１２０ 中国人客無事帰還

２０１２年４月１８日（水）晴れ。暑い。

１３時５１分　天文館本通り中央で夫婦「時報堂は？」。そこです、と目の前の店を案内。「中町店がなくなってたので」とご主人。

１３時５８分　タカプラ前で婦人２人「ビジョンホールは？」。一瞬ハテと思ったが、電車通り向かいの大型テレビ画面がある白っぽいビルでは、と見ると、「天文館ビジョンホール」の文字が壁に。あそこですと案内。ツアーのチラシを持っていたので、旅行説明会があるのかも。

１６時０５分　鹿児島中央駅東口の東９バス乗り場で男性「仙巌園へ」。シティービューが入ってきたので勧めると、「安い方に」。まち巡りバスを待っていたようだ。

１６時１０分　東１乗り場近くで婦人「サンエールへは？」。東１４乗り場から市営１３番線市役所前行きに、と案内。

１６時２０分　東７乗り場で婦人「もう仙巌園行けないですよね。明日に」。そうですね、もうすぐ閉まりますね。明日は東９乗り場から周遊バスに、と案内。「他に見どころは？」。城山からの展望を薦める。「そのあと知覧へ行き指宿に泊まる。知覧行きは？」。東１６乗り場を案内、周遊バスと知覧行きの時刻表を見せる。「ドーミーインは？」。天文館。あの電車通りをあっちへまっすぐ進んだ所にあります。１５日にできたばかりです、と伝える。

１６時２５分　東４乗り場近くで婦人「天保山の病院へは？」。厚生連病院でしょうか？　「はい」。東１５乗り場から市営１６か鹿児島交通３２番線鴨池港行きで共月亭下車、と案内。

１６時３５分　東口バス等総合案内板前で男性「城山観光ホテルのバスは？」。あの日本料理と壁に書いたビルの下あたりにバス停があります、次は１７時００分発です、と案内。

１６時４０分　同所で若い女性２人「桜ヶ丘へ」。東１４乗り場からだと次は市営１７時２８分発大学病院行きがありますが、東２２乗り場からだともっとたくさん出ています、と案内。

１６時４４分　同所で若い女性「桜ヶ丘へ」。前者同様に案内。

１６時４６分　同所で男性「空港へ」。すぐそこです、と案内。

１７時１１分　同所で男性「釣り堀公園へ」。海釣り公園でしょうか？　「近くのホテルへ行くので」。第一ホテルでしょうか？　「はい」。東１５乗り場から市営１６、鹿児島交通３２番線鴨池港行きか、市営２７番線与次郎行きで、海釣り公園前下車、とメモ。料金とバス停からホテルまでの略図も書いて渡す。

１７時２５分　同所で老男性「近くに何があるのかと、ただ地図を見ていただけ」と言いながらも、「桜島が見える所は」から始まり、質問は加治屋町、城山、西郷隆盛、桐野利秋、私学校、西南戦争、薩摩義士、磯などに及んだ。名古屋から初めて訪れたらしいが、やりとりを通じて鹿児島の歴史に対する深い知識を感じさせた。

１７時３１分　同所で男性「ホテルアービックは？」。反対側です、あのエスカレーターで２階へ。コンコースを進んで西口へエスカレーターで下りたら右へ。出たら左へ、と案内。

１７時５０分　天文館へ向かって高見馬場電停付近を通りかかると、鹿児島駅行き市電から降りてきた若い男女が通行人の男性に何か尋ねている。あわてている様子。聞かれた男性も戸惑っている。割って入ると、男女は中国人のよう。船に乗るため港に帰りたいが、お金がない。警察署を教えてくれないか？　英語のため十分理解できなかったが、こんなことを話しているようだ。持っていたツアーの計画表によると、船は谷山港から１８時３０分に出港するらしい。もう時間がない。とにかく２人をタクシーに乗せて中央警察署へ向かう。

まずは船に連絡しなければと、計画表に載っていた電話番号を頼りに電話してみると、沖縄の会社が出た。事情を話すと、鹿児島の代理店・共進組を教えてくれた。警察署に入り、署員に事情を話したもののラチはあかず、共進組に電話して、やっと希望が。「とにかく２人をタクシーに乗せて港へ急がせて。お金は立て替えるなり何とかしますから」と同社の社員。「乗せたら運転手に当方へ電話させてください」。

警察署からタクシーを呼び、到着した運転手にも事情を話して、２人を車へ。一安心したが、船に間に合ったかどうか。もらった男性の名刺に上海の会社名、裏に「ありがとう…」のメモが英語で書いてあった。

このあと飲み屋で見たテレビのニュースで、この日２隻の大型観光船が鹿児島に寄港。うち１隻が中国人客中心とのことで、これだと思った。やがて共進組から電話が来て「２人は無事に船に乗りました」との連絡が。よかった。