題名に惹かれて思わず購入してしまった。ジャケ買いならぬタイトル買いである。
内容の方は、女性論、映画論を専門とする学者、写真家、編集者、エロテッィク小説を書いている小説家を中心としてあけっぴろげな会話がなされていく、というものであり、作中作になっていたり、どこまでが現実かわからないところが凝っている部分である。
典型的な女性論を日常的な会話の中で周りの空気を見ずに繰り出す学者が、ある意味でおもしろ . . . 本文を読む
ちくま文庫版のコイソモレ先生は、とにかく分厚い。それもそのはず、『コイソモレ先生』『続コイソモレ先生』『続々コイソモレ先生』が一冊になっているのである。
「それもまたよし」と唱えるコイソモレ先生は、がんばらない、あせらない、よくばらない。その姿は人間ではなく、まるで妖怪のようである。(なぜなら、妖怪は~♪歌詞はど忘れした。)そうか。もしかしたらコイソモレ先生は妖怪なのかも知れない。
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アイスランド出身のシガーロスの3rdアルバム。タワーレコードの年末・年始の輸入盤セールで購入した。
前作と比べてギターが多く使われているという噂を聞き、それではシガーロスの魅力である混沌とした中にある美しさが失われているのではないか、と危惧したが、それは取り越し苦労であった。
というのも、確かに、ギターが効果的に使われる場面が増えているものの、前作からの流れを逸脱することのない音であったからである . . . 本文を読む