入湯求湯巡礼行記

これまでに訪れた温泉を紹介します。
時代に逆行し、写真は基本的に載せません。
変換できない残念な名称のブログです…

新那須温泉 ホテルサンバレー (栃木県那須町) ★★★

2020-12-31 | 関東の温泉

那須といえば関東では著名な避暑地であり、御用邸の他、那須ハイランドパークのようなレジャー施設があることでも有名である。奈良時代から続く湯本温泉のほか、江戸、明治、大正と新たに発見された温泉が茶臼岳山腹に点在し、那須温泉郷を形成している。新那須温泉は、湯本のより下手に位置する引き湯の温泉であるが、現在では独自の源泉を有するホテルもある。

ホテルサンバレーはプールもある大きなホテルで、いくつかの入浴エリアがあり、独自源泉を含む 4 本の源泉を使用している。立寄りで利用できるのは湯遊天国とアクアヴィーナスの温泉で、この 2 つは通路で繋がっており、裸で移動できる。
白濁の硫黄泉は、稲川 1 号他の混合泉で、ぬるくて苦味の強い源泉と熱めでマイルドな源泉が湯口で混和されていた。これぞ温泉というような硫化水素臭がし、透明度は 12 cm ほど。チョロチョロとかけ流しされており、好印象。他にマグネシウム泉 (平成の湯源泉) は、キシキシする肌触りで無色透明。弱アルカリ泉には、さらに、新那須の湯源泉と昭和の新湯 2 号源泉があり、昭和の新湯はキシキシする無色透明の湯でかけ流し量が多く、これがサンバレーで最もよかった。不覚なことに、新那須の湯には入り損ねてしまった。


(2020 年 11 月)


◆源泉情報◆
源泉名:稲川 1~4 号、苦戸稲川 1~2 号、県電気局 B-3 号、八幡崎稲川 1 号混合泉
泉質:単純硫黄温泉
利用量:80 l/min
泉温:42.4℃
成分:pH6.8、溶存物質 823 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

カルシウムイオン 119.9 (60.94) 硫酸イオン 339.0 (70.78)
マグネシウムイオン 23.3 (19.48) 炭酸水素イオン 126.9 (20.86)
ナトリムイオン 37.8 (16.75) 塩化物イオン 16.4 (4.64)
メタケイ酸 136.3 硫化水素イオン 11.8 (3.59)
遊離硫化水素 20.9 遊離二酸化炭素 33.1

分析日:2016 年 2 月 25 日


源泉名:平成の湯
泉質:ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉
湧出量:207.7 l/min
泉温:35.9℃
成分:pH7.7、溶存物質 1514 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 232.4 (52.46) 炭酸水素イオン 523.9 (45.32)
マグネシウムイオン 65.7 (28.07) 硫酸イオン 255.1 (28.04)
カルシウムイオン 64.0 (16.58) 塩化物イオン 178.3 (26.55)
メタケイ酸 152.6 メタホウ酸 20.0

分析日:2016 年 8 月 31 日


源泉名:新那須の湯
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
湧出量:235.3 l/min
泉温:77.9℃
成分:pH8.1、溶存物質 2505 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 813.5 (95.50) 塩化物イオン 746.5 (57.41)
カルシウムイオン 22.6 (3.04) 硫酸イオン 484.9 (27.52)
ナトリムイオン 37.8 (16.75) 塩化物イオン 16.4 (4.64)
メタケイ酸 136.3 硫化水素イオン 11.8 (3.59)
遊離硫化水素 20.9 遊離二酸化炭素 33.1

分析日:2016 年 2 月 25 日


小美玉温泉 湯~GO! (茨城県小美玉市) ★★

2020-12-27 | 関東の温泉

小川町営の「小川温泉 老人いこいの家寿荘」から、町村合併を経て「小美玉温泉 ことぶき」となったセンター系の温泉施設である。周辺は田園だが、数 km のところに百里飛行場があり、自衛隊機や旅客機が通ると大きく見える。

