【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第五話【二週目】

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side　第五話【二週目】

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闇を封印することに成功した。
訪れる光の世界。人々は闇を封印したリンを称え、祭事が三日も続いた。

しかし、こんなことは大したことじゃない。
闇を封印することなど、誰でも……とは言わないが、リン以外の者でもできることだ。
問題はこれから。彼女を闇竜へと変貌させず、次の闇の時代を待たなければならない。
……そんなこと、本当にできるのだろうか。闇竜を倒した勇者が闇竜と化すのなら、勇者が絶望しない限り新たな闇竜は生まれないのではないか？




２０２５年　１月９日　水の曜日　　火の国城下町より

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第四話【二週目】

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side　第四話【二週目】

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地の国の王と、火の国の王も暗殺した。
闇を終わらせるには力が必要だ。だから、彼らの持つ力を奪った。
これで準備は整った。あとは二度闇竜を封印し、そしてリンと共に闇の城にある装置を破壊するだけだ。


２０２５年　１月３日　水の曜日　　地の国城下町より

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第参話【二週目】

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side　第参話【二週目】

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海底洞窟で水竜を倒し、エレメント結晶体を入手した。
このエレメント結晶体を、三属性分集めることで闇竜を封印することができるらしい。

……いや、日記にはエレメント結晶体だけでは本当の意味では闇を封印できるわけではないらしい。まだ、その後にやることがある。
しかしその為には私も闇を封印しなければならない。リンが封印した後に、闇が蘇り、そして今度は私が封印する。
だが、その間にリンがいなくなれば全てが無意味となってしまう。リンの同行だけは今後も注意しなければ。


２０２５年　１月１日　火の曜日　火の国城下町より。

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第弐話【二週目】

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side　第弐話【二週目】

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水の国の国王、アクレサンダーはもういない。
今日、やつを暗殺することに成功した。

千年前には奴に恩を受けたらしいが、今の私には関係の無いことだ。それに、私は英雄にも善人にもなるつもりは無い。奴の所有していた竜剣ラウと竜盾デグノルは私が有効活用させてもらおう。
心配することは無い。奴の望み通りに闇竜は私が倒してやる。


２０２５年　　１月１日　　火の曜日　水の城より

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side 第壱話【二週目】

【巡り廻る。】ゼロ子旅日記、反逆者side　第壱話【二週目】

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私はきっと、地獄に落ちるだろう。

闇の地に犯罪者たちの巣窟があった。
そこで私は、三国の王を暗殺する依頼を受けた。
何故こんな依頼を受けたのかは、自分でも解らない。ただ、彼らは全人類の中でもトップクラスの力を持っていながら、闇竜討伐を他の人間に任せっきりなところに腹が立ったのだと思う。
……わかっている。一国の王が、一兵卒のように気軽に戦場に立つことなどできないと言うのは解っている。
それでも、力を持ちながら傍観しているのが許せないのだ。







２０２４年　３月９日　水の曜日　水の国城下町より。





追記。

旅の仲間の一人がかつてはアレクサンダー王に仕えていたらしい。
そして彼女はニャーワンだと言うだけの理由で奴に凌辱されたと聞いた。
奴だけは私の手でミンチにしてやらないと気が治まらない。いや、ミンチよりも酷い目にあわせてやる。