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性同一性障害(GID)男→女(MtF)の記録

SRSで保険金の給付は受けられるのか?

2007年02月02日 00時02分31秒 | 手術(SRS)
性同一性障害の人がSRS(性別再判定手術)を受けるとなると、
たいていはタイでやることになります。
海外なので健康保険の対象外であることは有名なのですが、
では手術自体、医療として認められていないのか?という質問であれば、
それは、認められている、わけです。

たとえば。
病院に支払った医療費の領収書をもらっておけば、
年末調整や確定申告の際、医療費控除を申請できます。
私は所得税も住民税も払ってないので、
還付金の申請もできませんが、
私の父は納税していますので、
家計を一にしている私の医療費として、控除を申請することができます。
なんつっても医療費100万円を超えるんで、
かなりの税金が返ってくることになりますね。

普通、国内で保険適用の治療を受けて、
一ヶ月の負担が自己負担限度額(8万とかそれぐらい)を超えるようなときは、
高額療養費制度っていうのがあって、
超過分を給付してもらえるそうですが、
そう考えると、医療費として100万以上も払うなんていうのは、
かなり異常な事態だということが分かります。
医療費控除の還付金を計算しても、
かなり異常な金額、例えば6桁にも上る金額になる可能性もあります。
ちなみに保険適用外の治療の代表例というと、
いわゆる美容整形ですが、
これなら100万かかる手術はいくらでもあるんじゃないでしょうか。


さて、話は本題です。
では、SRSで保険金の給付は受けられるのでしょうか。
この場合の保険金とは、任意保険により給付されるもののことです。
私の場合、任意保険として、総合保険に加入しています。
ちなみに大学生協の学生総合共済です。
この保険では、入院や、事故による手術の場合、給付が受けられることになっています。
ただし、事故によらない手術でも給付の対象になることがある、とあります。
ちなみにどのような手術が給付対象になるのかは、
「この会」が定めた手術であるかどうかによります。

そこで。
先日名前の変更で、この保険の事務所に行く必要があったので、
その際に手術一覧の冊子を見せてもらったんです。
そこそこ分厚い冊子で、ほとんどありとあらゆる手術について書かれていました。
さすがに性別再判定手術はなかったものの、
睾丸全摘出とか、造膣術とか、
そんなんまであって、しかも給付の対象になっていました。
意外と給付する気あるんだな、というのが、この時点での感想でした。

SRSについてもたずねてみましたが、
この事務所では判断できない、ということで、
コールセンターに電話。
そしたら、すごい根掘り葉掘りきかれるんです。
まあ当たり前なんですけど。
どこで診断を受けてるんですか?とか、
どこで手術するんですか?とか、
いつから自覚し始めましたか?とか、
医師が必要と判断する手術なんですか?とか、いろいろ。
うかつに答えると、「じゃあ給付しません」で終わりそうで、
まー、さすが保険屋って感じでした。
人から高い掛け金取っといて、できるだけ払わねーぜ!って感じ。
結局、その場では、検討しますとの回答でした。

次の日電話がかかってきて、
給付は保険適用かどうかを一つの判断基準としたい、
との回答がありました。
あまりに予想通りの回答ではあるわけですが、
これが今まで書いてあるのをみたことがなかったんですね。
それで僅かな望みを持っていたのです。
それで、どーなんですか?とか言ってるので、
当然海外での手術なので自費診療だ、と答えると、
では、今回はお力にはなれません、ということになりました。


結局、今回は給付を受けられない、との結論だったわけですが、
これは保険会社にとってはいいきっかけになったのではないでしょうか。
だって、保険適用の手術であることが必要、とか、
あったりまえのことじゃーないですか。
それぐらい手術一覧の冊子どころか、
パンフレットに書いてもいいぐらいのことです。
高額療養費制度だって、保険適用のものに限ると、わかりやすく言われています。
まあそれと、世の中には性別再判定手術なんて手術があるよって話にもなりましたし。
国内で受ける人は保険適用なんでしょうか。
それだとまた一悶着あるのかも知れませんね。

そういうわけで、以上が保険屋との戦いの記録でした。
なお、事実っぽく書いてあることでも、
いろんなところで間違いがあると思いますので、
この文章を鵜呑みにするようなことはないよう、
気をつけて、ちゃんと自分で調べるようにしてください。
もし間違いを見つけられました時は、
ご指摘いただけたら、幸甚に思います。

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