内湯に大浴槽、露天に小浴槽が設けられ、いずれもコーヒー色の湯が張られている。普段は貯め湯状態で循環されているが、特定の時間になると非加温の源泉が投入されるようだ。甘ったるいモール臭のする湯で、ツルスベ感を感じた。


(2013 年 5 月)
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<13 度目の再訪>
露天に屋根が設けられたり、拡張されサウナと水風呂ができたりしていた。非加温源泉の投入は 1 時間ごとのようで、この時間を狙って行くと、豪快なオーバーフローに立ち会えるので気持ちよい。


(2016 年 3 月)
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<14 度目の再訪>
名称が「湯~GO!」に変更となった。営業時間が22時までになったが、設えは特にことぶきのころと変わっていないように感じた。源泉投入の時間も変わらずで、このタイミングは、内湯も露天もサーサーとオーバーフローになる。それ以外は源泉は止まり、循環となるので、小美玉温泉の本当の実力を味わうには、この数分を体感する必要がある。


(2020 年 6 月)


梅ヶ島温泉 清香旅館 (静岡市葵区) ★★★

2020-11-23 | 中部の温泉

かなりの山の中であるが、ここも静岡市内である。嘘か誠か、開湯は神話の時代までさかのぼり、応神天皇から黄金の湯の名称を賜ったと伝わっている。徳川の時代になると、金の産地としても重用され、大御所として駿府城を居城としていた家康も入浴した記録が残っている。

清香旅館の浴室は内湯のみで、高低差のある 2 段の浴槽の上段が非加温の源泉かけ流しで、下段は加温循環となっている。上段の湯は下段にオーバーフローし続けているので、下段も循環かけ流し併用になろう。循環湯口はちょうど上段と下段の仕切りの辺りにあり、循環湯が仕切りではねて上段にコンタミしていたので、他に誰もいなかったのをいいことに湯桶を使ってガードを築いて入浴した。
上段の非加温浴槽は不感温帯で、白い浮遊物、腐ったような硫黄臭と味、ツルスベ感のある湯であった。下段は適温で、白い浮遊物はこちらの方が多かった。

梅ヶ島温泉は、12 の源泉を混合して各旅館に分湯している。温度がやや低いため、加温しているところがほとんどであるが、ここは非加温源泉も味わうことができるのでお勧めである。


(2019 年 11 月)


◆源泉情報◆
源泉名:混合泉 (梅ヶ島 1 号~12 号)
泉質:単純硫黄泉
湧出量:186.5 l/min
泉温:38.2℃
成分:pH9.6、溶存物質 248 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 65.8 (96.62) 炭酸イオン 44.0 (47.27)
メタケイ酸 58.1 硫化水素イオン 12.5 (12.22)
ガス成分 0.0 チオ硫酸イオン 11.4 (6.43)

分析日:源泉名、湧出量、泉温は「梅ヶ島温泉郷国民保養温泉地計画書(環境省、2017 年、分析は 2015 年 11 月) から、他は 2009 年 10 月 22 日の分析表から。

採水地では、ガス発生ありとのこと。


あきしげゆ (宮崎県えびの市) ★★★★

2020-11-17 | 九州・沖縄の温泉

えびのの市外からは少し離れており、周りには畑や林が広がっている。元は個人所有の温泉であったが、1998 年から一般に開放されたそう。

まず、館内が広いのに驚いた。玄関からすぐの休憩スペースは 40 人は寛げるだろう。その休憩スペースの手前にちょこんと座っていた品のあるおばあさんが、オーナーさんのよう。“入場料”を支払い、浴室へ。

窓が広くとられた明るい内湯には、真ん中で 2 つに仕切られた大浴槽が 1 つ。下手側は浅くなっている。うっすら黄色く色付いた透いた湯で、日の光を浴びてキラキラと輝いているのはうっとりするような美しさだ。モール臭、弱硫黄臭、ツルスベ感、泡付きのある湯で、サラサラとかけ流されていた。他に露天もあり、黄色い円形のタライが 4 つ。そのうち、3 つは温泉で、1 つは水風呂になっていた。掲示では塩素系薬剤を使用しているとのことであったが、湯に使用しているのではなく、浴槽の清掃などに使用しているのではなかろうか。

