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今日は、92年のキザイア・ジョーンズのデビュー・アルバム『ブルーファンク・イズ・ア・ファクト!』を聴いて過ごしました。キザイアは、ナイジェリアの資産化の族長の子としてアフリカに生まれ、イギリスのパブリックスクールに通ったと言う、恵まれた出生なのですが、ドロップアウトして、路上での演奏をするバスキング(大道芸人)として暮らしていたそうです。アルバムデビューへのきっかけは、レニー・クラビッツのオープニングアクトをしたあたりからだと聞きました。オイラは最初、JWAVEで彼のギターを叩く様に弾く曲を聴き、速攻タワレコに走りました。今、聴いても色あせない思いで深いアルバムです。オイラはギター弾けないけど、ギターを弾く人なら必ず聴くべしですね。渋谷クアトロでのライブアルバムも迫力あります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/db/5689c8a61958ed455febe7afe8bbd8bb.jpg)
↑のライブ盤も良いですよ。
【レビュー】
70年生まれ。アフリカはナイジェリアの首都、ラゴス出身。ヨルバ族の族長にして資産家の父親を持ち、何一つ不自由のない暮らしをしてきた彼は、8歳のときロンドンのパブリック・スクールへ送り込まれた。もちろん、将来、母国の経済を担うエリート・コースへの道だった訳だが、学校の友達が教えてくれたピアノとの出会いをきっかけにドロップ・アウト。ロンドンやパリの路上で演奏に明け暮れるバスキング生活を経て、自らの音楽をブルースとファンクの合成語である「ブルーファンク」と命名したアルバム『ブルーファンク・イズ・ア・ファクト!』で92年にデビュー。続いて行われた同年の来日公演ともども、強烈なインパクトを残した。叩きつけるようにして弾く、独創的でパーカッシヴなギター・プレイでギター小僧の度肝を抜きつつも、テクニック至上主義には陥らず、しなやかにして強靭なグルーヴ。そこに乗る、リズムを内包しながらも繊細なメロディと歌声。彼の音楽の魅力が、「住所は旅行中」と言わんばかりの、どこにも属さない洗練されたコスモポリタンぶりと、それ故に強く意識されるアフリカへの憧憬という、相矛盾する感覚から来ているのは間違いない。その後も、トレードマークの粋な山高帽や、詩的な感性に富んだ歌詞から汲み取れる知性と、ワイルドなライヴ・パフォーマンスにおける野性を武器にして、アフリカのルーツに根ざしながらも、欧米のロックやブラック・ミュージックを取り込む独自の音楽を創り続けており、03年にはマルセル・カミュ監督の映画『黒いオルフェ』(58年)にインスパイアされた久々の新作となる4作目『ブラック・オルフェウス』を発表した。(青雪吉木)
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↑のライブ盤も良いですよ。
【レビュー】
70年生まれ。アフリカはナイジェリアの首都、ラゴス出身。ヨルバ族の族長にして資産家の父親を持ち、何一つ不自由のない暮らしをしてきた彼は、8歳のときロンドンのパブリック・スクールへ送り込まれた。もちろん、将来、母国の経済を担うエリート・コースへの道だった訳だが、学校の友達が教えてくれたピアノとの出会いをきっかけにドロップ・アウト。ロンドンやパリの路上で演奏に明け暮れるバスキング生活を経て、自らの音楽をブルースとファンクの合成語である「ブルーファンク」と命名したアルバム『ブルーファンク・イズ・ア・ファクト!』で92年にデビュー。続いて行われた同年の来日公演ともども、強烈なインパクトを残した。叩きつけるようにして弾く、独創的でパーカッシヴなギター・プレイでギター小僧の度肝を抜きつつも、テクニック至上主義には陥らず、しなやかにして強靭なグルーヴ。そこに乗る、リズムを内包しながらも繊細なメロディと歌声。彼の音楽の魅力が、「住所は旅行中」と言わんばかりの、どこにも属さない洗練されたコスモポリタンぶりと、それ故に強く意識されるアフリカへの憧憬という、相矛盾する感覚から来ているのは間違いない。その後も、トレードマークの粋な山高帽や、詩的な感性に富んだ歌詞から汲み取れる知性と、ワイルドなライヴ・パフォーマンスにおける野性を武器にして、アフリカのルーツに根ざしながらも、欧米のロックやブラック・ミュージックを取り込む独自の音楽を創り続けており、03年にはマルセル・カミュ監督の映画『黒いオルフェ』(58年)にインスパイアされた久々の新作となる4作目『ブラック・オルフェウス』を発表した。(青雪吉木)