東京の行方不明の女性

東京都江戸川区の無職石田佳奈子さん（１９）の失跡事件で、石田さんは、連れ回されていた車から逃げ出す直前、監禁容疑で逮捕された無職塩野直樹容疑者（２６）に覚せい剤を注射されていた疑いが強いことが、警視庁の調べでわかった。

　塩野容疑者は逮捕時、下着に覚せい剤を隠していたほか、車内からは注射器も見つかっている。同庁は、無理やり覚せい剤を投与された石田さんが、逃げながら助けを求める電話をかけていたとみている。

　同庁は１５日午前から、所持品とみられるバッグなどが見つかった山梨市内の山林の捜索を再開、石田さんの行方を捜している。

　同庁などによると、石田さんが携帯電話で山梨県警に１１０番通報をしたり、自宅の母親らに助けを求める電話をかけたりしたのは、６日正午ごろからの約３０分間。

　この間、石田さんはろれつが回らない状態で、受け答えもちぐはぐだった。母親には「注射を打たれた」「殺される」と訴えており、通報の際は、まるで走っているかのような荒い息づかいだけで切れることもあったという。その後、石田さんの携帯はつながらなくなった。

　塩野容疑者は「山梨県内の峠で休憩中、石田さんが車から飛び出し、行方が分からなくなった」と供述している。
（2008年4月15日14時33分 読売新聞）

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