おじさんの信州日記

故郷へのリターンで田舎暮らし。
さてさてどんな生活が待っているやら。

振り向いた泥棒猫

2009-02-28 11:49:30 | Weblog

今日の猫 小山内保夫作 わるねこ
わるねこのページ更新しました



朝、ねこやに出勤してくるとわるねこが納品されていた。そういえば小山内さんが今朝早く納品しておいてくれると言っていたっけ。それじゃあ早く写真を撮って、ホームページの更新をしなければ、待っていてくれてる人がいっぱいいるから。

小山内さんもイベントがらみで忙しく、今日の納品は7個だけだ。でもその内の一つ、黒猫のひげがついていない。ひげ無しの黒猫では売れないだろうと、それははずす事にした。ねこやのおじさんもそそっかしいが、小山内さんも負けてはいない。そんな事を書いていいものか分らないが、彼が前ねこやに実演に来ていた時も、商売道具のはさみを忘れて来たり、接着剤を持って来なかったり、帰った後に針や布が落ちていたりとそんな事が何回も有った。

先日もこけももさんたちをねこやに連れて来てくれた時も、自販機でジュウスを買って一口飲み、そのままねこやに忘れて行った。買ったことをすぐ忘れてしまったのだろう。まあ人の事を言えた義理ではない、おじさんもホームページの内容や文字を間違えてばかり、心優しいお客さんから、いつもそっと注意をしてもらっている。

写真を撮っていて「うっ、これはなんだ~」。泥棒猫さんが完全に横を向いていて、このままでは首が痛くなりそうだ。どうしたんだろう、一仕事終わって逃げる途中、誰かが追いかけてくるんじゃないかと心配して、後ろを振り向いているのだろうか。またまた小山内さんがおもしろい物を作って来た。

でも「首が横を向いてる」とか、「身体が傾いている」とか文句を言ってるのは、センスにか欠けるおじさんくらい、むしろそういう商品の方が珍しいのか、すぐに売れていってしまうからおもしろい。今日もそうだ、ホームページを更新すると、10分ごにもう注文が入り、見事横向き猫は売れて行った。いつも注文を下さるお客さんに貰われて行くのだ。

その後20分後に次の注文が入り、電話でも注文が貰え、今日も順調に売れていってありがたいことだ。

来月のねこやのプレゼントコーナーは、久々にわるねこにしようと思う。小山内さんに聞くと黒猫がいいと言うので、今日入った両手を上げた猫にする。



またどんどんご応募してくださいね。残念ながら一度当選された方には当らないけど。

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ジョーワン君、またまた病院通い

2009-02-27 11:13:37 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより


ジョーワン君の検査結果が出た。水曜日の日に獣医さんから電話がかかってきて、検査結果が悪いと言う。これは早めに説明を聞いた方がいいと、その日の夕方獣医さんに行き、院長先生から状況を聞く。

この頃やたら水を飲むジョーワン君、それを見て先生も心配してくれ、検査してくれたのだが、結果はクッシング症候群と言う、シーズーがよくかかる病気のようだ。院長先生も「検査にひっからなければいいが」と思ってくれていたが、今回は願いが叶わなかった。この病気は副腎から出るホルモンが多すぎて、放っておくとだんだん体力が弱り、死に至る面倒な病気らしい。

症状の一つにお腹が出て来てビール腹になるというのが有るが、そういえばジョーワン君のお腹も出ている。飼い主は単に「太っちゃって」とか言って、心配してないようだが、実際はこの病気の特徴らしい。おじさんも茅ヶ崎おばさんも、まさにその通りで、いつも太った犬だと笑っていたが、知らなかったとはいえのん気な事だ。

原因は脳の下垂体か副腎そのものに腫瘍が出来ることのようだ。院長先生の話しだと、殆どが下垂体の腫瘍が原因で、それに放射線を当てて治療するらしい。とにかく原因を特定しなければ前に進めないので、院長先生にお願いして、藤沢に有る大学病院の診察を予約してもらう。そして今日電話が有り、3月3日に診てもらう事になった。

それにしてもジョーワン君も忙しい、4日の日は東京の目の先生の所に行って、緑内障の定期健診、こっちの方は状態が安定しているので、まず心配ないが、新しい病気の方はどうなるか。なんとか元気で長生きしてもらいたいジョーワン君、お金はかかるが出来るだけの事はしてあげよう。

