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(なるべく)疑い得ない地点への着地を目指して

関西地方で司法修習生をやっています。このブログでは、趣味の音楽や本について語っていけたら良いなと思います。

法と道徳

2005-01-15 11:18:33 | 法律
性の情報、自主規制を 中高生向けの雑誌やサイト 特定の道徳や倫理観を法で強制できるのか?という問題には、二つの問題が含まれています。一つが、特定の道徳や倫理観を法で強制することが許されるのかという法的問題です。そして、もう一つが法で規制を加えることが、特定の道徳や倫理観を人の心に根付かせることにつながるのか、という心理学的、哲学的問題です。 ではいかに考えるべきでしょうか。長谷部恭男「憲法」( . . . 本文を読む

「司法制度は腐っている」と言う事の意味を考える

2005-01-12 23:34:03 | 法律
<青色LED和解>中村教授「日本の司法制度は腐ってる」 法哲学者嶋津格氏は、「社会改革としての司法改革」という論文の中で次のような趣旨のことを述べています。 「司法制度や法の全体的権威は、社会の最終的」なものであるため、それに相応しく扱われなければならない。なぜなら、「権威は最終的に、それに従う者たちがつくりだすものだから」である。その意味で、従来なされていた、自らの求めていた判決と異なった判 . . . 本文を読む

司法制度改革とは何だったのか?

2005-01-09 01:49:24 | 法律
たまに書かれる論文はすこぶるおもしろいという評判の安念潤司教授による論文「自由主義者の遺言」(樋口古稀)を読みました。安念氏は以前より司法制度改革に懐疑的な目を向けてこられましたが、この論文でもそのスタンスを貫かれており、極めて示唆に富む面が多いだけにこれからもこのような論文を期待したい所ですが、題名が題名なだけにこの論文が司法制度改革への最後の批判となるようです。 法学部に通う私としては、安念 . . . 本文を読む