努力うさぎは卒業する

物語と詩を書いています。
ときどき更新します。
ショートショートのお話作りをしています。

もふもふさんとうちでのこづち五十三話

2016-10-28 21:41:43 | 物語
もっちーは、今日もコンビニで看板犬に励んだでいました。
客足が途絶えたもっちーがホッと一息ついているともっちーの飼い主がやってきてもっちーに一枚の紙を渡しました。その紙には
『看板犬に呼ばれるための3つの条件犬となるための3つの条件』
と書いてありました。
「もっ」(これ以上ぼくに何をしろと言うんだ)
と、もっちーはもふもふさん流に思いました。

(つづく)

もふもふさんとうちでのこづち五十二話

2016-10-21 10:09:33 | 物語
もふもふさんがカラフルアイスを買って来てくれました。
「もふっ」
これをこりすに食べさせてください。
「今、こすすを呼びますから」
ハハリスは 「 こりす、もふもふさん」
こりすは部屋着でやってきました。
こすすともふもふさんはカラフルアイスを食べました。
すると、こりす病疲れがなくなったのです。
こりすは、ハハリスのすすめですこし家の周りを向まわりしました。
「もふもふ」
こりす早く良くなるといいね。
こりすはもう良くなっているとは言いませんでした。
夕焼けがもふもふさんを茜色に照らしています。

(つづく)

もふもふさんとうちでのこづち五十一話

2016-10-20 14:34:05 | 物語
(こりす町医者を呼ぶ)
こりすは、風邪を引きました.
鼻水は止まらない熱が熱い。
家の中でフラフラになるほどでした。
早く治しなさいと言っていた家族も心配になって、
町医者を呼びました。
町医者は
「はやりの風邪です。薬局で処方してもらって下さい」
と、下書きの処方箋を渡しました。
「小動物の為に作ったものですからきっと良くなります」
こりすの熱は下がりました。
けれどまだ風邪が続いているからよく身体を洗ってテレビを見ながらベットにいました。
ハハリスがベットにテレビを運んでくれたのです。

(つづく)

もふもふさんとうちでのこづち五十話

2016-10-19 11:03:20 | 物語
もふもふさんが日まわりから帰って家の中に入ると、
童子谷先生が帰っていきました。
「やあ、もふもふさんお帰り」
そう言った童子谷先生の口もやっぱりぶどう色です。
ちゃぶ台の上のぶどうの房を見ると、
形はなんとか保っていたものの明らかに実が減ってすかすかでした。
その視線に気付いた童子谷先生は
「いやーもふもふさんすまないねえ。一粒だけと思っていたんだがあまりに美味しいもんだから」
と頭をかきながら言いました。
「もっふー」
もふもふさんはそう言うと、
童子谷先生に渡そうととってあった二房のぶどうを二階にとりに行って童子谷先生に頭を下げながら渡しました。
その板、どこで聞きつけたのかおばちゃんがやってきました。
そして散々ぶどうを食べて、一房おみやげに持って帰りました。
おばちゃんが帰った後、もふもふさんはすっかり無くなってしまったぶどうの箱をながめながら
「もふっ」来年はもっと沢山送ってもらわないといけないな、と思いました。

(つづく)