努力うさぎは卒業する

物語と詩を書いています。
ときどき更新します。
ショートショートのお話作りをしています。

もふもふさんとうちでのこづち十一話

2016-07-29 13:01:04 | 物語
わっふーは、童子谷先生の猫です。
もわっとしてふわっとしているからわっふーと名前がつけられたそうです。
もふもふさんは近くのスーパーにお弁当を買いに行きました。
すると、わっふーが
「ヒマだからついていく」
と言ってスーパーの近くまでついてきました。
「もふっ」
中には入れないともふもふさんが言うと、
「知っているわよ。そんなこと」
もっふーはツーンとした猫のようです。
わっふーは気が弱いところがあるようで、
一人では外出しません。
童子谷先生かもふもふさんと外に出ます。

(つづく)

もふもふさんとうちでのこづち十話

2016-07-26 17:49:29 | 物語
それでももふもふさんは、都市ガスで風呂をたいたり、朝早く起きて朝ご飯を作ったり近所のコインランドリーで洗濯をしたりと家事に精を出しました。
そんなもふもふさんに童子谷先生は、
「もふもふさん、そんなことしなくてもいいよ。僕はずっと一人でやってきたんだから。
でも、よかったらわっふーの世話をしてくれないか。
あいつは内弁慶でね。困ってたんだ」
と言いました。

(つづく)

もふもふさんとうちでのこづち九話

2016-07-25 14:15:54 | 物語
こうしてもふもふさんの弟子暮らしがはじまりました。
もふもふさんは田舎の人でしたから弟子の暮らしというのは山で芝刈りそして、
その柴で風呂をたいたりご飯を炊いたりするものだと思っていました。
そして近くの川では師匠のふんどしとか洗って干す、そんなものだと思っていました。
でも、童子谷というのは近くに高層ビルや高層マンションがあり、山手線地下鉄荒川線まで走っている都会でしたので、もふもふさんはあてが外れました。


(つづく)

もふもふさんとうちでのこづち八話

2016-07-24 22:38:34 | 物語
童子谷先生は、一人暮らしですけど家には猫がいました。
猫は、もふもふさんの肩に乗りました。
もう仲良しです。
「今日からもふもふさんの家ですよ」
もふもふさんの童子谷暮らしがはじまりました。
言い忘れましたけど、童子谷先生の名前は自分の住んでいる町の名前からつけたのです。

(つづく)