借り物の写真はチャコールグレーメタリックといういわゆるガンメタですが、私のはスペリアホワイト。
サバンナGTに大量のパーツを添え、遠隔地に住む次のオーナーへ託すに当たっては、名義変更を確実に履行してもらう必要があったため、117クーペでお世話になった中古車屋さんの力を借りることになりました。
当時、クルマ三昧の生活を送りつつも何とか所帯を構えた私。車庫付きの一軒家を探してようやく見つけたのは、通勤通学時間帯でもバスが1時間に2本程度というど田舎でした。
買い物しようにも近くにお店はなく一家に2台のクルマは必須…しかし、27トレノを足代わりに使うのはどうにも忍びなく、ゴルフシンクロは女房のお気に入りになっているし、こりゃ中古車でも買うしかないかとあきらめかけた時、そいつを見つけたのです。
平成2年の秋のこと。
できたばかりの小さな中古車屋の店頭に飾られていたのは、排気量が550ccから660ccへと拡大されたばかりのジムニーバンHC、それも登録済み未使用車。ちなみにその頃、軽のジムニーは40ナンバーの軽商用車のみのラインナップでした。
さっそく117の中古車屋さん経由で問い合わせてもらったら、買えない額ではない。一度は乗ってみたいと考えていたこともあり、購入に踏み切りました。
すぐに必要となる冬タイヤも、純正ホイール付きの新品同様のスパイクタイヤが格安で手に入り、まさにラッキー。
オーディオは、セリカGT-TSから外してあった不動の1DINオーディオを家電店経由で安く修理、スピーカーはアルファスッドにトレードインしていたものを自作のバッフル板に取り付けて使用。裏にはきちんと吸音材も詰め込みました。
これが望外の素晴らしい音質で、仰天したのが忘れられません。
ステアリングはスズキ純正オプションのMOMOを奢りました。確かφ380ミリだったはず。ホントは純正のボスだけ欲しかったんだけどバラ売りしてくれなかったのでね。
そんな感じでうまく仕上がり、田舎からの通勤に大活躍のジムニー。660ccターボエンジンは力不足を感じさせることもなく、リッター当たり10キロを切るという軽らしからぬ燃費の他に大きな不満はなし。
ハンドリングを云々するタイプのクルマではないけれど、一般路を普通のペースで走る限りではコーナリングで不安を覚えることはありません。
一方、横風には弱く、特に冬の高速道路では横から吹かれると1車線分は平気で流されてしまいます。これは怖かったですね。
田舎の冬道はまさにジムニーの天下で、除雪が間に合わず積雪が膝上まであっても全然平気。雪の上を滑るように進んでいきます。重量級の四駆だと自重で沈み込むため、こう上手くはいきません。
1メートル近い積雪のある自宅の周囲を、4WDのローレンジを使って一周するという遊びも難なくこなしました。
私に本格四駆のすごさと楽しみを教えてくれたジムニーでしたが、半年ちょっと、5千キロほど走ったところで面白いクルマを見つけてしまい、例の中古車屋さんに相談すると軽のジムニーはすぐにでも売れるだろうとのありがたいアドバイス。
さっそく委託販売をお願いしてしまいました。
今朝の気温は17℃。急に寒くなりました。
さて、さすがは元オーナーらしいコメントをありがとうございました。
私もJA11、それも初期型が歴代ジムニーで一番好きです。
この後、年々パワーアップするとともにコイルのサスになるなど、長靴代わりに悪路を走り回るイメージから徐々に変わっていきましたからね。
そういや、11日に私が関わるクラシックカーイベントがあり、そこには新潟からLJ10が来ていました。空冷360ccのエンジンはポロポロと快調な2ストサウンドを奏でていましたよ。
まさにジムニーの原点ですね!
数年前に亡くなった、私のバイト先の肉屋の社長がLJ10、20、SJ10-1と乗り継いでいたことを思い出し、切なくなりました(涙)
こんにちは。
ジムニーはたったの半年のお付き合いだったのですね。でも、実用的に使われており、これこそ本当のジムニー乗りだと思った次第です。
自分は雪の降らない地域で、丘サーファーのような使い方をしたジムニー乗りでしたから。
現行ジムニーも角形のボディに原点回帰したといいますが、やはり、このJA11がエクステリア、走破性といったトータルな面で歴代最高だったのではと思っています。