なんだかんだでこの時間
今日は小説が書けませんでした
今もドタバタ劇は続いているので、明日は頑張っちゃいます
今まで猫ちゃんは寝るときは寝室でした
が、あまりに暑いので部屋にエアコンを何時間後に止まるようセットすると…部屋から出たがります
まあ寒いからでしょうが、そこで部屋を開けて出口に「のれん」をして開けっ放しにしてみたのです
まあ寝てはいたようですが、どうやら落ち着かなかったようで…
2日間試しましたが、寝室で寝るように戻しました
若干私たちは暑かったのですが、それでもまあ涼しい程度に設定
すると最初は「なんで?」と言わんばかりに出たがりましたが、寝室で寝ることに戻りました
それぞれ好きな場所で寝ている、そんな猫ちゃんの寝方です
戻って安心してくれたなら良かったですが、どうなのかは猫ちゃんにしか分かりません
常にいかに過ごしやすいか研究しているねここねこでした
第3話 「【ハジメ】から【アルバ】への一歩」
「…会社のとって急な話だが、アルバ ハジメ君は別の場所に転勤になる。左遷じゃないからね。そこは安心してくれ。じゃあアルバ君一言」
カトラの左遷の言葉に、社内で少しクスッと笑いが起こった。
カトラの振りにアルバ ハジメは事前に準備した言葉を、棒読みにならないように伝える。
「何も分からない状態から、お世話になりました。急な転勤ですが新天地でも頑張ります。今まで本当にありがとうございました」
お辞儀をして朝礼だったが、その話からその日の仕事の話になる。
コバ アキラが近づいてきて「急な話だが頑張るんだぞ」と肩を叩く。
19歳になるコバ アキラは会社の先輩だったが、明るく送り出してくれた。
そこへ、これも決まっていたことだったが、カトラが去り際のアルバ ハジメにみんなの前で伝える。
「ああ、アルバ君、あとで部屋に来てくれ。書類とかがある」
コバ アキラがそっと「…変な扱いを受けたら戻ってこいよ」と耳元で笑いつつ伝える。
アルバ ハジメも笑いながら頷きつつ、カトラに対して「分かりました」と大声で言ってお礼をしてから去った。
本当にカトラの部屋に来て「それで訓練って何でしょうか?どこで何をすれば?」
そこまで話すとカトラは、真剣な顔で狭い部屋の中で机に座ってアルバ ハジメに伝える。
「敬語をあえて使う必要は今日からない。仲間と思ってくれ。それに君は今日から【アルバ】だ。【ハジメ】の名を出すなよ。俺もカトラでいい。まずは透明になるときと元に戻るタイミングを掴むことだ。それには研究所を使うといい。場所は近い」
カトラは確か30歳のはず、敬語を使わないのに抵抗があったが社内の決まりならと思った。
続けてカトラが話す。
「アルバ、連絡用はこれだ」と耳につけるタイプの通信機を渡された。
「研究所ではとにかく集中してくれ。早く取り戻さないとならない」カトラが言う。
「俺はアルバ、指示は頼みます。とにかく研究所に向かうんで…よろしくカトラ」
と、頭を抱えつつ「こんな感じでいいのかな」とアルバはカトラに聞く。
地図を渡され「それでいい、ここから少し離れた場所で仲間が待っている」カトラは微笑んで答えた。
通信機をつけてアルバが会社を後に急ぐ。
「聞こえるかい?返事をすれば聞こえるタイプだ」
びっくりしたがアルバはカトラに聞こえている旨を伝えた。
研究所が見えてきた。
似たくらいか少し大人っぽい女の子が無表情で立って、手招きをしている。
「君…」アルバの言葉を遮るように「とにかくこっち」とだけ言う。
すると目の前に上司のトウジキが研究者の格好で、少し年上っぽい男の人といた。
カトラから「トウジキさんはトップの人間だ」アルバがお辞儀をする。
カトラが「俺が行くまでトウジキさんや、仲間たちとも挨拶でもしていてくれ」
なぜか女の子とも男の人とも初めてなのに、違和感がなかった。
そしてトウジキが話し出す。
「ようこそ、アルバ」微笑んでいるが、確かコバ アキラの話だと38歳と聞いている。
どこか落ち着いているが、アルバの研究所の生活が始まるときだった。
第2話 「訓練=転勤」
「特殊能力…」カトラの言葉に困惑する。
アルバ ハジメには聞きたいことがあったがカトラは話を続けた。
「アルバ君は姿を消すことができる、つまり透明にだ。そして元に戻れる。タイミングとコツがわかれば容易に切り替えもできるようになるはずだ」
カトラの言葉に、アルバ ハジメはそのままの言葉を伝えた。
「つまりカトラさんが知っているってことは、俺は実験でなったんですか?」
カトラは微笑んで「成功例はなかったし、まだ実験段階だったがね」と答える。
アルバ ハジメは「失敗例があるんですか?例えば…」そこまで言うとカトラは手で安心させるように表現して答えた。
「死者はいないから大丈夫だよ。そもそも誰もが何の実験かも知らないしね。何だか気持ち悪いと言っていた者もいるが、すぐに元に戻っている。誰も何をしているかすら聞いてこなかったよ」
カトラの言葉にアルバ ハジメは疑問があった。
「誰も何も聞いてこないって、ここは製造会社ですよね?不思議に思ってもおかしくは…」
カトラが「製造業として入社したのがアルバ君とコバ君と数名だけだ、って言ったら納得かな?」
なるほど、表向きは製造会社で研究が目的なんだ、とアルバ ハジメは思った。
それが通じたように「表と裏だけど違法じゃないさ。研究者の名前で気付かなかったかい?」
アルバ ハジメはカトラに「数人かもっとかは研究者っていましたね」と答える。
カトラが続けて「まだ習得しきれていないね?」と聞く。
アルバ ハジメは「まだですよ、昨日の今日では流石に…いやそんな早くには。だいたい盗まれたのと関係あるんですか?」とカトラに聞く。
「元に戻る薬品だ、ってなれば納得するかな?」
アルバ ハジメはめまいがしてきた。
すると姿が消えたのかカトラが驚いている。
「どうやって元に戻るか知っているのかい?」カトラの言葉と同時に頭痛がした。
「まだはっきり詳しくも分からないんですけど、めまいで消えて頭痛で元に戻るみたいなんです。でもあえてしているわけでもないし、習得も何も分かりません。それに消えている間に話ができるかも分からないし、知らないことだらけです」と、アルバ ハジメは言った。
カトラが頷きながらすぐに答える。
「アルバ君は訓練のため転勤したことにしよう。手続きはこっちでする」カトラが話をする。
「今の場所からですか?それは…」までアルバ ハジメが話すと、カトラは「形式上だけだよ。実際はそのままで構わない。元に戻るだけじゃなく、悪用もできる薬品だからね」
カトラの言葉に「悪用?」とアルバ ハジメが言う。
「まあいずれ話すよ。まずは転勤の支度でわざとらしくないように社内で話そう」
アルバ ハジメはコバさんなんて言うかな…と考えていた。
幸い会社内でコバ アキラを含めて自宅を知っている人もいない。
その点は困ることもなかった。
ただ「訓練…か」何をどうするかも分からず、カトラがいなくなっても呆然としていた。