『樹木葬』鑑賞1 宮永武彦
本日は、神奈川県現代俳句協会の幹事としてのご縁で知り合いました宮永武彦さんが、わたくしの拙句集『樹木葬』を鑑賞してくださいました。
それを紹介させていただきます(自分の俳句を鑑賞していただくことは、ちと恥ずかしいというか、こそばゆいというか・・・うれしいです!)
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佐野典比古様
こんばんは。
遅くなってしまいましたが、句集「樹木葬」ご恵贈賜り、誠にありがとうございました。
楽しく拝読の上、心に残った句とその中から数句鑑賞させていただきました。
うなづくも返事遅るる春炬燵
あげまんもさげちんもゐてあたたかし
北斎の波押し上ぐる春一番
跳び箱を七段跳んで卒業す
南口二番階段薄暑かな
アクセサリー一つ外して薄暑かな
波音を一枚被せ昼寝かな
登山帽脱ぎ富士の風入れなほす
秋薊ちくりとひとつ嘘こぼれ
渇愛やきしきし栗に歯形つけ
風邪の子にひねもす妻を奪はるる
山眠るときに厳父の貌をして
糸とんぼせせらぎの風たたみをり
手の届く淋しさ払ひ冬に入る
冬帽を脱ぎ波音をたたみをり
オムレツを返すミモザの風容れて
宮永武彦拝
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ここで宮永武彦さんの、簡単ですがプロフィールを紹介いたします。
1976年4月10日 東京都中央区日本橋生まれ。現在は茅ケ崎市在住。
2016年 鹿児島を訪ねた際、偶然、高岡修主宰と知り合い、俳句を始める。
「形象」入会。現代俳句協会入会(東京都)。
2018年 神奈川県現代俳句協会へ異動。
2021年~ 神奈川県現代俳句協会IT部でインターネット句会を担当。
俳句歴は6年。
仕事は理学療法士をやってます。
※典比古
鑑賞していただいた俳句は明日(19日)紹介させていただきますが、
宮永武彦さんとの出会いは、去年から神奈川県現代俳句協会の幹事として
同じ「IT部」所属というご縁です。
コロナ禍でお会いするチャンスを逸していましたが、ひょんなことにより昨年、やはり幹事である女性とのご縁もあり、その方を通して辻堂でお会いすることができ、一献を傾けることができました。
まだ40代という若さですが、様々なことに話が及び、実に楽しいひと時をすごすことができました。
そのとき拙句集『樹木葬』を差し上げました。
それへの鑑賞が面白く、明日はその鑑賞を紹介させていただきます。
🔸宮永さんが、鹿児島で偶然お会いでき、私淑なさっております高岡修さんですが、わたくしは高校生時代に、一時萩原朔太郎に夢中になったことがありますが、いかんせん岡潔氏の著書に出会ってからは、俳句に転向(?)いたしましたが、高岡修氏は、詩、俳句、短歌、小説、評論でマルチに活躍なさっているのでした!
🔸高岡修氏ホームページ
高岡修氏は、「第71回現代俳句協会賞」を受賞されています!
🔹14日(月)は、支援ヘルパーの仕事で、平塚のラスカを散策しているとき、5Fで写真の展示がありました。平塚学園高校の写真部の生徒さんの展示でしたが、非常に良く撮れていたので、数葉を撮影させていただいたうちの一つです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/94/e2f19dd46218527ab8ebe45982c70103.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/82/ef81b522275b3050d40b594ae3411668.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/58/41c1c27b534112b3fcd40086fd4f6ae7.jpg)
明日19日は『樹木葬』鑑賞2宮永武彦を記事にいたします。