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フィギュア:キム・ヨナが見せた美しき闘魂

2008-03-22 | Sports

 

 キム・ヨナ(18)=軍浦スリ高=は股関節を痛めながらも、今季最終戦を3位で締めくくった。

 21日未明(韓国時間)、スウェーデン・イエーテボリで行われた2008国際スケート連盟(ISU)世界フィギュア選手権女子シングルのフリーで、キム・ヨナは痛み止めを打ちながら健闘したものの逆転優勝はならず、2年連続の3位にとどまった。

 ショートプログラムとフリーの合計で、キム・ヨナは同い年のライバル浅田真央(18)やイタリアのカロリナ・コストナー(21)に押され、2年連続の同大会銅メダルに甘んじた。浅田真央はフリーで121.46点を獲得しショートプログラム(64.10点)同様2位だったが、合計得点で1位に立った。一方、ショートプログラム1位(64.28点)だったコストナーはフリー120.40点で3位に後退し、合計得点で2位になった。

 キム・ヨナはスウェーデン入りする前、「あと1週間あれば…」とコメント、股関節のけがで練習が十分できなかったことに対し無念さをにじませていた。キム・ヨナは今年1月31日、カナダ・トロントで練習中に股関節を痛め、韓国でリハビリやトレーニングを重ね今回の世界選手権に臨んだ。

 ショートプログラムではミスがあったものの、最後まで痛みをこらえ、芯の強さを見せてくれたキム・ヨナ。今シーズンはこれが最後でしばらく彼女の演技は見られないが、10代で驚くべき精神力を示し、ファンに希望と感動を与えてくれた。

 キム・ヨナは地元・韓国で開かれた4大陸大会も欠場するほどけがの状態が思わしくなかったが、今大会中は痛み止めを打ち、美しさに秘めた「闘魂」で乗り切った。

 フリーで最後の集中力を発揮し、最高の演技をプレゼントしてくれたキム・ヨナ。今季ベストを尽くし、グランプリ・ファイナル2連覇という栄光を胸に、満足のいく2007‐08シーズンを終えた。


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