みなさんこんにちは。
ただいま瀋陽は夏の真っ最中です。暑いですよー。
でも今回の話題は、瀋陽の冬におなじみの“暖気”のことです。(暑苦しい話題でごめんなさい)
瀋陽市は去年まで暖気を“公暖”という形式で各家庭に提供していました。
“公暖”とは、各家庭が冬になると瀋陽市にお金を払い、各建物ごとに暖房を炊く。
しかしこの形式だと、一つの建物やアパートの中でお金を払わない家庭も暖房にありつけるという、多少不公平な制度でありました。
そのため今年からは“暖気分戸改造”を始めました。
ようするに、今までは、一つの建物の中でつながっていた暖気のパイプを、各家庭ごとに切り離して、お金を払った家庭だけに暖気を提供するということになりました。
学校の外に住んでいる僕のうちもその制度の対象になりました。
そしてその日は突然やってきました。
朝の7時、家のドアが突然鳴る。
僕がドアを開けると工事の人が立っていて
“明日工事するからよろしくー”とのこと。
うーん?
このおっさんの顔はかなりあの香港スターに似ている。
陳小春。
次の朝、陳小春はドリルをもって家にやってきました。
そして容赦なく家のあらゆる箇所に穴を開ける。
ずごごごごごごごごごご
そうとううるさいっす
しかも家中ほこりまみれ。
そして、外のパイプと家のパイプをつなぎなおす。
こんなふうに
というわけで、騒音に耐え、ほこりにまみれた部屋を見て途方にくれながらも、とりあえず工事終了。
陳小春は僕の大家さんにギャラを請求
大家;“いくらほしいの?言ってみなさい。”
陳;“100元”
大家;“今これしかもってないから”
といいながら、しわくちゃになった五元札と一元札を寄せ集めて、20元だけをあげました。
大家さんとても交渉上手!
ちなみに
歌手陳小春が去年あたりに出したアルバムの名前は
黒洞(ブラックホール)
といいます。
後で気づきましたが・・・・・・・・
瀋陽の工事のおっさん通称陳小春は、
家の浴室に
あきらかに
余分と思えるブラックホールを一つ空けて帰っていきました。
みなさんも暖気の工事の際はぜひ
瀋陽の工事のおっさん陳小春をご指名ください。
きっとすてきなブラックホールをお届けに参ります!!!