おじさんの信州日記

故郷へのリターンで田舎暮らし。
さてさてどんな生活が待っているやら。

今日で終わり

2010-03-31 10:21:37 | Weblog



皆さん、長い間おじさんの湘南日記をご愛読いただましてありがとうございました。

鎌倉ねこやを引退するのも後2ヶ月、その準備と引継ぎが有りますのでここで終わりとします。

田舎に行ったらまた新しいブログを始めますので、その時はよろしくお願いします。
今度は猫に拘らず、大好きな犬や田舎暮らしが題材となりますが、名前はまだ決めていません。また読んでくださいね。


コタローも大きくなってるかな~。

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懐かしいお客さん

2010-03-30 12:10:46 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより



しばらく見ていて沢山買ってくれたお客さん、おじさんの前に来ると「岩手のNですが」と言った。「あっNさんだ」。この男のお客さんは、ずっとねこやの通販で買ってくれている人、始めて会うのになにか懐かしいような。

通販でも何回か続けて買ってもらっていると、だんだん親しくなってくる。そしていつのまにか何回も会ったような気がしてくる。このお客さんが住んでいる所は三陸沿岸、この前のチリ地震津波の時は被害が予想された場所である。その時もおじさんは「そういえばNさんの所は大丈夫か」と心配したが、わざわざメールで問い合わせるのも悪いような気がしてそのままにしておいた。

そういえば、年の暮れぎりぎりに入った荒井さんのお供え餅の猫も注文をもらい、そんなに大きな物でもないから、宅急便でなく他の輸送方法で送れば送料も安かったが、なんとか正月に間に合うようNさんの了解も得ず宅急便で送った。でも正月に間に合ったと喜んでもらえたこともある。

そんな事もあってNさんは初めて会ってもほんとに懐かしいようなお客さんである。前から「ねこやに行ったらコタローと会いたい」とメールを貰っていたが、あいにくこの日のコタローはお休み、残念会ってもらいかわいがってもらいたかったのに。その代わりとは言っても申し訳ないが、コタローの載った葉書を持って帰ってもらった。

Nさんが滞在された時間は少し、送り出しておじさんは考えた。「そういえばチリ地震津波のお見舞いもせず、愛想もなく帰してしまった」、大事なお客さんなのに。

今朝Nさんからメールが入っていてねこやに満足されたようだった。ほっと一安心するおじさん、やれやれ良かった。

全国に散らばるねこやのお客さん、有った事もないのにかなり親しい人もいっぱいいる。こんなお客さんに支えられてねこやもなんとか続いてきた。


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嵐が過ぎ行くのをじっと待つ

2010-03-29 11:47:23 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより



昨日も今日も外人さんがほんとに多いねこや、もしかしたら外人さんにも春休みが有るのか。日本旅行に来て楽しんでいる外人さんたちはとてもフレンドリーで、言葉は良く分らなくてもその笑顔に救われるこの頃だ。

「ずっとずっと春休みでいてくれ~」、そうすればねこやは毎日大繁盛、少しは人並みの贅沢も出来るかもしれない。「でもな~、春休みは子供も多いし~」、子供が多いということは、いたずらされることも多く、ねこやのおじさんは半分ノイローゼになって商売をしなくてはならない。「あ~どうすればいいのだ」、忙しく稼いで病気になるか、それとも静かな日々を送りずっとずっと貧乏なままでいるか。

そんな事を思っていると、「わ~猫だ~、猫ばっかりだ~」と入って来た大人3人と子供3人連れ、大人は静かに猫を見てくれが、最初から腰が引けていて、とても買ってくれそうにない。かたや子供の方は店の中を駆け回り、あちこち触って陳列を崩し放題。「嵐が過ぎ行くのをじっと待つのだ」。

時間が立って、大人は全員ご退場、でも子供3人は新たに発見したコタローの周りを囲みまだそこにいる。猫に興味がない子供、お金を持っていない子供、そんな子供達だけ残されても困るんだけど。「お母さん達帰ったんだから行きな」とおじさんが言うとやっと出て行った。

まあ子供達だって心配なんかするもんか、どうせまたその辺の店で捕まっていると思ってるのだから。親がうるさく騒ぐとその子供も大騒ぎする。静かに見てくれる親の子供はやっぱり静かだ。

