いろいろな工具---その１

　この道具を見てすぐにわかる方は、かなりベテランの工具通でしょう。
ダイアル目盛式トルクレンチですが、かなり古い時代のものです。メーカーは国産トルクレンチの老舗「東日製作所」のものです。アルミ合金製の本体を使用していますので大変握りやすく手になじむ感じがします。現在の商品をみても、こんなに贅沢な仕様のものは姿を消してしまいました。



測定範囲は100cm・kg～900cm・kgで正方向、逆方向に対応していますので便利です。
現在は世界標準の単位系になっていますのでこのレンチの測定範囲は約9.8N・m～88.2N・mになりますので、ホイールの締め付けにはちょっと役不足です。ソケットは1/2sq（12.7mm）角ドライブが標準ですが、アダプターで3/8sqや1/4sqに変換して利用することも可能です。全長は約400mmですので邪魔にならないサイズです。
年代ものですので誤差もあると思いますが、このような工具も味があっていいですね。アナログ派には応えられない一品です。
最近ではプリセット型も多く利用されていますが、締めていく状態が把握できるダイアル直読式も必要なことがあります。
デジタル式もかなり普及しているようですが、道具としての魅力は今ひとつです。