フレッシュなモール泉に大満足で風呂から上がると、オーナーさんが休憩室で休んでいくよう勧めてくれた。なんでも、ここは寛ぎに来るところで温泉はその一部との考えで運営しているそうで、料金も“入湯料”ではなく“入場料”にしているそうだ。素敵な考えだなと思いつつ、先の旅程があるのでと丁重にお断りし、次の温泉へ向かった。


(2019 年 11 月)


◆源泉情報◆
泉質:アルカリ性単純温泉
成分:溶存物質 598.3 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 130.6 (92.66) 炭酸水素イオン 290.3 (79.47)
メタケイ酸 123.7 炭酸イオン 30.1 (16.69)

分析日:1992 年 9 月 28 日


平潟港温泉 温泉の宿くろさわ (茨城県北茨城市) ★★★★★

2020-11-14 | 関東の温泉

平潟漁港は福島県との県境に近い漁師町で、集落にある 20 程の旅館や民宿のいくつかには平成に入ってから温泉が引かれている。入浴のみ受け付けているところはあまりないが、くろさわは事前に電話すると湯を張って用意してくれる。

朝、電話すると夕方からなら OK とのことで、17 時前くらいに伺う。聞けば、午前中から 62℃ の源泉を湯舟に貯め、冷ましてくれていたとのこと。入浴に合わせ、源泉を投入してくれた。湯からは、アブラ臭、苦味、塩味が感知された。最初は適温だったが、2 人サイズの小さな湯舟にドバドバと源泉が投入されるので、すぐに熱めになった。

茨城ではかなり稀有な加水、加温、循環、消毒のない温泉である (設備的に循環できないのだが…)。湯にも大満足であったが、たかが数百円程度の立寄り入浴にもかかわらず、源泉を薄めぬよう配慮するその姿勢にも感動を覚えた。


(2014 年 6 月)


◆源泉情報◆
源泉名:五浦元湯温泉 2 号泉
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
湧出量:450 l/min
泉温:63.0℃
成分:pH8.0、溶存物質 12030 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 3009.0 (63.95) 塩化物イオン 7384.0 (99.67)
カルシウムイオン 1428.0 (34.81) 炭酸イオン 8.9 (0.14)
ストロンチウムイオン 18.9 臭素イオン 2.4 (0.01)
メタケイ酸 50.0 メタホウ酸 53.6

分析日:2009 年 10 月 6 日


東鳴子温泉 高友旅館 (宮城県大崎市) ★★★

2020-11-14 | 南東北の温泉

東鳴子温泉の開湯は鎌倉時代とも奈良時代以前ともいわれており、非常に歴史ある温泉だ。江戸時代 (恐らく後期) になると伊達家の御殿湯も置かれ、江戸時代最後の仙台藩藩主慶邦が訪れた記録が残る。

高友旅館には混浴の大浴場のほか、女性用、男性用、宿泊者限定の風呂など、いくつかの浴室がある。男性が立ち寄りで入浴できるのは、大浴場とひょうたん風呂という浴室で、それぞれ離れており、幾重も古びた廊下を折れての行くのは迷路のようだ。

まず入浴したのはひょうたん風呂。2 面に窓を広くとった明るい浴室に、ひょうたん型にくびれた湯舟のあるこじんまりとした浴室だ。黄褐色の源泉が、加水、加温、消毒なしでかけ流されていた。アブラ臭、アンモニア臭のある個性的な湯であった。
次に、大浴場。大浴場には黒湯とプール風呂という 2 つの湯舟がある。黒湯は、ひょうたん風呂よりさらに強いアブラ臭がした。クレゾール臭もあり、アブラ味、藻屑状の湯の花も感知できたが、泡付きはなかった。プール風呂は、白濁しており、高友の代名詞たる黒湯の陰に隠れてしまっているのか空いており、終始、独泉状態であった。


