体験に行ったA型事業所はホームページやハロワの募集にも「アットホームな職場です」と書いてあります、今思うと『人を選んで採用していたのかな?』と思います。
社会とは人の輪であり人とコミュニケーションが取れる人ほど優位に生きていける環境です、反対に人とコミュニケーションが取れない人は生き辛い環境となります、それは人の心に人を区別したり差別したり、好感を持ったり不快に思ったり、理想があったり理想に当てはまらなかったり、などの公平でない感情が生じるからです。
体験の日に私は違和感を感じました、A型事業所の半数は精神障害のある方たちです、精神の病気は大抵うつ病などで気持ちが落ち込む傾向にあります、そのため作業中でも休憩中でも誰とも会話せずに黙々と仕事をしています、終業のチャイムが鳴ればササっと帰るのです、皆が皆とは言いませんが以前働いていたA型では半数以上の人がそうでした。
なのに体験に来た職場は会話が途切れることなくゲラゲラと笑い声も聞こえます、私は『本当に精神の病気なのか⁉』『こんなに明るく振る舞える人が精神を患っているのか?』と、前の職場との違いに違和感を感じました。
「他の利用者さんと会話できていないので、のらニャーさんを雇うと他の利用者さんの精神状態がわからない、だからもう3日間体験を延長して欲しい」と言われました、A型事業所の体験期間は最長で5日間です、何の落ち度もないのに更に延長を言われました、その理由が「私が席に座ると周りの利用者さんの精神状態が悪くなるかもしれない」そうです、『そんな馬鹿な!』と思いました、私は刺青(いれずみ)を入れていたり、鼻に輪っかを通していたり、イキった髪型や髪をギラギラに染めていたり、相手を睨んだり、そんな相手が萎縮するような態度を取っていたのなら問題ですよ、ですが私は凄く真面目な容姿だし、自分からは話しかけられなかったけど、相手から話しかけられた時はちゃんと受け答えして会話してました、
私1人を捕まえて周りは20人ですよ、1対20人で20人の方の精神状態が悪くなるかも知れないなんてそんな馬鹿な話ありますか?。
この会社は一人当たりの売り上げが確か114円だったはずです、B型事業所よりも劣る売り上げです、その分一般の会社への就職が高く年間4人くらいの方が一般企業へ行かれているそうです。
これらのピース(欠片)を考察すると、他人とコミュニケーションが取れる人は一般企業への就労意欲も高く、内定率も高い、だから管理者は来た人を5日間体験させて仕事を真面目にしている事よりも人との会話や接し方の方に重点を置いて採点してると思う、3日間延長しても会話ができなければ面接で落とすと私は考えます。
このように会社は明るいアットホームな職場作りのために、明るい人を選別しているのだと思います、根暗な人は5日間でも8日間でも体験させてただ働きさせて捨てるのだと思う、そうする事でアットホームな職場は保たれ、明るい人を入れて行くので一般企業への就職率も上がって行政にいい顔ができるとのプランなのだと思います。
これでわかったでしょ、社会は人が集まった輪なので、田舎でも会社でもどこでも人と接するのが上手な人が有利なのです、今回はこの逆風に当てられて私の心は傷ついた、今まで生きてきていくらでも味わった嫌な気持ちです。
根暗は生き辛いので社会の輪の隅で貧しく暮らしていきますよ。
日本語は主語や目的語を省いた表現が多いから、良さげな表現は要注意ですね。事業所の経営側の人達が、工夫や配慮を極力せずに済む、楽に、何となくいつも通りにしていても改善意見や提案をされず、それでも悪い評価を受けず経営が成り立っているのをアットホームと言っているんじゃないですかね。従業員というか、働く人達にとってではないように思います。
何かしらキャッチフレーズを付けてよさげな雰囲気を作っているのかも知れません、私からすると「アットホーム」と聞くと和やかで優しい雰囲気を感じますので良いようにとらえてしまいますね、でも実際に体験してみたら思ったのと違いました。
真面目に働いたので採用されたかったですね。