快眠とこころの健康ニュース

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睡眠障害ナルコレプシーに注意!

2014-06-03 17:27:16 | ニュース

ナルコレプシーという睡眠障害が、世界で一番日本人がかかりやすいことがわかった。


日本では周囲から見た患者の様子から「居眠り病」「過眠症」とも呼ばれる
ナルコレプシーは、睡眠障害の研究の課程で、イギリス人医師トーマス・ウィリス によって報告がされた。

「Narco=眠り」「Lepsie=発作」を意味し、「眠り発作」ともいわれる。

一般への知名度が極めて低いうえ、専門医が少ないため、罹患者に対する正しい診断・治療が受けにくいことや、まわりの人間からの理解が得られないなど、罹患者には精神的にも大きな負担がかかっているのが現状である。

 

症状としては、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替わりで中途覚醒を起こすため、目は覚めても体を動かそうとする脳の一部が眠っているために「金縛り」を体験することが多い。
起床時までは、睡眠が浅くなりやすくなり、夢を見る回数が増える。
見る夢は、ほとんどが悪夢で、現実とリアルな夢の境目が分からずにうなされる場合が多い。
そして、眠りが薄いために過剰睡眠となり、また昼間に急激に眠気に襲われたりする。


発症期は主に15歳前後が多く、40歳以上の発症はまれとされる。
本病気の症状特性上、病気であること自体に患者本人が気付く場合が少ないため、ただの睡眠不足、怠け性と判断される場合も多い。
そのため、日本ナルコレプシー協会は、社会的認知度向上に向けて2009年より全国の各中学校・各高等学校にむけて『ナルコレプシーとは』とのパンフレットを配布しはじめた。
決して珍しい病気ではなく、日本では600人に1人程度(0.16%)は罹患していると想定されている。
世界の有病率の平均は2000人に1人程度(0.05%)であり、その4倍近い日本人の有病率は世界最高であるという。

また、治療を行っていない状態で機械や自動車の運転中などに発作が起こると重大な事故の原因となりうるため、日本睡眠学会では、運転中の居眠りや事故経験によっては、治療によって改善されるまでは車両運転を控えるべきであることを医師が伝える必要があるとしている。


ナルコレプシーの病因として特定されているものには、オレキシンの欠乏とされる。オレキシンは視床下部から分泌される神経伝達物質で、オレキシン遺伝子を破壊したマウスにはナルコレプシー症状が現れることが明らかになっている。
さらに、オレキシン神経細胞を破壊し人為的にナルコレプシーを引き起こしたマウスに、オレキシン遺伝子を導入したり、脳内にオレキシンを投与することでナルコレプシー症状が改善されることも明らかにされた。
また、ヒトのナルコレプシー患者においても視床下部のオレキシンを作る神経細胞が消滅していることが明らかにされている。


一方、ナルコレプシーの病因として最近関連性が注目されているものには、白血球の血液型HLAとの関連性が報告されている。ナルコレプシー患者においては、HLA-DR2がほぼ全例で陽性であるという調査結果が1983年に発表された。

これらのことから、ナルコレプシーが自己免疫疾患である可能性、遺伝性要因の可能性が示唆されているが、現在、証明はされていない。

しかし、オレキシン治療法が確立されてきているので、早期発見、早期治療が望まれる。

 

 

 

 


3つ目の目。脳の松果体が光を直接感知!

2014-02-24 12:35:57 | ニュース

松果体(しょうかたい:pineal body)は、脳にある内分泌器で、脳内の中央、2つの大脳半球の間に位置し、2つの視床体が結合する溝にはさみ込まれるように存在している。

 

以前は、松果体は虫垂のように、大きな器官の痕跡器官と考えられていた。
松果体にメラトニンの生成機能があり、概日リズムを制御していることを科学者が発見したのは1960年代である。

 

メラトニンはアミノ酸の一種トリプトファンから合成されるもので、中枢神経系では概日リズム以外に成熟抑制などの機能もある。メラトニンの生産は、光の暗さによって刺激され、明るさによって抑制される。
網膜は光を検出し、視交叉上核(SCN)に直接信号を伝える。神経線維はSCNから室傍核(PVN)に信号を伝え、室傍核は周期的な信号を脊髄に伝え、交感システムを経由して上頚神経節(SCG)に伝える。そこから松果体に信号が伝わる。