それにしても獣医先生、おじさんの「水をよく飲む」という話しに疑問を持って良く調べてくれました。外から見ただけでは、健康そのもののジョーワン君。

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かわいがってもらったジョーワン君

2009-02-26 12:07:08 | Weblog

今日の猫 猫又工房 荒井詳子作 押絵額
押絵額が入荷しました
押絵額のページ


外を通って、「あっねずみのおやじだ」とか言いながら去って行く。「ねずみおとこなのっ」。ほんとにおじさんと一緒でろくに知らないくせに、いちいちなにか言わないと通れないんだから。「買わないんだったら、黙って通れ~」。

そうかと思えば、団体でねこやに入って来て端から「かわいい、かわいい」。かわいいだけで帰って行くおばさんたち、「別に君たちの意見など聞いてないんだから~」。

朝からそんな人ばかり、それだったら店を少し空けても大丈夫だろう。どうせ午前中はなにも売れないよ。そう決心して通りの向うの華正楼さんに行く。だいちゃん、さっちゃんの家に今日送る荷物が有るので、一緒に一家が大好きらしい華正楼の肉まんを入れてやるのだ。

ここの売店の店員さんとも顔なじみ、「忙しい~」と聞くと、「とんでもない」と言う。「そうだよね、忙しいはずないよね」。通りの向こうとこっちだけの違いで、同じ大仏前に有る店同士、売れる売れないも一緒だ。でも負けてくれ、「悪いねいつも」と一応感謝の気持ちを表し、急いで店に帰る。誰も来ているはずないのに。

やっと売れた~、やっぱり今日の初売上げもお昼過ぎ、若い娘さんが手ぬぐいとがまぐちを買ってくれた。どうやら一緒にプレゼントするらしいので、包装紙で包んでやる。包みながら、「うまく出来るかな~」と言い、お客さんを心配させたが、終わると娘さん「お上手です」と誉めてくれる。今日はなぜか上手に包めた、箱に入っていない物を包むのはほんとに難しい。

昨日も暇だったが、長野のこけももさんが尋ねて来てくれ、とても嬉しかった。小山内さんたちが案内して来てくれた。来るなりこけももさん、「ジョーワン君~」と呼んで、それを聞きつけたジョーワン君も急いでそばに行く。やっぱり一度でもかわいがってくれた人は覚えている。去年おじさんたちがこけももさんの店「猫や」さんに尋ねた時に、抱っこしてもらったジョーワン君。

同じ猫を売ってる店同士、ライバル関係でも有るのだが、遠く離れているし、こけももさんの所は洋風商品が多い店、ねこやは和風の店、競争しなくてもいい。それにお互いに犬好きシーズー好きのところがそっくりだ。こけももさんは今こそ猫を2匹飼ってるが、前はシーズー犬を飼っていた。それで今でも犬が大好き、ジョーワン君も大好きなのだ。

こけももさんに「これでもか」と撫ぜてもらったジョーワン君、「良かったね~、かわいがってもらって~」。

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お雛様の販売終了

2009-02-25 13:23:14 | Weblog

今日の猫 お客さんの5にゃんこ







お雛様を注文いただいたお客さんから電話がかかってきて、「ねこやからの連絡が入らない」と言う。おかしい、すぐに返事をしているはずだが。その後も鹿児島の人からも電話が有り、やっぱりメールが入ってないと言う。こうなるとだんだん自信が無くなる、メールはちゃんと送られているはずだが、それが届いてないとなると、いったいどうしたんだろう。

電話でのやり取りならば、相手が確認できる。でもメールだと確証が持てないから困るのだ。後で調べてもらったら、ねこやのメールは、お客さんのパソコンの迷惑メールに仕分けられていたらしい。「パソコンさん、しっかりしてくれ~。ねこやは迷惑メールなんか送らないぞ~」。まあこれからはこんな事が沢山起るに違いない。

でもそのおかげでお客さんと話しが出来た。おもしろいもので、一回電話で話をするとなぜか親しみがわき、まるで昔から知っている人のような気がする。こういうところは、小さい小売店が通販をやっている利点だ。とにかくご注文いただいたお雛様は無事お客さんの手元に届く。