ねこやは静かに見てくれる人が好きなんだから。

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いいぞ~城島~

2010-03-28 10:25:04 | Weblog

今日の猫 小山内保夫作 わるねこ
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パソコンで様子を見ると、阪神が勝っている。「よしよし今日も阪神が勝つのか」、と思っているとすぐに同点に追いつかれた。あの今年から入ってきた外人さんの抑え投手、まだ実力のほどは未知数である。しょうがないな、今日はよくて引き分けか。お客さんがかなり来るし、しばらく見るのを止めるよりしょうがない。

少し立って、ゲームは11回に進んでいる。阪神ツウアウト、打席は城島。「打ちました~、サヨナラホームラン」、「いいぞ~」。お客さんがいることを忘れてパソコンに向かって手をたたくおじさん、まったく何をしてるやら。それでもこれで2連勝、セリーグ一位だ。

今年も始まりましたプロ野球、金曜日の開幕戦はテレビでゆっくり見れたけど、昨日からは昼間の試合。しょうがないからパソコンで様子を伺うしかできない。家にいればテレビで見られるけど、仕事を放り出すわけにもいかず、まあその内いつでも見られるようになるさ。

さて今年の阪神は、新加入城島の活躍で優勝か。そんなにうまくいかないだろう、別に優勝しなくてもいいのだ。それが阪神ファン真のトラキチ、いい試合を見せてくれればいい、優勝しないことに慣れてるからね。

「さ~今日も勝つか」。野球が始まって楽しみが増えた、今年も一生懸命応援するぞ~。

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おじさん一本勝ち

2010-03-27 09:38:11 | Weblog

今日の猫 小山内保夫作 わるねこ
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雨が止んで天気が良くなったというのに、昨日はお客さんが少ない。外は結構歩いているのに、いよいよねこやは嫌われたか。「しょうがないよな~、勝手なことばっかり言ってる店だから」。

失意の内に店を閉めようとしているおじさんに、団体で入って来るお客さんたちが見える。どうやら台湾あたりから来ている人たちらしい。「良かった~、まだ台湾にまではねこやの悪い評判が届いていないらしい。

その数人の団体さんたちは熱心に猫を見始める。中には日本語が話せる人も何人かいておじさん一安心。そしてその中の一人が撫ぜてくれるのを待っていたコタローに気が付いた。さっそくかまってくれコタロー大満足、だがすぐにカメラを取り出して「撮っていいか」と聞く。もちろんオーケー、でもなかなかカメラに収まらないコタローに大苦戦、他の人もそこに現れて撮影合戦になった。

時間はかかる、なにしろコタローを撮影しなくてはいけないし、猫も見なくちゃならない。でもあまりコタローに興味がない人が買ってくれ、それにつられて次々と他の人も買い出した。いっぱい売れる、まるで昼間の暇だったことが嘘のようだ。時間がかかるということは、お客さんと仲良くなるということ、最後にはすっかり打ち解けてなにか送りだすのが淋しいような。

「そうだ、コタローをあんなにかわいがってくれたから、写真を持って行ってもらおう」。最後まで残っていた3人にそれぞれコタローの写真を渡すと、ものすごく喜んでくれた。そして名残惜しそうに帰って行くお客さんたち。「また来てね~」。


さて今日はどうだろう、何と言っても売れなければいけない土曜日、おじさんは張り切ってコタローともども出勤する。車が江ノ島にさしかかった時、前の信号が黄色になった、だが急いで行ってしまえば間に合いそうだが。そこでおじさん考える、ここは江ノ島交番のまん前、おまわりさんが監視しているはずだ。そう思って急ブレーキをかけ、無理やり車を止めたおじさん。

そしてすぐに振り返って交番の方を見ると、表に立っていたおまわりさんが急に目を伏せた。「やっぱり~、おじさんの車が信号無視して行かないかと見張っていたな~」。残念でした、それを見越して交通ルールを守ったおじさんの一本勝ち。


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成長するコタロー

2010-03-26 11:20:52 | Weblog

今日の猫 小山内保夫作 わるねこ
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茅ヶ崎おばさんが、田舎の家のリフォームの打ち合わせに行っているので、しばらくはおじさんとお留守番のコタロー、相変わらずピッタリくっ付いて離れない。

