goo blog サービス終了のお知らせ 

にそくにりん

自転車やバイクでのツーリング。ハイキングや登山。そのほかいろいろ。

これが最後の大山登山。

2006年08月15日 | ウォーキング 登山


2006/08/14(月)

3時起で大山へ。

私一人でいく予定であったが、子供たちも行く、という事で三人で出かける。

6時10分駐車場をスタート。今日は行者谷を登り、夏山道を下りることに。
大山寺を抜け6時50分元谷へ。ガスも晴れて北壁が迫力である。

元谷を横切り、行者谷コースの入り口へ。初めて登るコースではあるが道はわかるだろうと思っていた。
しかし間違えたのである。迷い道の入り口に先行していた登山者が立っていたのである。

もちろんこの人もこのコースは初めてだったのだが。それに惑わされふみ跡をたどり茂みの中に。
様子がおかしいとは思ったがいけるところまで進む。行き止まりになり、沢へ出てしばらく歩くもそれらしい道は無い。
私たちの後を二人付いてきたが、申し訳ない、違うようだと引き返す。再び茂みの中を元の位置まで歩く。
他にもまだ二人私たちのほうに入ってきていた。こっちではないと教える。

案内の地図看板を見るとちゃんと書いてあるのに。
こんな事で遭難をしてしまうのだろうなと、大いに反省する。
約1時間のロスをしてしまった。

丸太できれいに整備されたコース。延々と続く木の階段を五合目まで上る。
ときおりブナの樹間に大山の尾根が。子供たちはさっさと上ってしまい、私は黙々ときつい階段に息を切らせる。
7時55分五合目の夏山登山道の合流地点に。
8時5分六合目着。しかしいつ来ても大山のきつさは変わらず。

登山客は予想していたより少なく、年寄り連中の姿があまり無い。
いつもなら行列が途切れることなく続くほど登山者がいるのだが。
お盆なので少ないのか。登山熱が少し冷めてきたのか。年取ってから始めた登山者は一度来たらこりごりで、リピーターは少ないのか。
とにかく思いのほか少ないのである。いいことではある。

立ち止まり水分の補給をして再び歩き始める。私はいつも座り込んでの休憩はあまりしない。結果としてそれがよくないのか知れないが。

可憐な花が目に付きだす。8時55分八合目に。
弥山から繋がる、らくだの背、剣が峰、ユートピアから三鈷峰。
尾根筋からえぐれて落ちるガレ沢が、山襞を鋭く見せる。

濃い緑のダイセンキャラボクが緩やかな斜面を覆い、青い空とのコントラストが感動的。
木道の脇にお花畑が続く。アカモノ、クガイソウ、アザミ、オニユリ。名も知らぬ花があちらこちらに咲く。
確かにアルプス辺りの規模とは比べようも無いが、大山のお花畑が、いいのである。

9時20分、だいぶ待たされたであろう子供たちと合流。雲が湧き上がり、ガスが流れ始めた弥山の頂上へ。
おにぎりを食べて、旧正面登山道を回るコースへ。枡水へ落ちる沢も久しぶりに見ると迫力がある。

汗が引いたころを見計らって下山開始。これからが私の正念場である。
自転車で鍛えたはずの筋肉や膝は、大山の下りには全く要を為さず。下りに向いた瞬間から膝に激痛が走る。足を前に出すことが出来ない。
ごついサポーターを膝に取り付けたにもかかわらずである。

スキー用のストックを両手に持ち、横向きに一歩ずつ足を下ろす。情けないことに登りより下りのほうが時間がかかる。
子供たちに車のキーを持たせ、先に下りて待っていろと下山を促す。

ときおり雨がぱらつき始め、これから頂上を目指す人には申し訳ないような気持ち。
しかし、人の心配どころではない。ときおり走る激しい痛みに冷や汗が滴る。
蟹の横這いを繰り返し六合目三合目と数えながら慎重に下山。
12時30分駐車場に下りつく。

これが最後だな。と、つくづく自分に言い聞かせ大山を去る。
次からは仰ぎ見るだけの大山である。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