ndvdwe

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

野菜で筋力がアップ!?緑のトマトで体の内側から

2015-09-30 10:40:28 | 日記

 家庭菜園を楽しんでいる方は、トマト栽培にトライしてはどうだろう。青い未熟な「グリーントマト」が、筋力アップに役立つ、というのだ。米アイオワ大学と退役軍人メディカル?センターの共同研究から。


 研究者らは、筋萎縮症の治療に役立つ低分子化合物の探索過程で、グリーントマト由来の「トマチジン」に着目。ヒトの筋細胞にトマチジンを添加してみると、筋細胞の増殖が観察された。次に健康なマウスの餌にトマチジンを混ぜて食べさせてみた。その結果、筋細胞が発達し、筋力や筋持久力がアップしたのだ。


 研究者らは別に「ムキムキ」成分を探していたのではない。加齢や身体活動量の低下による筋萎縮を抑制す Beats by Dr.Dre専門店 成分を探していたのだが、肝心の筋萎縮もトマチジンの投与で予防、改善されることが示された。しかも、筋肉量が増える一方で脂肪量が減るという副産物もあり、肥満の治療に役立つのではと期待が膨らんでいる。


 筋萎縮、と聞いてもピンとこないかもしれないが、現代人の健康問題に大きく関与している。高齢者に限らず、若年~中高年層でも、ケガや病気で長期入院すれば簡単に筋肉が萎縮し、回復には長期のリハビリテーションが必要だ。また、生活習慣病やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、ストレスが原因で、呼吸筋など生命活動に直結する筋肉が萎縮すれば、重大な結果につながりかねない。身近な食品で体の内側から筋力アップが図れるのなら、大いに活用したい。


 トマチジンはグリーントマトに含まれるα-トマチンの消化過程で生じる。大本のα-トマチンにも、大腸がんや肝臓がんの増殖を抑える効用があるようだが、毒性があり大量摂取はお勧めしない。とはいえ、害が生じるのは一度に30個以上食べた場合の話だが。


 さて、α-トマチンは熟するにつれて含有量が低下し、完熟するころはほとんど失われる。逆に、もう一つの有名成分、リコピンは熟するほど含有量が増える。つまり、トマトはいつでも健康食品というわけ。庭先で青から赤に変化するトマトを眺めつつ、一夏まるまる旬の健康を食べるのもいい。


(取材?構成/医学ライター?井手ゆきえ)