(2015 年 11 月)
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<再訪>

まず前回好印象であったひょうたん風呂へ。藻屑状の湯の花、アブラ臭、アブラ味、泡付きあり。前回の記録を見るとアンモニア臭とあったが、これは感じなかった。熱めで、長湯はできなかった。同じ源泉を使用したラムネ風呂という女性専用の浴室は、水面が 2 cm ほどの泡で覆われていたらしい。
プール風呂は、白濁しており、国見温泉を薄くしたような味がした 。


(2017 年 11 月)

 


◆源泉情報◆
源泉名:玉の湯 (ひょうたん風呂に使用)
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉
泉温:49.3℃
成分:pH6.5、溶存物質 1191.4 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 234.3 (83.52) 炭酸水素イオン 659.2 (88.82)
カルシウムイオン 13.5 (5.49) メタケイ酸 188.4
アンモニウムイオン 5.0 (2.30) 遊離二酸化炭素 360.3

分析日:2009 年 11 月 10 日

 

源泉名:幸ノ湯 (黒湯に使用)
泉質:含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
泉温:57.8℃
成分:pH6.7、溶存物質 2490.2 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 518.9 (85.30) 炭酸水素イオン 1430.0 (81.02)
カルシウムイオン 33.4 (6.31) 塩化物イオン 141.1 (13.76)
アンモニウムイオン 6.1 (1.29) 硫酸イオン 60.0 (4.32)
メタケイ酸 228.1 遊離二酸化炭素 385.3

分析日:2009 年 11 月 10 日


新 M 温泉 (K 県某市) ★★★★

2020-11-12 | 某所の温泉

川沿いに建つ簡易な湯小屋のジモ専だったそうだが、壁面は川の増水で流されたのかなくなっており、支柱のパイプとプラスチックの波板屋根だけになっていた。湯舟は 1 人サイズのものがコンクリの地盤に埋め込まれているが、しばらく人が入った様子もなく、析出が堆積していた。
所有者らしい人にコンタクトすることが叶わなかったので、“控えめに”足湯だけさせてもらった。透明で、ぬるめ、炭酸味と泡付きのある湯で、投入量は湯舟のサイズからしたら十分な量であった。

川向には廃業した旅館「M 温泉」があり、その旅館の名を取り「新 M 温泉」と呼んでいた人がいたので、私もそう呼ぶことにした。尚、M 温泉は 2003 年にはすでに廃業していたそうだ。


(2019 年 11 月)


月光温泉 月光大浴場 (福島県郡山市) ★★★★

2020-11-10 | 南東北の温泉

福島県のほぼ中心部に立地する郡山市には、街中にも湯量豊富な温泉が点在している。市街の南側にある月光温泉もそのひとつであり、細い道路を挟んで大浴場とクアハイムが向かい合っている。尚、当温泉は「月光温泉公衆浴場」とも紹介されているが、ここでは看板の「大浴場入口」から「月光大浴場」として紹介する。

大浴場とはいうものの、浴室はシンプルかつこじんまりとしたもので、5~6 人ほどが入れる湯舟にはドバドバと源泉が注がれ、オーバーフローしている。強力なツルスベ感のある無色透明の湯で、湯温は 44~45℃ ほど。熱いので、ほとんどの人があまり湯舟には浸からず、床でくつろいでいた。


(2014 年 6 月)
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<再訪>
やはりオーバーフローが気持ちよい。残念なことにトド寝は禁止されている。湯温は 44℃ ほど、泡付き、ツルスベ感、モール臭ともとれる硫黄の臭いと味がした。


(2019 年 6 月)


◆源泉情報◆
源泉名:月光温泉あさか野泉
泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
湧出量:616 l/min
泉温:48℃
成分:pH9.0、溶存物質 1381 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

ナトリウムイオン 440.3 (96.09) 硫酸イオン 530.3 (55.26)
カルシウムイオン 13.5 (3.36) 塩化物イオン 258.6 (36.49)
メタホウ酸 35.1 炭酸イオン 18.4 (3.05)

