香港の危機

ここバンコクでもCNN,BBCやネット報道を見て香港の危機が伝わってきます。
ずいぶん以前から香港の友人から、中国に返還されてから悪い方向に向かっているとは聞いていました。

香港でとうとう恐れていた事態が発生しています。

6月9日に香港で「逃犯条例」（犯罪人引渡条例）改正に反対する大規模デモが起きたことは、世界中のメディアにトップで報じられました。

主催者発表103万人、警察発表24万人という規模は、1997年に香港が中国に引き渡されて以来、最大規模です。
香港人口を約748万人とすると、およそ7人に1人がデモに参加したということになります。
2003年には、香港基本法（香港ミニ憲法）23条に基づいて国家安全条例（治安維持条例、中国に対する国家分裂活動や政権転覆扇動なども取り締まることができる法律）が議会に提出されようとしたことに反対するデモが起きました。
このときは50万人デモだったので、今回は倍の規模です。

続いて、この条例の審議が再開される予定だった6月12日、香港立法会（議会）を数千人のデモ隊が未明から包囲。
香港政府は5000人の警官隊を投入し、睨み合う状況が続いていました。
それは2014年の雨傘運動（民主化を求めた反政府デモ）の再来の様相ではあるが、雨傘運動よりもずっと緊張感があり、一触即発の気配が漂っていたようです。

香港議会は12日午前の審議を午後に延期することを決めたが、デモ隊は、条例改正案撤回を香港政府が決定するまで、解散しないと表明。そして現地時間午後３時、ついに警察が催涙スプレー、催涙弾、ビーンバック弾でデモの武力鎮圧に乗り出しました。

30年前の天安門と同じようにならないことを祈るばかりです。

JALは香港ベースクルー(香港基地)が長年あり、友人や知り合いもいるので本当に心配です。

ところでコメントに関してたくさんメッセージありがとうございます。
コメントのことで心配していただいて、なかには警察に通報すべきではといった内容のものまでありました。
わたしには鈍感なのかもしれませんが、悪意が伝わってこないので、とりあえずそのコメントはみなさんが心配なさるので削除しました。
またありましたらgooブログに報告するつもりです。

ご心配ありがとうございます。

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