ねこやが終わって家に帰ると、コタローの生活場所でもある2階のリビング目指し、階段をドドドっとすごい勢いで駆け上がる。成長したもんだ、こないだまでは階段を見ると恐くておっかなびっくり、ゆっくりゆっくりあがっていたものだが、いつのまにか駆け上がるようになった。だが下りるのはまだ出来ない、恐くて恐くて下りようとしない。ジョーワン君だってなかなか下りれなかったんだから、コタローももう少しかかるだろう。

夜は一人でそこに寝て、おじさんが朝早く起きて暖房をつけてやる。犬はそんなに寒くないだろうが、それでもかわいそうに思うおじさん。そしてご飯を作ってやるが食べたり食べなかったり、コタローの食はすごくむらがある。こんなところが現代風で、食べ物が余っている時代の犬だ。

毎日車の助手席に乗ってねこやに出勤するコタロー、着いたらすぐにお散歩の練習。いつまで立ってもお散歩の練習、このごろやっと外でおしっこもウンチも出来るようになったが。ねこやで毎日お客さんと接しているコタロー、人間には人種の差別なくおおいになれたコタローだが、同属の犬はどうも苦手、散歩中に遭うと「ワンワン」吠える。早く世間慣れさせなくちゃいけない。

ねこやの外に人が来ると「ワンワン」吠えるコタロー、外で物音がしても「ワンワン」吠えるコタロー。いい番犬になれそうで、やっぱりコタローは男の子だ。


赤ちゃんだった頃のコタロー




今日のコタロー



比べてみると随分お兄ちゃんになった



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朝から頭にくる

2010-03-25 10:57:47 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより



入り口から顔を覗かせたおばさんが大きな声で、「すいませ~ん、べっこう飴置いてない~」と叫ぶ。「ここはねこやだよ~」とこれまた叫び返すおじさん。ほんとに頭にくる、いくら雨が降って開いている店が少ないといえ、よりにもよってねこやに飴玉がないかと聞いてくるおばさん。「そんな店に見えるのかよ~、うちはその辺のお土産屋とは違うんだ」。もしかして飴玉を舐めて歩きたいのか、いずれにしてもねこやに足を踏み入れてもらいたくない人だ。

他人の気持ちを考えず、自己本位で生きているおばさん。

店を始めるにあたって一番思ったことは、お客さんに媚びる商売だけはしたくないということ。そしてそれを今も守り続けるおじさん。猫グッズを専門に扱う店ねこや、誰でもが入っておもしろい店ではない。むしろ一部の猫好きさんだけに支えられてる店なのだ。それでいい、今でもおもしろがって入って来て、評論家面して勝手なことを言い、結局店の中をかき回しただけで出て行く人が多いのに。

昨日も雨の中お客さんの接待らしく、外人さんを何人か連れて来た人。確か九州から来ていると言っていたが、「この店はおもしろい」と言い、沢山買ってくれた。分ってくれる人はいるのだ、そんな人が時々現れるからおじさんはこの店を続けてこられた。なにも全員でなくていいほんの一部のひとでいいのだ、それでこの店は十分やっていける。

誰もが入っておもしろい店、そんな店が有るとも思えないが、そんな店を目指したら、結局誰の目にも中途半端な店だと映るだろう。

そこにいけばねこやは変わっていて万人向きではない。犬がいつもいるねこや。

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雨の日、ひたすら幸運を待つ

2010-03-24 10:03:18 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより



今日は一日雨、天気予報によれば明日も雨らしい。「せっかく売れる季節になったのに」と思ってもお天道様にはかなわない、「ご無理ごもっとも」とただひれ伏すよりしょうがないだろう。

今日もコタローは着いて来ている。この雨の中一番で来た外人さん夫婦、コタローをしばらくかわいがり、店の中を差して「ここはネコ~、でもこれはイヌ~」と言う。ほんとに日本人も外人も「ねこやなのに犬~」と決まり文句ばかり。「いいじゃないか~、犬がいたって~」「こんなにかわいい犬でもだめなのか~」。結局その言葉を最後に何も買わずに出て行ってしまった外人さんたち、役立たずなんだから~。

まもなく郵便やさんが小包を届けてくれ、「あらあらねこやさんなのに犬がいるの~」と言う。「まただよ」。見ればいつもの郵便やさんと違う、この人もその内なれてコタローがチョロチョロしてても何も感じなくなるだろう。むしろその内コタローがいないのが不自然になる。