分析日:2000 年 12 月 22 日


行方温泉 翠風荘別邸慶山 (茨城県行方市) ★★★

2020-11-09 | 関東の温泉

霞ケ浦湖畔ののどかな蓮田の中にあり、要塞のような立派な石組みが異質で目を引く。元は日本マクドナルドの創業者の別荘だったそうで、その死後、しばらく放置されたのち、2016 年から旅館として営業している。温泉がもともとあったのか、旅館を始める際に掘り当てたのかは不明。

2020 年現在、立ち寄りでは入浴することができない“のみ不可”の旅館である。霞ケ浦が一望できる展望風呂、石造りの大浴場、また一部の部屋にもメタケイ酸の項による規定泉が引かれている。
展望風呂と大浴場は時間ごとの男女入れ替え制で、日の入り時は展望風呂が男性の時間となる。展望風呂は循環であまり温泉らしさは感じられなかった。大浴場には樽風呂もあり、樽風呂のフローと新たな源泉が石造りの湯舟に注がれているよう。やや熱めに沸かされていたが、ツルスベ感があり、湯口では沼っぽい硫黄のにおいが感じられた。温泉にはあまり期待していなかったのだが、オーバーフローしているのを見て感心してしまった。部屋の風呂はこじんまりとしており、庭の池や滝の景も目隠しで見えなくなってしまったが、自分で湯温を調整して湯を張ることができる。加温し過ぎぬようぬるめの湯を張ったが、常時、水面下から湯が投入され、これが気持ちよい。泡付き、ツルスベ感が感じられ、ごくまれに茶色も藻屑様の浮遊が見られた。

霞ケ浦から筑波山を臨む絶好の立地、ロビーから見る緑の庭園はさすがといったところ。料理は品数が多く、品のあるもので、鯰を紫蘇の葉で包んで揚げ、紫蘇の実と食べる香り揚げや鱸の煮付けなどには頬が緩んだ。


(2020 年 10 月)
※お気に入り度は湯使いや浴室の設えによるもので、客室や食事は評価対象外としています


◆源泉情報◆
源泉名:
泉質:規定泉 (メタケイ酸)
泉温:17.4℃
成分:pH9.1、溶存物質 291 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg)。

ナトリウムイオン 58.3 (82.20) 炭酸水素イオン 122.5 (62.04)
メタケイ酸 53.4 炭酸イオン 24.0 (24.69)

分析日:2014 年 12 月 24 日


鰻温泉 区営鰻温泉 (鹿児島県指宿市) ★★★

2020-10-10 | 九州・沖縄の温泉

幼少期に大きな影響を受けた「男はつらいよ 寅次郎真実一路」のロケ地として、一度は訪れてみたい温泉であった。「寅次郎真実一路」では、仕事に疲れ果て失踪した“課長さん”(演:米倉斉加年)を探し、寅さんと課長さんの妻であるヒロイン大原麗子が彼の故郷である枕崎まで旅をする。課長さんが車寅次郎を名乗って泊まった「うなぎ荘」も現存しているが、立ち寄りはできないので外観を見学だけし、区営鰻温泉で入浴することにした。

入れ替わり立ち代わりで人がやってくる割とにぎわった浴場で、タイル張りの浴槽に、うっすら硫化水素臭のする湯がかけ流されていた。浴室のカランに、水道水が地熱で熱くなっている場合があるので注意するよう掲示がされていたのが印象的であった。


(2018 年 2 月)


◆源泉情報◆
源泉名:鰻 1 号および 2 号
泉質:アルカリ性単純温泉
泉温:97.2℃
成分:pH6.8、溶存物質 129.7 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。

カルシウムイオン 9.6 (37.04) 硫酸イオン 26.8 (40.51)
ナトリウムイオン 9.9 (33.29) 炭酸水素イオン 27.5 (32.72)
メタケイ酸 34.9 チオ硫酸イオン 3.3 (4.31)

分析日:2008 年 9 月 1 日