この機能により、松果体は概日リズムを調節するホルモン、メラトニンを分泌する。


最近の研究では、この松果体自身に光を受容するレセプターが存在することがわかってきた。


脊椎動物の中には、松果体細胞が目の光受容器細胞に似ている動物がいて、松果体細胞は進化において網膜の細胞と起源を同じくすると考える進化生物学者もいる。つまり、3つ目の眼である。

ニワトリの松果体からは、ヒトの網膜などで見られる光の感知に関与するロドプシンに似た、ピノプシンと言うオプシンの1種が見つかっている。また、スズメの頭骨は薄いため、スズメの松果体には太陽光が直接届いており、スズメの概日リズムに関与していることが知られている。

この他、ヤツメウナギやムカシトカゲなどに見られるように、脊椎動物には松果体の近くに光を通すための頭孔を持つものがいる。


また、脊椎動物には、光にさらされると松果体で酵素、ホルモン、ニューロン受容体に連鎖反応が起きるものがあり、この反応が概日リズムの規則化を起こしていると考えられる。
ヒトなどの哺乳類では、概日リズムの機能は網膜視床下部によって行われ、視床下部視交叉上核の中にリズムが伝えられとされていたが、実験的には松果体に直接光をあてた場合も同じ反応が見られた。

 

そこで、耳から松果体に直接光をあて、概日リズムの調整、冬季うつの解消を図ろうと試みているのがフィンランドのalkee社である。
valkee社が開発した当地の医療機器VALKEE2は、イアプラグで耳から光を9分程度体内に取り込み、概日リズムの調整、冬季うつの解消をするものである。


VALKEEについては、日本法人もでき、すこやかメディカル株式会社が総代理店をつとめている。

 


冬季うつからの改善法

2014-01-27 14:09:45 | ニュース

冬は暗くて寒い。冬になると朝はふとんから出るのが億劫で、夜も出かける気がしなくて早く家に帰りたいし、なんだか食べてばかりいる気がする…。
それは「寒いから」と思っていたが、実は「冬季うつ」かもしれない。

 

ヘルスケア情報を取り扱う「eo健康」によると、冬季うつとは次のように定義される。

冬季うつは、季節性うつ病(季節性情動障害、季節性気分障害、季節性感情障害ともいう)の一種。名前の通り、冬季(秋から春にかけて)のみにうつ病のような症状がでる病

気をつけたいのが、冬季うつは一般的なうつ病の症状(気分の落ち込みや疲れやすいなど)だけではなく、過眠や過食という、うつ病とは正反対の症状も現れるため気づきにくいこと。さらに一度発症すると、毎年繰り返す傾向があるという。


では、冬季うつの原因は何だろうか。

冬季うつの主な原因は、日照時間の短さだとされている。現在、研究の結果、以下の2つの説が原因として考えられている。


・日照時間が短くなると光の刺激が減り、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少。それが原因で、脳の活動が低下してしまう

・目に入る光の量が減ることで、睡眠に深く関わるホルモンであるメラトニンの分泌のタイミングがずれたり、分泌量が乱れ体内時計が狂う


そのほかにも、生活リズムの乱れや食生活の偏りなども原因として挙げられるそうだ。


冬、体調がすぐれない、気持ちが重くなる、ようなひとは、「冬季うつ」を疑ってみてもよいかも。


では、冬季うつの予防・改善方法はないのだろうか。

冬季うつは生活習慣を意識するだけで、予防・改善できる、といわれる。
毎日、できるだけ同じ時間に起きて朝日を浴び、体内時計を正すことがまず肝心だ。
朝日が入らない部屋に住んでいる場合は、部屋の照明を付けて明かりを浴びるだけでも効果があるという。
いずれの場合も、日中にできるだけ日光を浴びることが大切だ。たとえばランチは必ず外に出るなど、意識的に外に出ることを心がけたい。

この健康ニュースで何度かとりあげたVALKEEも、北欧フィンランドにおいては、光を耳から照射し、冬季うつの改善を図る医療機器だ。
試してみられるのもいいかもしれない。
購入は、日本総代理店のすこやかメディカル(http://sukoyaka-med.co.jp/)の販売する正規品をお勧めする。


寒い寒いと引きこもっていたら、余計に気分は滅入るばかりで冬季うつを悪化させてしまう。まず、改善方法を考えよう。

 

 


VALKEE2 日本国内でも発売開始!

