昨日ここちは会社の創立記念日でお休みだったので、そろそろ寒くなりせっけん作りのお休み期間に入ろうと思い、年内最後の仕込みに取り掛かるべく、今までの集大成とも言える極上レシピのせっけんを2種仕込みました♪
せっけんを作るのに適した季節はあるの?というと、Hand Made Soapの特徴で述べたように、天然グリセリンは空気中の水分を引き寄せる特徴があります。なので湿度の高い梅雨の季節や30℃を超え蒸し暑い日本の夏にはあまり向いているとは言えません。そして冬は部屋の温度調節がきちんとできれば問題ありませんが、気温が10℃を下回ると化学反応による発熱が不十分でこれもまた熟成がうまく進みません。ここちんちは共働きなので部屋の温度調整が難しく、冬の仕込みは無理なのです。
ここちがせっけん作りを開始したのは6月です。間の悪い時やぁ~ん^^; この季節、前田先生のレシピ本通りに水分量をオイルの39%で作ってみると、熟成期間中の水分がじゅうぶんに蒸発しなかったのか?出来たての初バッチ、アボカドマルセイユせっけんは、とぉーっても柔らかかったです。待ちに待ったせっけんだったので、その時は固さうんぬんよりも、優し~い泡々の使い心地にひたすら感激していましたが^^
そうそうお伝えしてませんでしたが、せっけんの熟成期間はオリーブせっけんなど一種類のオイルだけで作ったせっけん(これをキャスティールせっけんと言います)で6週間、マルセイユせっけんや複数のオイルを配合してつくるせっけんで4週間が必要です。この期間中にせっけんは自分で一生懸命発熱し、徐々に強アルカリから弱アルカリ性へと変化し、一人前のせっけんへと成長します^^ そう考えると、頑張れ~!って応援したくなるとってもカワイイ奴です♪ そして解禁間もないせっけんよりも更に2~3ヶ月後からの方が固く泡立ちも良くなり、よりせっけんらしくなるのです。 心配していた柔らかい出来栄えのアボカドマルセイユせっけんも3ヵ月後には柔らかさが気にならない極上のせっけんへと成長を果たしました!
それを踏まえ、夏のせっけんの水分量を35%に抑えて作ってみたところ、まずまずの出来上がりに満足し、この配分を気に入っていました。ところが秋になりこの配分で出来上がったせっけんが入浴時の使用中に割れてしまいました。。。 今の秋冬仕様は37~38%に配分を変更して様子を見ていますが、まだまだ研究段階で、季節によって水分量を調整する事は必須のようです。