前に、曲がるには、向心力をもらえる状況を作って、それに耐える必要がある。
車なら、ハンドルを切る。でもタイヤはスリップしないこと。 と書いた。
自転車だとそうはしない。スピードがあって、いきなりハンドルを切ると転ぶ。
曲がるとうするなら、ハンドル操作でなく、先に重心を移動、自転車を傾ける。
自転車を傾けると、勝手にハンドルが切られ、自分の下に前輪が潜り込む。
人間を押し上げるように働き、倒れない。それが続けば倒れずに曲がる続ける。
当人がハンドルを切る意識はなくても曲がる。
(走行中、倒れにくいのは、倒れる方向にハンドルが切られる構造だから。)
セグウェイ。人が倒れようとすると、車輪が回転して人の下に本体が潜り込み、
人間を押し上げ、倒れない平衡を保つ。それが続けば倒れず、進み続ける。
(倒立振子を手の上で倒さないように手が動かすのも同じ)
スキーでも似た現象になっている。
「板を傾ける」(*1)とサイドカーブの隙間がつぶれるまでたわみ、板の接地が曲線になる。
すなわち、向心力を発生させられる状況ができているので板は曲がって進もうとしたがる。
(*1)「板を傾けたい」なら
①足を開き出す ②人間が板の横へ動く(バランスを崩す)。
スキー板と人間は離れた位置関係になるが、板は曲がって進むので自分の下に潜り込み、
バランスを取り戻すことになる。
① 重心は両スキー間を維持できるので、転ぶ恐怖はなく、気持ちは楽。
② (スキー板の挙動がつかめるまでは)転びそうな恐怖があるので厄介。
傾けないと曲がらないし、傾きすぎると、板の曲がりが人間に倒れに追い付かない。
微妙なバランスで成り立っているから難しい。
どうするか、やりかたは自由。
要約:
曲がるために人間ができることはスキー板を 『ひねる』か『傾ける』
グラススキーは簡単『傾ける』に注力すればいい。
(後は、曲がりだすと向心力をもらえるから、それをどう処理するか。)