなのです。

さて、私の紹介はここまでにして、
いよいよ、本題の入力速度の向上について話を進めていきましょう。