なまけものの鏡

「フェミニズム」これを正しい知識を得て、男性視点から見つめなおしてみよう、という趣旨のブログです。
 

大谷選手の結婚について 《日本と欧米の家族の違いに対する考察》

2024年03月03日 11時29分34秒 | 男女同権とは

このブログでは、何度も書いていますが欧米の女性達は女性解放まで「財産権・契約権・相続権」などがありませんでした。アメリカは多少マシでしたが、それでも《家父長=男が家族を支配し・命令し・保護し・養う》という関係性は同じでした。

 

先ほど、日曜日の朝の番組《サンデージャポン》で「大リーグは日本と違って家族を大切にする。うらやましい。進んでいる」という内容の放送をしていましたが、上記の家父長制のことを踏まえると「当たり前だ」ということ「日本人はそういう裏(女性差別的な)側面を知らない」と思ったのでここにまとめます。

欧米では「家族がいるから、僕は頑張れる」という話になるし、なので「妻がアメリカに帰りたいといったから、日本のプロ野球を辞める」という外国人選手もいました。彼らからすると、日本のような「単身赴任」はあり得ない、わけです。

なぜありえないか?それは「男は家父長であり、家父長は家族に対して責任があるから」です。

だから、大リーグは家族を球場に呼びます。そして球場に妻のためのラウンジ(昔の貴族の女性向けサロン)を用意するし、子供達の託児施設も作るわけです。これらの投資は決して安くないですが、球場側も大リーグ側も「夫が仕事をしている間、雇用主側が家族の面倒を見るのは当たり前」という文化があるわけです。だから大リーグのシーズン中、アメリカ国内を遠征するなら、妻や家族は帯同して移動できるし、それらの費用を球団側は負担するわけです。

で、なんでそんな価値感になるかというと「家父長は家族を監督し保護する義務がある」という文化だからで、だから「家父長が仕事をしている現場に家族がいれば、いざという時に家族を保護できる」という認識が下地になっているわけです。

 

日本は違います。日本で「家族を保護する役割」を担っているのは《妻》だからです。

だから日本では単身赴任が可能になります。もちろん夫(父親)が球場で仕事をしている間、妻(母親)は子供の面倒をみて、子供達はテレビなどで「パパの活躍を応援する」わけです。

これは結局「どちらが安全とされるのか?」であり、良いか悪いかではないのですが、その部分を知らないと「欧米はいいな。進んでいるな」という理解にしかなりません。


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