https://www.youtube.com/watch?v=UyXwDWNUyuI
私のコメント
ぜんぜん本質をとらえていませんね。失望しました。
まずなぜ「女性はどこにでも座る権利がある」と言う発言が出てくるのか?そこを踏まえる必要があります。
それは人種や性別に限らず「平等」だからで、一人の人間として十全な権利を主張することができるのだから「社会や公共から排除されてはならない」ということです。
この部分は日本でも一部適用されていて、女性専用車両に「女性を強制的に乗せよう」と言うことにはなっていません。おかしいと思いませんか?男性は「乗らないように」強制されるのに、女性には「なるべく乗ってください」と言う強制や声かけは一切行われないわけです。
実はこの部分が今回の「女性専用車両に乗らない女性達の言い分」というネットやテレビが騒いだ本質で、「女性はどこにでも座る権利があるんだよ」だから「乗らない言い分もあるよ」というところから出発しているのです。
発端の記事:https://j-town.net/tokyo/column/allprefcolumn/299906.html
なぜそういう主張をわざわざ出していかないといけなかったか、というとそもそもの発端が、同じjタウンの「記事に書かれたある男性のつぶやき「悪気はないと思いますが、貴女の(座席)分で、座れない男がいると感じて欲しい。まあ、無理でしょうが」だからです。
参考:https://j-town.net/tokyo/column/allprefcolumn/299766.html?p=all
この男性の言い分は論理的に正当です。なぜなら「男性は乗らない協力をして座席が1両分少ないのだから、女性は乗る協力をして、なるべく専用車に乗り、男性に席を譲れ」と言う主張だからです。
しかし、これを突き詰めると「女性は(必要な車両数があったとしても)専用車しか乗れないので、何処にでも座る権利が侵される」ということになるわけで、それをオブラートに包んだ主張が「(何処にでも乗れるのだから)専用車両に乗らない理由もある」というものになっていったわけです。
で、もってこれだけ見た女性達が「女同志の対立を煽るな!」と叫んだ、と言う不毛な構図です。
女性専用車両が差別なのか根本的な問題は「女性は(いや女性に限らずすべての人は)何処にでも座る権利がある」と言うことに尽きます。
ところが欧米では自明なことである「かつて女性(黒人・奴隷・異教徒)は、男性が許可しなければ座れなかった(権利が無かった)」という概念を日本人が持たないために「女性だけでなく、どのような属性であっても他者が制限するのは、不当な差別である」ということを理解できないのです。
だから欧米では「たとえ痴漢被害があるとしても、それだけで誰かの(女性も男性も)席を制限してはならない」というコンセンサスの上に議論が為されているのです。
それをきちんと説明しないのは、時間の都合なのか、それともイシケンさん自体がそれを知らないのか・・いずれにしても、事の本質をきちんと説明できていないレベルの動画に失望しました。
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