すると今朝お客さんからのお礼状が届いていて、文章を読んでみると、前にねこやにも来てくれているらしい。その時に欲しかったがあきらめたお雛様、今度はそれがなくなると聞いて、注文して来られたとのこと。文章の中には飼っておられる5匹の猫の様子が書かれていて、とてもほのぼのとした内容、こちらもなんだか楽しくなってしまった。一緒に送って頂いた5にゃんこの写真、さっそく了解してもらって今日のブログに掲載する。

うん~、かわいいぞ~。こんな猫たちに囲まれて暮らすお客さんは幸せだろう。猫もいいかもしれない。

もう一人のメールが届かなかった鹿児島のお客さん、この方もやっぱりお雛様の注文で、さっそく発送した。すると見事に5段飾りは販売終了となり、3段飾りの方が1個だけ残る。もう売り切ったと同じだ。お雛様を売り始めて何年立つのだろう、ついにこれでお雛様は終わり、何か淋しいものだ。でも掃除が楽になるから嬉しい、なにしろ一週間に一度だけだが、このお雛様を拭くのは大変だ。よほど気を引き締めてかからないと、すぐ部品がどこかに飛んで行ったり、壊れたり、ほんとに参っていた。

5段飾りの方は見本が残った、でも部品はあちこち修理したあったり、ちょっと欠けてたりする。どうしよう、捨てるのはもったいないし。また売り場に出して「これでも良かったら誰か買ってください、安くしますから」と書いておこう。不良品を売ってはいけないけど、いつも必ずそれを承知で買ってくれる人がいるから。

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いつもジョーワン君と一緒

2009-02-24 12:49:20 | Weblog

今日の猫 小山内保夫作 わるねこ
わるねこのページ更新しました



昨日は雨、今日も朝からすっきりしない天気で、全然お客さんが入って来ないけど果たして売れるか。

やっと来た若い娘二人、盛んに店の中の品物を誉めて歩く。でも買わない、買うはずがないと思うおじさん。やっぱり~、そのまま外に出て行った。でも表の鬼太郎を見つけて、大興奮の二人、「かわいい、かわいい」とものすごい勢いで言い合う。でもそのまま帰って行く、そんなにかわいければ買えばいいと思うが、どこに行っても口だけの二人。別に最初から期待してないからいいけど。

でもねこやには強い味方が着いている。店に何度も足を運んでくれる常連さん、インターネットでいっぱい買ってくれるお客さん、ほんとに感謝しなければ。

その常連さんご夫婦が日曜日に来てくれた。小山内さんのイベントを見た帰りに寄ってくれたらしい。いつもゆっくり店内を見てくれるお客さん、必ず何かを買ってくれるので、こっちは大助かり。精算しながら「いつも仲良くていいね」と言うおじさん。ほんとなのだ、この常連さんのおじさんから見れば若いご夫婦、必ず二人でやって来るのだ。

すると、「どこに行くのも必ず二人だから」と返事が返ってくる。思わずおじさんが「うらやましい~」とため息をつくと、お客さんは「おじさんだっていつもジョーワン君と一緒だよね」と言う。「そうそう、どこに行くのも一緒、夜寝るのも一緒、一日中一緒にいるの」と自慢するおじさん。

ねこやの常連さんだから、当然ブログも見てくれている。そして店に来た時はジョーワン君を撫ぜてかわいがってくれる。別に愛想を言うわけでもないけど、いつのまにか親しくなって、お客さんとの距離がとても近いねこや。

そういえば土曜日には山梨のお客さんが、お土産に信玄餅を持って来てくれた。山梨県といえばやっぱり信玄餅。おじさんの田舎に行く途中の県なので良く知ってるのだ。お客さんがお土産を持ってきてくれるねこや。

このお客さんたちは最初ネットでわるねこを買ってくれ、それが縁でいつのまにか親しくなった。最初電話がかかってきた時に、「他人のような気がしないね」などと調子がいい事を言ったおじさん。やっぱり小山内さんのイベントの帰りに寄ってくれた。

「一度ねこやに来て見たかった」と沢山お買い上げ、お土産を貰って、代金もきちんともらって、そのまま帰したおじさん。そんなんでいいのか。まあいいさ、長い付き合いになりそうだから、その内お礼をする時もくるだろう。