2014-01-10 10:50:59 | ニュース

この夏970万ドルの資金調達ラウンドを完了したフィンランドのValkee社は、季節性情緒障害(seasonal affective disorder, SAD)を治すための発光するイアープラグを作っている。同社が今回、新たな資金を投じて作った第二世代製品Valkee 2は、一回り小型になり、ユーザフレンドリーな工夫がいろいろ盛り込まれている。

 

この製品はValkeeの協同ファウンダJuuso Nissilläが“医療用iPod”と呼び、耳孔を光で刺激すると脳を活性化する、という研究結果に基づいている。
LEDのついたイアープラグは、ユーザが毎日のように自分の外耳道の壁に光を当てられる便利な製品である。それにより脳の感光領域に光が到達する。

 

Valkee 2ではイヤプラグの形状が改良され、耳によくフィットするようになった。アルミ製のケースは小型化され、第二世代のiPod nanoに似てきたが、イアプラグのコードが取り外し可能なマイクロUSBになったので、ほかの人が自分の耳栓で使うこともできる。

 

また設定をWebやPCからでなく製品上でできるようになった。そのほか、コードが長くなり、本体には設定を保存するためのメモリがある。

 

Valkeeは当初、パーツはすべて既存・一般市販の部品を使用し、プロトタイプが2010年の冬にフィンランドで発売された。
専用パーツを使用するグローバルバージョンは、2011年の冬に発売された。
これまでの3年間で、世界の20か国で45000台を売り、ユーザの満足度はきわめて高い。87%が、ほかの人にもすすめたい、とアンケートに答えている。

 

Valkee 2は、色は黒とシルバーで、日本でもvalkees社正規日本総代理店のすこやかメディカル㈱のWebサイトで。(http://sukoyaka-med.co.jp/)

 

なお、フィンランドvalkee本社は、電圧基準や安全性のため並行輸入品や海外ファイク品に引っ掛からないよう、本品の日本での購入は、総代理店であるすこやかメディカル社のみから購入するよう注意を呼び掛けている。


冬に元気がなくなる「冬季うつ」に注意!

2013-12-03 20:34:38 | ニュース

 冬になると気分が落ち込む人が多い。また、冬に寝坊がちになるのは日照時間が影響しているらしい

実は、日本に比べて日照時間の短い北欧では、この時期に気分が優れない人が多く「冬季うつ」と呼ばれるほど。ただ朝起きるのがつらいだけでなく、冬になるとやる気が出なかったり、部屋にこもりがちになってしまうという人は疑ってみてもいいかも。

朝、ライトを浴びるだけでも予防に 「冬季うつ」や冬の朝寝坊の予防に効果的なのが、朝日をきちんと浴びること。とは言え、起きる時間にまだ日が出ていなかったりするもの。そんなときは、スタンドライトの光を浴びるだけでも効果があると言われている。ベッドサイドに強めの光を用意して、目が覚めるまで光を浴びるといいそう。起きたい時間の30分ほど前から照らすようにすると自然に起きられるようになるとか。

それも難しいなら、8分の装着ですむVALKEEをすすめる。

落ち込まないためには、昼間に「光浴」をして体内時計をセットすることが大切に。太陽の光を浴びることで体内時計がきちんと調整ができ、睡眠に関わるホルモンの働きも整うとのこと。だけど、寒いから、部屋やオフィスにこもりがちにもなる。そんな人は、このデバイスを利用するのもいいだろう。

また、朝快適に目覚めるためには、夜遅くに食べない、適度な運動をするといった睡眠の質を高めることも同時に意識していきたい。

 

VALKEEの購入は、正規代理店「すこやかメディカル」へ(http://sukoyaka-med.co.jp/