クローンな日々 不定期更新ブログ

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ボーリング・フォー・コロンバイン と実銃体験

2008年07月07日 20時47分06秒 | 映画

これは、アメリカで起きたコロンバイン高校での銃乱射事件をもとにしたドキュメンタリー映画です。この映画は日本でもヒットし、監督のマイケル・ムーアの名を一躍有名にしました。ドキュメンタリー映画だからと、くそ真面目で堅い作品かと思いきや、前編に亘ってブラックジョークが炸裂しています。映画のテンポもいいです。兵器工場の社員がインタビューに答えたあと、アメリカの歴史が流れるシーンは爆笑しましたww。まあ、作品の題材が銃なので、かなりショッキングなシーンもあります。
この映画で、アメリカの銃社会の実情がよく分かると思います。そしてこの映画で、チャールトン・ヘストン(猿の惑星の主演)が嫌いになると思います。自分は嫌いになりましたが。

ちょっと真面目な話しを。
自分はサバイバルゲームが好きで、エアガンなどを多数所持しています。銃が好きなんです。しかし、なぜ好きなのかと聞かれると、うまく答えられません。ただ、なんとなくとしか言いようがありません。中学生の頃、父に銃好きのことを懸念されたことがあります。
「いつか、偽者にあきて本物が欲しくなる。警官の拳銃とかな。」
この父の発言の裏には、ある出来事がありました。この発言の数年前に、市内で警官の拳銃が奪われるという事件がありました。銃マニアが拳銃欲しさに、警官を車で引き殺したのです。その殺された警官は、父の店に来たお客さんの一人でした。
このような出来事もあり、父が懸念するのも理解できましたが、自分は反論しました。人を傷つけてまで本物なんか欲しくないし、そもそも人を傷つける行為や道具は嫌いだと。銃は玩具だけで満足でした。そのあと、父は確認したかっただけらしく、口論ということはありませんでした。
それから数年後・・・。
自分は、本物の銃の射撃を経験することになります。
海外での観光でハンドガンを撃つのではなく、国内で自動小銃での射撃です。使用弾薬はハンドガンなので使われる弾薬よりも強力な、軍用の7.62mm弾です。銃自体は金属と木で作られていて、重さは4kg以上もあります。初めてこれを手渡された時、見た目よりも重い印象を受けました。射撃は25m先の的を、伏せた状態で撃ちます。25mと言っても、想定距離は200mなので的はかなり小さいです。号令の手順に従って弾を装填、狙いを定めます。そして射撃の号令で引き金を引きました。
ドーン!!
撃った瞬間の音は、凄まじいの一言です。耳栓をしていないと耳がおかしくなりそうです。音だけではありません。弾が発射された時の風圧が、全身に打ちつけてきます。映画などの映像では、絶対に体験できないものです。撃った時の第一印象ですが、自分が予想していたものとは大分違うものでした。自分の予想では、初めて触れる本物での射撃で高揚感にひたるのかと思っていましたが、実際の印象は恐怖でした。そのあまりの射撃の迫力に、今、自分は兵器を持っていると実感させられてしまったのです。最初の数発はビビリながら撃ってましたが、あとの数十発を撃つ頃のには慣れていました。4年の間に70発近く実弾を撃ちましたが、決して楽しいものではありませんでした。銃を持った訓練でしごかれた経験や、
なかなか的に当たらないのも原因の一つです。(笑)
一番の原因は兵器を持っている実感を持つと、あまり気分がよくありません。分解や掃除の時はいじる楽しさがあるのですが、射撃となると話は別になります。その銃が人を殺す兵器であると、撃った時に実感せざるを得ないのです。
あれ以来、銃が嫌いになったわけではありませんが、本物はもう十分だと思うようになりました。ただ、迫力を謳うブローバックのガスガンを試射すると、
その迫力の無さに拍子抜けすることはよくあります。(笑)
では、今日はこの辺で。

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