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画家さん、作家さん

2009-02-23 15:05:20 | Weblog

今日の猫 和代人平さんのポストカードより
画家の和代人平さんが、ポストカードを届けてくれた。この絵のカードはすごく売れて品切れしていたが、新しく印刷してくれようだ。和代さんもそれを覚えていてくれ、ねこやに届けてくれる。100枚、200枚有ってもすぐに売れてしまうだろう。


先日横浜の西山さんから電話が有り、七宝焼きのブローチを扱わないかと言う。なんと言ってもおじさんはアクセサリーなんかに興味が有るはずもなく、扱い方も分らない。ましてやお客さんに品物の事を聞かれても困ってしまう。そんなわけで全然自信がなかったが、せっかく声をかけてくれたんだから、サンプルだけは見せてもらう事にした。


七宝焼きのブローチ

ところが持って来てくれたサンプルのブローチを見せてもらうと、丁寧に作られているし、値段も一個1000円だという。「売れそうだ~」「でもどうしよう、おじさんがこんな物を扱っていいのだろうか」と迷ったが、結局ねこやでも売ってみる事にする。ところがこれはやっぱり売れるようだ。今の時期でももう何個も売れた。まあなんとかなるだろう」。それにしてもおじさんにアクセサリーは似合わないが。

その前に来てくれた太田さん、彼女は鎌倉に住んでいてタイルの作品を作っている。話を聞いてみると、一枚仕上げるのに相当手間と時間がかかるとの事。だから品物はちゃんとしている。でも売る値段は高くなるから、ねこやで果たして売れるか全然自信がないおじさん。でもせっかく持って来てくれたから、とにかくタイルのコースターを4枚置いてみる事にした。


タイルのコースター

ところが置いてすぐ、若い娘さんが一枚買って行った。そしてしばらくするとお金持ちそうなお客さんが残りを全部買ってくれた。「どうしたんだろう、間違って売れちゃった」。さっそく太田さんに連絡すると、またタイルコースターと額を持って来てくれたが、はたして今度はそううまくいくかどうか。


タイル額

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今日は車検だ

2009-02-22 10:18:55 | Weblog

今日の猫 ひつじ工房 大村いくよさんのポストカードより



今朝、ホンダのSさんが車をとりに来てくれ、車検に出す。早いものでもう買ってから3年、あっという間に車検となった。今ではおじさんの愛車モビリオは生産をしていないらしい。車内が広くて大きくて、それまで窮屈な小さい車に乗っていたおじさんとしては、この車で通勤できるのは天国、思い切って買い替えて良かった。と言っても前の車はもうとっくに10万キロは乗っていたし、どうしても新車にしなくてはならない事情も有った。

もうこれからは、新車はなかなか買えないだろう。すでにこのモビリオも3年で5万キロも乗っているが、大事に乗るしかしょうがない。田舎に行ったら収入は少なくなり、とても買い換える余裕などなくなるからだ。でも乗ったとしても、近くに買い物に出かける時くらい、通勤に使っている今と比べれば走行距離も少なくてすむ。

鎌倉に引っ越して来て、前の車を買ったディーラーさんの紹介でホンダのSさんが来てくれた。それ以来おじさんはSさんに頼りっきり、車の事などなにも知らないおじさん、すべてSさんにやってもらっている。当然新車を買うのもSさん、車検もSさんの所、「そろそろオイルを交換しないと」なんて言ってSさんが車をとりに来る事も有る。

車検だってディーラーさんに頼まず、どこか安い所をさがせばいいものを、面倒だからそんな事はしない。でも買った所で点検してもらえば安心だ。こうして良く面倒を見てくれるディーラーさんにめぐり会えておじさんも幸せだし、Sさんの方もうるさい事を何一つ言わず任せてもらえるお客さんは大事だろう。車が売れなくて大変な時代、たいした事無いけどおじさんの車で少しは儲けてくれればいいが。

それでも車を車検に出すというと大変だ。なにしろおじさんの車はねこやの倉庫代わり、狭いねこやに入りきらないものがいっぱい乗っている。今朝も早めに来て車から荷物を降ろすのに一汗かいた。そして持って来てくれた代車に今日は乗せておかなくてはならない。また明日、今度は代車から荷物を降ろし、車検が終わった車に積みかえる。もちろん使いそうも無い物も乗っている、でも面倒だからそのままにしておいた。

