のヮの@no05071730


五十路男の独り言集。
乱筆乱文はご容赦ください。

黒い砂漠日記 ~砂漠の向こう ※ネタバレ少しあり

2023年05月03日 02時15分03秒 | ゲーム

 

 

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ドベンクルンの細々とした依頼をこなして、仮住まい部屋の片付けをしていた私に、手紙が届いた。レハノステルの同門の人間を経由した李鈴麗からだった。なんでも、彼女は辺境の村に身を寄せているらしい。ちらとめくれて見えた文字はそう読めた。

高地の冷気に負けじと額にかいた汗を拭って、届けてくれた雑貨屋のセイリに礼を言って玄関の戸を閉め、階段を上がる。そしてカウンターに置いていた果実酒で喉を潤した。

足下にまとわりつくペットたちを避けながらベンチに座り、一体何をやらかしたのかと改めて手紙を開いてみる。

 

……ムイクンに潜っていたのか。

 

犯罪者、ならず者たちが信頼関係もないまま身を寄せ合って、砂漠の向こうに隠れるように集落を作っていることは、それとはなしに耳に入ってきていた。シャハザード・ネセル王もどうにかしようと考えているようだが、なかなか手出しできないようだ。

 

…ムイクンの中に、カヤル・ネセルがいる? サヤ・ネセルと双子…とかなんとかいう?

 

果実酒をもう一口飲み、手紙を読み進める。

カヤルはサヤ姫と連絡を取っているようだが、どうも反乱を計画しているようだと、李鈴麗は言う。これはシャハザード王に告げた方がいいのか。いや、もしそうなら彼女が身を隠す必要はない。ハレンシアに匿ってもらえばいいのだから。

そうしなかったのは、バレンシア側にも近づけない理由があるのだろう。そしてその理由が書いてあった。ムイクンの連中に信用されるために、バレンシア周辺の商隊を襲ったとあった。最終的にはなんとかムイクンからも抜け出したらしい。しばらくはどちらからも追われる身となった、と淡々と綴られていた。

 

…商隊を襲っただと!? さすがにそれは…!?

 

殺してはいないと言うが、商隊を襲った時点でお尋ね者だ。

 

…まったく無茶をする…!

 

私は最低限の準備だけして、片付け途中の部屋をそのままに、砂漠に向かって馬をとばした。

 

 

5日後、私は首都バレンシアに到着した。まったく、砂漠を越えるというのもそう簡単ではないというのに、冒険者としての経験があるからか、さほど苦労せずに渡れた気がする。

途中、砂嵐を超えたすぐあと、運良く砂漠の商隊に出くわし、ムイクンの話を振ると、他の商隊の話だとして女盗賊の話を引っ張り出せた。なんでも、襲ってきたはいいものの、明らかにやる気がない様子で、それでいて剣の腕はピカイチで、怪我をした護衛の人間にポーションを投げてよこしたという。

年格好もあわせるとやはり李鈴麗のようだ。正直、何やってんだか、とあきれもしたが、心のどこかではほっとしていた。

 

シャハザード王とサヤ姫にも謁見がかない、それとなく探りを入れてみたが、サヤ姫は眉一つ動かさずににこりと微笑み、シャハザード王の、襲われた商隊への補償の件で少しもめた話以外では、はっきりしたことがわかるような言葉は聞けなかった。

が、シャハザード王が別れ際に、

 

…ノーヴァンスティンよ、襲った商隊に施しをする、「英雄」的な盗賊もいるもんだな。

 

笑っていない目の奥を隠そうともせず、けれども口角をつり上げ、ニヤリとして見せたのには、さすがの私も顔を強ばらせ、深々と頭を下げるのみだった。

 

 

そうしてたどり着いたアレハザ村の、古ぼけた家。ここの夕日はえも言われぬ美しさを秘めている。潮の香りが郷愁を誘うが、まあ確かに静かにひっそりと過ごすにはぴったりの場所だ。

扉をノックする。しばらく無音。いないのかと扉に手をかけると静かに開き、最初に目に飛び込んできたのは、熱い辛い熱帯地方の料理。次にひまわりの花。あとは本の多さ。本棚にも机の上にもソファにもベッドにも、本があふれていた。

そのベッドの上で静かに、開けた窓からの緩い風で気持ちよさそうに寝息を立ててる彼女を見て、私の口が徐々にへの字になるのを、自分で感じた。

 

 

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はい、お久しぶりの黒い砂漠日記です。生きてます。

 

いきなり脱線しますが、これを書いているのと並行して進めてたドベンクルンでの廃墟のクエスト(夜のみのアレ)が、音楽も相まって背筋がゾクゾクしながらやっと終わりました。いやー怖かった。真夜中にやるもんじゃないです(´・ω・`)

 

さて、イゴール・バルタリの冒険日誌を完走したり、とある動画の影響でハウジングに精を出したり、メインキャラの真IVウルゴンシューズが真Vチャレンジに失敗して真IIになったり(涙)といろいろありました。

その中の一つに、ムイクン潜入がありまして、フィラ・ク監獄と行ったり来たりしながら、最後はいよいよ反乱軍が動き出すか、と言うところで終了。性向値調整のために砂漠の商隊を倒したはいいけど、性向値はいまだマイナスのままです…

また、既存住居のポイント30000点をクリアして七つめの住居をゲットしましたが、無駄に広かったり使用頻度だったり、セーフハウスを一カ所作っておきたいなーと考えて、アレハザに家を構えました。ドベンクルンにも家を持ちましたが、家賃が高くて転居予定です。ほんとはグラナにも家が欲しいのですが、貢献度がすっからかんです(´・ω・`)

アレハザ村はお気に入りの場所の一つです。海辺の高くて青い空と、打ち寄せる波と、夕暮れの景色はホントに綺麗です。目立ったクエストがなかったり取引所がないなど、いまいちな面もありますが、静かにゆっくり過ごすなら、アレハザがいいですね。

 



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