旅の後半はサハラ砂漠からスタートです。
4WDに分乗してメルズーカ大砂丘へと向かい、駱駝に乗り換えて日の出スポットへと!
残念ながら雲が出ていたため日の出はダイレクトには見えませんでしたが、はじっことはいってもサハラ砂漠かと思って眺める砂丘はとてもキレイでした。


ホテルに戻っての昼食の後はカスバ街道をひた走る。 途中トドラ渓谷で民族衣装を着ての撮影会(?)があったり、バラの村でバラオイルを調達したりのんびりと走ります。
バスの席は日ごとに組み合わせが変わるのだが、旅行話を中心に好き勝手にしゃべれるのもよい。 普通にネパールのトレッキングとか、南アフリカのジャカランダの見頃の話などが会話されている。
また、人の縁も不思議なものでTさんなぞはワシの昔の上司筋の方と学校が一緒だったりして驚いたりもする。 そうこうしている内に、ワルザザートは到着。
この頃になるとT夫妻、K夫妻やA婦人&T婦人と行動を共にすることが多くなる。 食事の席も、旅の最初の頃と微妙に組み合わせが変化しているのが面白い(酒飲みが集まっているだけかもしれないが…)。
色々なキャリアの方が集まっているが、細かい自己紹介などしないので誰が誰かなど定かではない。 偉そうなキャリアの方もいるようだが、所詮はタダのツアー客同士で、期待されている特別扱いなどは決してしない。 勿論、常識をわきまえた年配者には敬意を表するし、女子はお年に関係なくいつでも荷物はお持ちしましょう。
そんな話をしていると、ワシも最初はかなり怪しまれたとのことで「きっと悪人、又は詐欺師に違いない」と思っていた方もいらっしゃたことが発覚…。

日は変わり世界遺産(っていくつ目だ!)のアイト・ベン・ハッドゥへ。
バスが停まったところから、河を渡っていくのだ。
徒歩でも渡れるが、個別交渉して馬とかロバとかに乗って渡ってみる。
それほど観光客ズレはしていないが、一応お約束の値切り交渉などをする。


背の高い馬を怖がり小さなロバを選んだところ、無理矢理二人乗りさせられて振り落とされたりなどと、何人かの方は靴と靴下が水に浸ったようです。
結構ハードな観光を終え、再び河を渡り返し、そして再びアトラス山脈を越えマラケシュへ向かう。

マラケシュの宿はフェズに続いてロイヤル・ミラージュに2連泊。 ツアーの値段を考えるとこんなところに泊まれるはずもないのだが…と、思うが、まあホスピタリティを期待するでもないので、部屋がキレイでお湯が出るだけでも単純にほっとする。
ツアーの夕食&オプション観光はパスして、T夫妻とA婦人とマラケシュの市場で夕食(メディナ・スーク)。 屋台でもよかったのだが、気品あるT婦人もご一緒だったので、一応は小綺麗なレストランでの食事とした。
帰りは屋台群を散策したり、大道芸をみたりとブラブラとホテルへ向かうが、思ったより距離があるので途中から馬車に乗ったりする。 ちなみに、馬車台はガイド料ということでT夫妻の奢りでした。

明くる日はマラケシュの一日観光で、午後は自由行動。
昨夜の話を聞きつけてか数名から同行のお誘いを受けるが、ワシはガイドじゃないんだってば!と思いつつ、頬笑みは絶やさずにさりげなく単独行での散策。

夕暮れ時にホテルで密やかに再集合して、今度は屋台ご飯をいただく。
T夫妻も同行。 ステップアップ(?)で屋台もOKとのことで、一応、中でも安心そうなところを選ぶ。 イスラムの国なのでホテルの外ではお酒は飲めないのが残念。 でも、美味しい羊肉串を中心に各種のケバブをいただき満足の夕食でした。 帰ったホテルは結婚式で少しばかり(寝付けないくらい)にぎやかでした。


観光の最終日はマラケシュを後にして、出発地でもあるカサブランカへ。
早めのチェックインの後、カサブランカを散策し、映画「カサブランカ」の舞台となったバーを模した店でハンフリー・ボガードを気取るわけでもないが、一杯やったりする。 でも次の朝がスーパー早いので早々に荷物をまとめるためにお休み。


帰国の日は、朝4時起きで空港へ。 ボーッとしている内に、飛行機に乗せられ、パリ経由でいつの間にやら日本に到着。 皆さん、お疲れ様でした。 この旅で仲良しになったT夫妻、Tさん、K夫妻とは未だに交流もあるなど出会いもあった楽しい旅行でした。
この手のパックツアーの海外旅行は20年近く前に行ったケニア・サファリツアー以来だったので新鮮な驚きも色々あって楽しめたし、特に僻地(?)に行くときは実に楽だということを実感しました。 実はこのパックツアーというのが結構気に入ってしまい、この数ヶ月後には中国・シルクロードにもパックで行ってしまうのだが、その話はまたの機会に…