この頃何をするのも億劫になってきている。車の中や外を掃除するのも面倒だし、車内を片付けるのも嫌だ。面倒な事ならねこやで毎日している、店内の掃除をしたり、棚を拭いたり。もともと掃除など大嫌いなおじさん、でも掃除人を雇うほどの稼ぎが有るはずも無く、嫌々やっているのが現状だ。

それに「今は花粉が飛んでるから、何もする気にならない」と言い訳だけは考えているが。

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お留守番したジョーワン君

2009-02-21 10:35:29 | Weblog

今日の猫 彬香子さんのポストカードより


昨日の夜は寒かったとみえて、途中からジョーワン君が必死で布団を引っ掻く。しばらくは何をしてるか分らず、少し立ってやっと気付いて布団を上げてやった。かわいそうに、ジョーワン君はすぐに布団の下にもぐりこみ、またすやすやと寝始めた。おじさんの傍にピッタリとくっ付いて寝るジョーワン君、ほんとにかわいい。

昨日の夜のジョーワン君は、久しぶりに一人でお留守番をした。ねこやの仕入先でもある伊豆に住んでいる会社の社長さんが遊びに来てくれて、茅ヶ崎おばさんと3人で一緒に飲みに行ったのだ。仕入先と言っても随分長い付き合いだし、お互いにもうそれほど張り切って仕事をする年でもないので、今はお友達のようなものだ。いやこれから仲良しの友達になりたい人だ。

聞いてみると社長さんの年齢はおじさんより一つ上だけ、ここまでくると殆ど同級生である。それだから大人のお付き合いが出来るし、話しも中身が濃くとてもおもしろい。もちろんお酒も強く、あっという間に帰る時間になってしまった。なにしろ伊豆から出て来ているので、早く帰らなければならない。今度はこちらが出かけて行って泊りがけでゆっくり飲もう。

この社長さんの家には猫が2匹いる。前におじさんが尋ねた時も確かに黒い猫が挨拶しに出て来たような気がする。家猫が2匹、外猫はよく分らないが多分10匹くらいいるらしい。絶えず猫たちがそこから出て行ったり、新しい猫が加わったりしているという。それでは数えても分らないはずだ。一番困るのは親猫が子供を連れて来て、置いて行ってしまうことらしい。たとえ外猫でもみんな不妊手術をしている飼い主、そんな優しい家だから、野良猫も安心して子猫を預けて行くのだろう。

そんな話しでも盛り上がり、社長さんと別れて家に帰ると、ジョーワン君が玄関に飛び出して来た。そして「淋しかったよ~」と盛んに尻尾を振る。無理も無い、この頃一人にさせて事など殆どないのだ。人の話を聞くと(もちろん、ねこやはお客さんの家の猫の話を聞くのが商売だ)、なかなか猫もかわいいようだが、やっぱりおじさんは犬が一番かわいい。

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冬、平日の雨

2009-02-20 10:57:59 | Weblog

今日の猫 彬香子さんのポストカードより


今日は雨だ。金曜日はよく雨が降るような気がする、だがねこやとしては金曜日に降ってしまい、土曜日から晴れた方が助かる。いずれにしても一年中雨が降らずにいてくれるなんと言うことはないのだから、どこかで降っても我慢しなければならない。

冬の雨の降る平日、これは観光客が殆ど出てこない一番悪いパターンだ。それだから長谷の近所のお土産屋さんは殆どお休み、わずかに従業員を使っている店や、雨が降ろうと槍が落ちてこようと、絶対店を休まないという覚悟をしている店だけが開いている。ねこやもそうだが、通りの向うの煎餅屋さんも定休日以外には休むことが無く、おじさんの強い味方だ。一軒だけこんな日に店をやっていると、なにかばかばかしくて哀れになってしまうから、お友達がいれば気強い。

それはそうとねこやもホームページを開いて何年になるのか自分でも分らなくなってしまっているが、その効果がやっとこの頃出て来ているような気がする。店に出入りする人の中には「ねこやは東京でも横浜でも有名ですよ」なんて嬉しい事を言ってくれる人もいる。そんなに有名になったら、もっともっと忙しくて悲鳴を上げるほど売れそうなものだが、こういう商売は人に知られてきてもそんなに売上げは変わらないと見える。

