阪神・淡路大震災

なぜか今朝はめざましが鳴る前４時すぎに目が覚めた。
テレビをつけると長田の火事、阪神高速の崩壊、
各地の追悼の様子を映していた。

１１年前の５；４６に、大地震が起こった。
我が家もひどい被害を受け、半壊の罹災証明が出された。
当時小学５年、２年、幼稚園の息子もパニックになった。
前日から風邪をひいて体調を悪くしていた二男と三男を
わたしを真ん中にして右左に寝かせていた。
突然の揺れにわたしは二男の身体（頭）にふとんをかぶせ、
三男の身体の上に覆い被さった。
そのあと、足元のたんすの上の物が崩れ落ちてきた。
ふたりの無事を確認して、２階の三段ベッドに寝ていた長男と
旦那のもとへ急いで駆けつけた。
ふたりともベッドにしがみついていたが倒れることもなく無事だった。
しかし、いつも三男が寝ていた場所には、人形ケースの
ガラスが粉々に飛び散っていて、一瞬言葉が出なかった。
玄関では消火器が倒れ真っ白なけむりが舞い上がり、
食器棚は全開ですべて投げ出され、仏壇が前倒しになりふすまに
突き刺さっていた。
たんすが倒れ、グランドピアノが壁に向かってスライドし、
お風呂場やトイレのタイル、そこらじゅうに亀裂が入った。
外壁が剥がれ落ち、階段がずれている。
そのときはそんな状態のことを考えている余裕なんかなかった。
飼っていた犬ピコがいない！！
家族みんなで大声で呼んだ。どこかで出られなくなっているのか？
パニックで家から飛び出したのか？
ようやく、縁の下からク～ンと鳴く声がした。
みんなで大丈夫だから出ておいで！と声をかけてやっと顔を出した。
怪我をしてないか念入りにチェックして一安心した。
次は食料確保が母の仕事！！
開いていたコンビニで水と食料を買い求め、ガスが止まるのを予測して
カセットコンロのボンベも買う。
おにぎり、パン、レトルト食品、マスク、軍手、カイロ、薬・・・。
水圧が低くチョロチョロしか出ない水道の水を風呂に溜める。
なぜか、庭の水やりに使っていた蛇口から水が出た！！
ご近所にここの水を使って～と声を掛ける。

ようやく学校が始まったが、避難所となっているために先生方が
疲れ切った顔をされている。
通学路にも、瓦が落ちそうな家や、倒れたブロック塀に、がれきの山。

我が家は半壊だったが仮設住宅に入るほどではなかったので
外壁の修理だけはやったが、未だにそこらじゅうひびだらけ。
でも想い出多いこの家に現在も住むことができてよかったと思う。

　　　　　　　　
　　　　　　柱のキズは背くらべ♪　　在りし日のピコ

きょうから柔道部の寒稽古が始まった。
５：４６　元気に学校に向かって自転車を走らせて行った。
生きている喜びをかみしめて・・・。（黙祷）