さて今日のお客さんはあの外人さんたちで終わりなのか。後はひたすら幸運が訪れて、いっぱい買ってくれる人が来るのをを待つしかしょうがない。

昨日だってまあまあ売れていたがもう一つ、そこに見慣れたお客さんが入って来て「今日は友達を連れてきたの」と言う。「あ~きっとこないだのお客さんだ」。先日ねこやに来て「私は40年間アメリカに住んでいて、今里帰りをしてるの」と言ったお客さん、その時もねこやが随分気に入ってくれ、「今度は友達と一緒にくるからね」と言い置いて帰って行った。その約束どおり友達を連れて来てくれたのだ。

着いて来たお客さんも大の猫好きらしく、買う気が違う。二人は次々と猫を選びカウンターに。年頃から言っても様子からしてもなんらお金に不自由してないらしいお二人さん、こんな人たちが来てくれるとねこやは万々歳だ。結局お二人に沢山沢山買ってもらって昨日のねこやもすごく売れた。

いくらねこやが気に入ってもおじさんの態度が気に食わなければ、二度と来てくれないだろう。その点おじさんの態度は良かったようだ。あまりよそよそしくてもだめ、そうかといってしつこいのもだめ。売りたいけど無理に薦めず、こちらも友達感覚でお客さんと付き合う。小売店の店員もなかなか難しい。特に名もなく貧しく美しくない小売店は。

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イスの脚に噛み付くコタロー

2010-03-23 12:54:21 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより



昨日まで3連休だったコタローも今日はねこやに着いて来た。だが少しもじっとしてないコタロー、遊べ遊べと布切れを持ってきたり、その辺にある箱を齧ったり。今度はおじさんが座っている木のイスの脚に噛み付いている。さてこのイスもいつまで持つやら、その内脚を噛み切ってしまうのではないか。いったいいつになったらこの噛み付く癖がなおるのだろう。

だがお客さんには愛想がいいコタロー、誰か店に入ってくるとおじさんともども大喜びだ。でも今日のお客さんは少なく昨日までと大違い。ほんとにこの連休中は良く売れた、大風が吹いた21日はいくらか暇だったが、それ以外は一日中お客さんが切れることなく大忙し。きっと沢山の人が大仏様を見に来ていたのだろう。こちらはのんびり外を眺めている暇がなかったので、どれだけの人が表を通っていたかはわからないが。

まあ今日は暇でも春休みが始まり、気候は暖かく桜も咲きだすから、しばらくは忙しい日々が続きそう。小売店は忙しい時に稼いでおかなくては、すぐにまた暇になり、毎日あくびをかみ殺していることになるのだ。

先ほど来てくれたお客さんは、トイプードルを飼っているという。「そうですかトイプードルを、かわいいですよね。でもあのもじゃもじゃした毛がすぐ汚れそうで、毎日洗ってなければいけないようで」と言うおじさんに、お客さんは「そんなことないよ、全然汚れないし洗ってもいないよ」と言った。そうかな~、でもあの丸まった毛並み、コタローの事をみんな「ぬいぐるみみたい」と言うが、トイプードルこそぬいぐるみみたいだ。猫も犬も一緒に飼っている人も多い。そして話しが盛り上がるねこや。

ねこやのおじさんも5月31日までと作家さんたちに連絡し始めている。今のところどの作家さんも経営者が代わっても引き続き取引を続けてくれるという。これは良かった、作家さんたちが治めてくれれば品物が揃うし。それにねこやの少ない売上げでも作家さんたちにとっては貴重な納入先、その店が急になくなったら痛いだろう。その面からも鎌倉ねこやが消えてなくならないのが良かったのだ。先ずはおじさんの作戦成功。

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床屋さんに行って来たコタロー

2010-03-22 09:46:31 | Weblog



連休中のコタローはねこやをお休み、茅ヶ崎おばさんと家でお留守番だ。それで土曜日に床屋さんに行って来た。行きつけの獣医さんには何人もトリマーさんがいるので、その度に仕上がりが違う。当然技量もセンスも違うからなのだ。

「さて今回は上手に仕上がってくるか」。まあどんなでもいいから、リボンだけはやらないでくれ。それだけが心配だったおじさん。昼間茅ヶ崎おばさんから連絡が有り「コタローが帰って来て、今回はとても上手に刈ってある」とのこと。これは楽しみだ、家に帰るといつものように階段の上まで迎えに出てきていたコタロー、「わ~ほんとにかわいく仕上がっている~」。あのたくましいコタローの顔は消えて、なにかとても幼い顔のコタローになっていた。














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