でもお客さんの中には一日何人も「ホームページで見て来たの」とか「ホームページであれが欲しいと思ったから、お金を用意してきたんだ」なんと言う人がいるので、おじさんは大喜び。それにこの頃品物の売込みが結構多い。近くに住んでいる作家さんや、作家の卵、趣味で猫商品を作っている人など、どこで聞いたか「あの店に行けば品物を置いてくれる」と噂を聞きつけてやって来る。

この前も大阪の作家さんが電話をくれ、ご自分で作っている招き猫を扱って欲しいと言っていた。もうじきサンプルが届くはずだからとても楽しみ、果たしてねこやに置いて売れるだろうか。いずれにしても新しい作家さんたちがねこやに集まってくれるのはいい事だ。いつもいつも同じ商品ばかり扱っていると、常連客があきてしまう。そしてねこやの売上げも落ちてきてしまうからだ。

だが、そんなに気安く売り込んできていいものだろうか。ねこやはちゃんと代金を払ってくれるか心配ではないのだろうか。おじさんは自分でも営業をしていたので、こっちが考えなくてもいい事を思ったりする。所詮小さな小売店、余り過ぎるほどのお金を持っているはずもないのだ。

そんな事を当然売り込む側も考えてはいるだろう。それでも新しい人が商品を見て欲しいといっぱい来るのは、結構信用も付いて来ているのかもしれない。その信用を裏切らないようにしなくては。そう思って今日も頑張るおじさん、今来てくれたお客さんが2000円ほど買ってくれたから、売上げ0の日が無いねこやの伝説が続いていく。

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信じる者に救われる

2009-02-19 11:25:50 | Weblog

今日の猫 おつたさんの絵手紙より


ねこやの2月は一年で一番売れない月。一月も売れない月だが、それでも正月休みが有り、その時だけは売れるので、毎年2月よりは成績が良い。でも今年の一月はほんとに売れなかった。正月も惨めな売上げだったし、後半は全くだめだった。特に一日売っても1000円、2000円という日が続き、なんのためにねこやに来ているか分らない週も有った。

まあ結局通販が好調で一月も去年より売上げが上ったのだが、もっと暇が予想される2月はどうなるかと心配した。だが実際2月になってみると、そんな心配が杞憂であったことがわかる。月初めから平日もある程度売れ、休みの日は好調に売れる。いったいあの一日やって1000円、2000円しか売れなかった日々はなんだったのか。

でもけして安心は出来ない、なんと言っても観光客が少ない冬、いつまたあの日が甦るか分らないのだ。今日も今のところ外人さんの奮闘で3300円売れている。昨日も午前中は全然だったが、やっぱり外人さんが招き猫の大きい物を買ってくれ、夕方にはそれなりの売上げが出来た。もちろん「ディスカウント」と言われたが、なんとかそれも逃れた。

この頃はホームページの影響が良く出て、かなりねこやも知られているのか、わざわざ来てくれるお客さんもいる。でもそれはあくまで少数だ。やっぱり小売店は受身の商売、運が良ければ売れるし、悪ければ泣いて家に帰るよりしょうがない。と言うことは一月よりいくらか運を取り戻したのかもしれない。

いいも悪いも神頼み、そうだったらねこやのおじさんもたまには神様や仏様を拝んだ方がいいかもしれない。なんと言っても神頼み仏さん頼みする場所なら事欠かない。歩いて一分の所に大仏様が鎮座してるし、5分も歩け長谷寺の大きな観音様にも会える。それでも足りなかったら江ノ電に乗って行って、鶴ヶ丘八幡宮に詣でる事も出来る。

「それでもな~、そんな事してほんとに効き目が有るのだろうか」。別に賽銭が惜しいわけでもないが、どうしても神様、仏様に頼る気持ちになれないおじさん。まあ最初から疑ってかかっていては、神様も助ける気持ちになどならないかもしれないが。自慢じゃないが、ねこやのおじさんは生まれてしばらくしてから、神社仏閣で拝んだことが無い。いつも見学に行くだけだ。

でも世間の人も同じでは困る。大仏様と長谷寺の間で商売をしているねこや、信心深い人のおかげで儲かっているのだ。自分は縁起などかつがないくせに、お客さんには「この招き猫を買ってくといい事が有りますよ~」なんて調子の良い事を言いながら。

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