のヮの@no05071730


五十路男の独り言集。
乱筆乱文はご容赦ください。

黒い砂漠日記 ~そして、祈り

2022年01月02日 00時24分56秒 | ゲーム

 

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変質したトゥーロ族を倒せ。そう依頼されてから何度、土を舐め草木を自分の血で染めたか。

とにかく、切って切って切りまくるしかなかった。奴らはそれほど機敏に動く種ではないようだ。だからこそ、こちらが素早く動き回り、隙を見つけては剣の切っ先を、奴らの肉に食い込ませてやるしかないのだ。

奴らの攻撃を躱し損ねてその衝撃で頭がクラクラする。弾き飛ばされ、剣を支えに、とにかく背中を見せずに戦うしかなかった。

こんなにも強い怪物が、茂みの向こうに何体もいるのだ。そいつらに気づかれて囲まれるわけにもいかない。とにかく、切って切って切って切って。

奴が雄叫びを上げる寸前、私の剣が奴の喉を切り裂いた。とっさに体をひねり回転切りを何度も浴びせた。そして目の前の獣の体が、重く、ゆっくりと地面に倒れていった。

その瞬間、茂みの向こうから奴らの咆哮がいくつも重なり、まるで地響きが重なるようにこちらに向かってきていた。

私は勝利の余韻に浸る間もないまま馬に飛び乗り、その地をあとにした。

 

気がつくと知恵の古木まで来ていた。水筒の水を頭からかぶり、顔についた誰のかもわからない乾いた返り血を落とし、一度うがいをしてから、残りの水を全部飲んだ。勢いよく流し込んで、ひどくむせた。

手の甲で口元を拭い、ほう、と一息ついて空を仰いだ。

そんな時だ。闇の精霊が、すべてはアヒブに仕組まれた同盟じゃないか、と言いだしたのは。私もぼんやりとはそう考えていたが、闇の精霊の推理によって、はっきりとその疑念が形になってきた。

タリバルの糸の地下。アタラクシアを堕落に導いた時の魔力に似ている、赤い魔力を扱う女が言った。

「アタラクシア…? ああ、あの寝ぼけまなこの三流ダークナイトか。わざわざ処分してやったんだぞ」

その言葉を聞いた途端、私は自分の顔から表情が抜けるのを、自分で感じた。そして、そのまま表情が固まるのも、感じたのだ。

何だって? こいつは何を言った? こいつらのせいで、アタラクシアは堕落し、私が殺すことになったのか?

目尻が熱と湿気を帯びる。このアヒブたちのなにが、信用できるというのだ。頭と胸の中で熱い何かがぐるぐると回り始まる。

こいつらが受けてきた仕打ちには同情の余地もあるだろうがそんなことは知ったこっちゃない。アタラクシアを死に追いやった根本の原因は、こいつらなのだ。ふざけるなふざけるなふざけるな!

「いい加減、勝手な行動はやめてもらおうか」

音もなく後ろに現れたアヒブの冷たい声が私を止めた。その時初めて自分の剣を握っていることに気づき、ゆっくりを手を離した。内心を気取られないよう、ゆっくりと振り向き、できたことといえば、睨みつけることだけだった。

闇の精霊が耳打ちしてきた。この事実をツンクタの頭にぶちまけよう、と。ああ、同意する。やってやるさ。

回り回っていばらの森までやってきたが、結果から言うと、オペンシラには私の行動は筒抜けだった。そして、それに目を瞑り、玉果を与えるからこの力を感じてみろ、と堕落したアヒブの討伐を言ってきた。

途中、二人の女王が実は密約で結ばれていたことに義憤を感じただの、命を賭して侮蔑受け入れながらハドゥムと戦うことの高潔さを訴えてきて、少なからず私も驚きはした。が、ただそれだけだ。

玉果の力は確かに素晴らしい。しかし、呪(毒)入りのものを渡されてわかりましたと誰が首肯するものか。

 

いくつかの問答のあと、精霊に導かれ、目にしたのは、キャサリン姫とオドラの亡霊。そこで語られる当事者から見た真実。二人の姫の非業の死。二人の女王の忍苦たる人生、アメリア、セペルの陰謀。そしてハドゥム。

ツンクタの歌をもらい、彼らの地へ赴くことにした。

族長を倒し、新しい頭に会ったあと、いばらの城の崩れた橋で、セペルと対峙した。言いたいことだけ言って消えてしまうと、近くに隠れていたらしいギャンブラーのヘロンに声をかけられた。

いわく、女王がダークナイトとの誤解を解き、一つのベディルとして同盟を結んだそうだ。アタラクシアと私との出来事を知った兵士からの上奏だという。

ああ、アタラクシア。君がしてきたことは、決して無駄ではなかったのだ。目の奥が熱を持ち、こみ上げてくるもので胸がいっぱいになる。

その後、秘密の洞窟で二人の女王の凄絶とも言える半生と決意を聞き、不均衡な宝石を手に入れた。私が再度謁見を果たしたあと、ウィオレンティア女王は、ハドゥムとの決戦の準備が整ったと宣言した。

 

 

これで、一応の決着がついたことになるのか。だが、アヒブはいまだ存在するし、セペルもまだ健在だ。しかも世界の騒乱はこれだけではない。すでにエルビアの領域は顕在化し、侵食し始めている。

しかし、いまこの時だけは、彼女のために祈りたい。

 

 

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明けましておめでとうございます。今年もよしなに。

 

 

久々の黒い砂漠日記です。オーディリタメインシナリオは完了したのですが、やっぱり攻撃力も防御力もまだまだ足りず、相も変わらず細かい依頼を消化しながら、幻想馬素材のデイリーをこなしつつ、狩り金策をやったりしています。オピンソードは真Vになったけど、防具がまだ真IV、アクセサリに至ってはお金がないのでグレードアップもままなりません。

 

カラスの巣のベネットさんに勝てません。ただ、クラスリブートでスキル特化の設定をし忘れていて、とりあえずコンボとか連携とかは考えずHP回復を軸に決めました。これでなんとかエルビアの祭壇インプにようやく立ち向かえる程度です。

 

しばらくは地道な努力が必要ですね(´・ω・`)

 

 



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