うちのコアラ号は、軽のミニバンです。軽っつーくらいだから、軽い(え、軽自動車の軽ってそういう意味なのか?)。しかもハンパにタッパがあるもんで、横風にはめっぽう弱いんです。そう、嵐の海で帆を張っているような状態で、しゅるしゅるっと横に流される。そこが高速道路でも。
今日が風の強い日だということは、あるじも知っていたはず。それを、なぜ湾岸線をすっ飛ばそうなんて思いついたものか。これまでにも、強風に煽られて泣き叫ぶことはあったけれど、それは橋の上とか局所的なもので、ここまで絶え間なく恐怖に晒されたことはない。取られつづけるハンドルを取り返すべく、必死の形相で闘う あるじは言うにおよばず、助手席の私も顔面蒼白。息を止め、足をつっぱり、爪がくい込むほど拳を硬く握りしめる。セーターの下には、じんわりと汗。隣の車線に車がいるとき、もしとりわけ強いひと吹きが来たら……? 死ぬかもしれないと本気で思う。
なのに周りを走るどの車を見ても、煽られてる感じはゼロ。実に安定した走り。たぶん、この場にいる誰にも、この瞬間にわれわれが味わっている恐怖は想像つかないだろう。納得できねえええ。
もう限界。命にかかわることなので降りましょう。次の出口で降りましょう。しかし、その出口の遠かったこと!
結局、川崎で高速を降り、下道を使って神保町まで。街中を走るこの暢気さはなに? 渋滞? そんなの、命の危険にくらべれば楽勝です。
わけあって処分を任された創刊号から段ボール3箱分の『サライ』を、神保町の古書店に売りに行く、というのが、本日のドライブの目的でした。5000円になりました。
神保町に車で来るなんて、この先まずないことなので、重い本を買うなら今日よ!とばかり、嬉しくなって古書店めぐり。昼食とって、お茶飲んで。われらが母校のサークル棟の、変わり果てた姿を拝んで脱力して。夕方まで過ごして駐車場代は3000円強。諸々計算すると、当然のことながら大赤字。まあ、概ね楽しい一日だったので、満足です。
おそらく白髪は20本ほど増えましたけども。
今日が風の強い日だということは、あるじも知っていたはず。それを、なぜ湾岸線をすっ飛ばそうなんて思いついたものか。これまでにも、強風に煽られて泣き叫ぶことはあったけれど、それは橋の上とか局所的なもので、ここまで絶え間なく恐怖に晒されたことはない。取られつづけるハンドルを取り返すべく、必死の形相で闘う あるじは言うにおよばず、助手席の私も顔面蒼白。息を止め、足をつっぱり、爪がくい込むほど拳を硬く握りしめる。セーターの下には、じんわりと汗。隣の車線に車がいるとき、もしとりわけ強いひと吹きが来たら……? 死ぬかもしれないと本気で思う。
なのに周りを走るどの車を見ても、煽られてる感じはゼロ。実に安定した走り。たぶん、この場にいる誰にも、この瞬間にわれわれが味わっている恐怖は想像つかないだろう。納得できねえええ。
もう限界。命にかかわることなので降りましょう。次の出口で降りましょう。しかし、その出口の遠かったこと!
結局、川崎で高速を降り、下道を使って神保町まで。街中を走るこの暢気さはなに? 渋滞? そんなの、命の危険にくらべれば楽勝です。
わけあって処分を任された創刊号から段ボール3箱分の『サライ』を、神保町の古書店に売りに行く、というのが、本日のドライブの目的でした。5000円になりました。
神保町に車で来るなんて、この先まずないことなので、重い本を買うなら今日よ!とばかり、嬉しくなって古書店めぐり。昼食とって、お茶飲んで。われらが母校のサークル棟の、変わり果てた姿を拝んで脱力して。夕方まで過ごして駐車場代は3000円強。諸々計算すると、当然のことながら大赤字。まあ、概ね楽しい一日だったので、満足です。
おそらく白髪は20本ほど増えましたけども。