就職活動が活発になっていますが不安もあります。それは
「もし志望した企業に入っても思った以上にきつかったらどうしよう」
という不安です。甘い考えというのはわかっていましたが今日、たまたま家に来ていた知り合いのお兄さんに漏らしたら
「お前、甘いぞ!!」
と強烈に一喝されてしまいました。そして、
「仕事をしていて辛いのはみんな同じなんだ!!やりたくもない事をして胃に穴が開きそうになってでも働いてる人だっているんだ!!きつくて体を壊したら辞めるかもしれないけどそれじゃあどこへ行っても長続きしないぞ!!」
と言われました。そして僕は自分のある過去の事を思い出しました。僕は大学一年生の時に一ヶ月の短期契約でパチンコ屋で働いた事があります。パチンコをした事が無かったのでどのような仕事をするのかよくわかっていなかったのです。そしていざ働いてみると週5で約9時間労働していて休みが30分の昼食時間と5分の休憩が数回というものでした。そして一日中ホールを早歩きしていたので足の裏の皮はベロベロに剥けてしまい、膝の状態も悪くなってしまいました。痛くて痛くて夜も眠れず、さらに38度の熱を出してしまった事もありました。でも契約内容に「欠勤してはいけない」というのがあったので堪えて出勤していました。友達と遊ぶ時間も全く無くてあの頃は本当に辞めたくて辞めたくて辞められるものなら辞めたかったです。でも「自分に負けてたまるか」という根性で出勤を続け、そして一ヶ月間乗り切る事ができました。あの時の達成感はとても良かったです。実際は何度も自分に負けそうになりました。そんな時に励ましてくれた人がいました。その人は僕の事を心配してくれて本当にうれしかったです。その人からも
「お前は凄く辛そうにしているけど俺たちだって凄く辛いんだぞ!!誰だって始めは辛かった、誰だって同じなんだ!!」
と言われたのです。その時精神的にとても楽になった事を今でも覚えています。その人からは何度も励まされましたが何度も怒られました。仕事に対して妥協を許さない人でした。その人は派遣社員でしたので今どうされているかはわかりませんが今でもその人にとても感謝しています。パチンコ屋で働いた事はとても良い社会勉強になりました。そして僕はやりきった事によって少しは成長する事ができたと思っています。辛い時はあの頃を思い出す事によって和らぐこともあります。ですが甘い事を考えるという事はあの頃の気持ちを失っていたのかもしれません・・・。
就職活動は苦難の連続です。だからこそ内定を勝ち取った時の喜びも大きいと思います。辛いからと言って投げ出したら苦難が水の泡になってしまいます。昨日大学の先生が「就職活動は恋愛と同じ」と言われていた話を書きましたが相手の心を掴む事はとても難しいです。難しいのに掴んだ心を捨てるのはあっけないほど簡単です。僕は大学のサークルでキャプテンをしているのですが、勧誘でかなり苦労しました。サークル勧誘も似た類だと思います。人がなかなか入らず苦労してやっと入ってくれた後輩がいたのですがそれ以降、「興味がもてなくなった」とか「他に好きな事が見つかった」と言う理由で一人抜けると芋づる式にゴッソリ抜けてしまいました。「興味がもてなくなった」とか「他に好きな事が見つかった」と言うのは裏返すと僕がそのサークルを発展させる努力を怠ったから、つまりは自分から捨てたようなものなのです。苦労してサークルに入れたのに、捨てられた気分になりましたが原因は僕にありました。顧問の先生は
「『興味がもてない』とか『他に好きなのが見つかった』と言って辞めていてはどこのクラブへ行っても同じだ。そして就職でも」
と言って彼らを批判していましたが実際はそうなっていました。他のクラブへ行っても長続きしてないそうです。結局はお互いに問題があったのかもしれません。もっともっと彼らと話し合う時間を作っていたらすれ違うことも無かっただろうなと反省をしました。そして先生のこの言葉は僕が知り合いのお兄さんに言われた事とも無関係ではありません。
僕は苦労していた事、反省した事を忘れる悪い癖があります。痛い目を見ないと思い出せないのです。最近大きな痛い目を見たので一気に出てきました。ですがこの時期に思い出せた事はとても良かったです。もう忘れたくありません。
仕事をしていて苦痛しかなかったら耐えられるのでしょうか?苦痛しかなくても耐えないといけないでしょうか?それは人によってさまざまだと思います。最終的には自分の意思です。苦痛の中にあっても楽しみを見出す努力をしたら頑張れるかもしれないです。でもそんな余裕があるのでしょうか?一喝されながらもこう考えてしまう僕はやっぱり甘いですね・・・。