日本 韓国に競り勝ち2連勝を飾る

 

 

　野球、北京五輪アジア予選・決勝リーグ、韓国vs日本。試合は日本が4-3で競り勝ち、2連勝を飾り五輪出場権獲得に一歩前進した。

　韓国の6投手から10安打を放ち4点を奪った日本は、投げては登板した4投手が韓国打線を6安打に抑えて約4時間に及ぶ熱戦を制した。この結果2戦全勝の日本は、共に1勝1敗の韓国と台湾、2連敗のフィリピンを抑えて首位に立っている。

　初回に2番のコ・ヨンミン（Ko Young-Min）にソロ本塁打を打たれて韓国に先制を許した日本だったが、直後の2回に二塁打を放ちチャンスを作った新井貴浩（Takahiro Arai）を大村三郎（Saburo Omura）が返して同点に追い着くと、さらに森野将彦（Masahiko Morino）の打球が二塁手コ・ヨンミンのミスを誘い逆転に成功。続く3回にも日本は阿部慎之助（Shinnosuke Abe）のタイムリーで川崎宗則（Munenori Kawasaki）がホームに生還しリードを2点差に広げる。

　4回に3番のイ・テククン（Lee Taek-Keun）にタイムリーヒットを許し韓国に1点差に詰め寄られた日本だったが、3イニング続けて両チーム共に無得点に終わって迎えた7回に一死三塁の場面で稲葉篤紀（Atsunori Inaba）がライト前にタイムリーを放ち点差を再び2点差に広げると、7回裏には2本のヒットと死球が絡んで韓国に再度1点差に詰め寄られながらも、最後は9回から登板した上原浩治（Koji Uehara）が一人のランナーも許さない完璧なリリーフで試合を締め、韓国に競り勝った。

　日本は最終戦で台湾と、韓国はフィリピンと対戦する。

　1位のチームは自動的に北京五輪の出場権を獲得し、2位と3位は3月に行われる北京五輪世界最終予選に出場し、アジア以外の6か国を加えた計8か国で残り3つの五輪出場権を賭けて対戦する。なお、大会開催国の中国に加え米国、カナダ、オランダは既に北京五輪への出場を決めている。