漫画かドラマの影響だった気がしますが、
私は、クリスチャンに憧れてる子供でした。
教会の白と十字架、とても洒落てる気がしました。
母は私が教会に行く事に反対しました。
そんな不純な動機で入会しようと言う考え方が、
そもそも間違っている、と
行かせてくれませんでした。
でも、以前書き込んだかもしれませんが、
同級生に2人教会の息子がいて、
「ウチに来ればいいよ」と誘ってくれたので、
教会の息子と言う事は隠して、
「〇〇君ちに行ってくる」と日曜日に出掛けました。
黒と白の、ほとんど肌を現さない服を着て、
十字架を首からぶら下げ、透き通る声で讃美歌を歌い、
「神様は… マリア様は…」
と静かに話をしてくださる。
そんな想像をしながら、いそいそとチャリを飛ばして行きました。
教会の前に立ち、第一の絶望。
教会が白くない。
しかもプレハブ・・・
気を取り直して中へ。
第二の絶望。
ステンドグラスがない。
そして、どっから見ても普通のオバサンが、
「おはよう、よく来たね」と言ったのでした。
同級生のお母さんでした。
第三の絶望は、講釈がなんだかよく分からない。
もう普段着のオジサンが何を言ったって、
私の心の中は「そうじゃない、こんなんじゃない」
と不謹慎なコト考えてるばかりでした。
その内にかごと言うかザルが回って来て、
みんなが小銭を入れています。
献金かぁ・・・
夢破れて献金する気にもなれず、
足取り重く帰宅しました。
もっと大きくなって知った事ですが、
私が憧れていたのはシスターとか神父さんのいる宗派で、
同級生宅は2軒ともプロテスタントだったのです。
がっかりした私に気づかず、何度か誘って貰いましたが、
その後、その教会に行く事はありませんでした。
教会にしても、
そんな教義じゃない所に勝手に憧れる
おバカな信者は迷惑千万だったと思います。
「来なくて結構!」
私だったらきっと、そう思う事でしょう。