このまま行けば、東京オリンピックは開かれるのだろう。問答無用で、ゴリ押しで、なし崩しで。なんとも歯がゆい。ＩＯＣの特権体質を知るにつけ、なおさら歯がゆい。
ＩＯＣの上から目線の面々に、新型コロナウイルスに翻弄される内外の多くの人たちの苦しみが理解できるだろうか。自分たちのこと、お金のことばかりを考える面々に。
こんなＩＯＣの言いなりになる菅政権と取り巻きの面々も、同じ穴のむじなに違いない。
国道3号の新上橋付近。1964年、前回の東京五輪の聖火リレーを記念して建てられた碑。「歓迎」と刻まれているが、確かに当時、国民には歓迎ムードがあった。今と違って。先日の党首討論で菅首相は、前回大会のほのぼのとした思い出を披歴して、五輪へ突き進む意志を示した。これがあるいは初めての「意義」表明だったかもしれない。ただ、五輪は変わった。金まみれに変わった。菅首相は、時代錯誤もはなはだしい。もう今のような五輪は廃止して、競技別世界大会にゆだねればいい。
今からでも遅くない。汚れたオリンピックに反対しよう。日本国民の良識を示そう。
