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鬼畜の美食家 番外編 18話

2022-02-26 14:49:24 | 縄奥小説


18話

 

 

 

 こうして次々に逮捕されて行ったものの中には拘置所で首吊り自殺する者も少なからずいて事件は解決に突進して行ったように見られたが、肝心の鬼畜の美食家達の運営までは手が届いていない状況でいた課長も焦りを感じていた。そして更に一か月を経過しても犯人達は動かずに、じっとしていて「事件がこのままで終わればそれでいい」と、も一課長は考えていたが通称、調理場の位置も特定されそこからは大勢の被害者の血痕の痕跡が残っていた。更に調理場は都内にも数か所あってその場所には警官を配置して鬼畜の美食家達の運営が何も出来ないことに捜査員達は憂いを感じていた。だがこの様子は一人のスパイに依って逐一、報告されていて位置課長もスパイしている捜査員に一課長の仲間である捜査員達をベッタリと張り付かせ、ようやく捜査員がスパイしている現場をトイレで逮捕した。このスパイは内勤であって普段から周囲に好感を持たれている男だった。そしてその内勤の警察官から事情聴取した時に「俺は確かにみんなを裏切っていたが鬼畜の美食家達の運営には面識が無いのだ」と、話しスマホを科捜研で調べた結果、複数の電話番号があって一度使った電話は二度と使われて居なかったことが判明した。そこで一課長はこの使われていた電話番号の持ち主を捜査員600人で捜査に当たらせた。すると全てが別々の名前で登録されていることと、一度使ったらすぐに解約していることが解った。そしてスパイは向こうからかかって来る電話に出で状況を報告するだけで、スパイから電話をすることは無かったことで、警視庁は都内の全ての携帯やスマホの店をしらみつぶしに当たった。すると一度だけスマホを契約して翌日には解約している男の姿の映った店内の防犯カメラに収まっているところを見つけ男の写真を一課長にメールで送り、捜査本部に犯人とつながりのある男の写真をホワイトボードに張り付けて全捜査員を集めて捜査に当たった。だがこの間も犯人達は何もせずに被害者はゼロのまま一か月を過ぎても出なかった。

だが今回の事件で最も妙だったのは鬼畜の美食家達は白衣の人物が一度も口を開いたのを見たことが無いと言うことだった。果たして白衣の人物は日本人なのか外国人なのか或いは男なのか女なのかも解らない状態で、関係者全員に聞いたが全員が解らないと答え女性を拉致する者達も知らないと答えた。だが捜査員達の努力で例の男は直ぐそばにいるところまで追いつめていた。そして男の自宅アパートを600人の捜査員達が取り囲むと、令状なしで男の部屋のチャイムを鳴らして男が出てきたところで写真を見てその場で緊急逮捕が実施された。だがヤツは「令状はあるんだろうな!!」と、喚いたが捜査員達の目は冷静であって「お前が逮捕されたことを世間に知らせたらお前… どうなるか解ってるよな!!」と、男は急に青い顔して「助けてくれ!! 直ぐに警察に連れていってくれ!!」と、突然騒ぎ出した。そう、コイツが逮捕されてニュースになればヤツは殺されるからだと捜査員達は思った。捜査員達はそのまま取り調べのために車に乗ったが「拘置所にも刑務所にも鬼畜の美食家達の仲間が大勢てるんだ!!」と、車の中で喚く男は真っ青になっていた。そして取調室では尋問が始まり男は震えながら洗いざらい話して、その資料は音声と映像で記録され「俺は… ただ… 俺はスマホを買って返却するだけの仕事で生活費を稼いでいたとも自供したが、それ以上のことは何も知らない!!」と、両足をガタガタと震え出した。そして「捜査員が鬼畜の美食家達の運営は何処の誰がやってるんだ!!」と、聞くと「それは知らない!! 俺はインターネットの闇サイトで連絡を取っただけなんだ!! 信じてくれ!!」と、全身の震えが大きくなった。するとスマホを捜査員に私て「まぁカツどんでも食うか? もちろん代金はお前が払うんだぞ!!」と、男を落ち着かせて「白衣の人物については?」と、聞くと男は「落ち着いて、知らない!! 本当に知らないんだ!!」と、再び取り乱して捜査員に真顔で話した。捜査員はどうやら本当に知らない様子だなと、仲間の捜査員に話した。

一課長は鏡の後ろで取調室の様子を見ていて「コイツらは鬼畜の美食家達の運営を本当にしらないのだ…」と、ガッカリした様子を他の捜査員達にみられて、捜査員達も同様に肩を落とした。だが取調室では男に「じゃあ質問を変えよう、入手したスマホは誰に渡したんだ?」と、聞くと「多分ソイツも俺と同じで闇サイトのバイトだろうけど…」と、新しい情報に漕ぎつけた。一課長は「スマホを渡した男か…」と、捜査員達を見回して「よし!! 似顔絵しかないな!!」と、警視庁御用達の似顔絵書きを本部に呼びだし、取調室で男の話したように似顔絵を描いて、更にそれに色を塗るために科捜研にその似顔絵を大至急、届けさせた。そして科捜研では複数の色を付けた写真のよう物を作って、取調室に10枚の顔写真を男にみせて「この中でどれが似ているか?」と、聞くと「これだ!! この男だ!!」と、指さした写真に男は興奮していた。そしてその写真をネット警察と呼ばれる場所に顔認証してもらうと、パソコンのモニターに映ったのは、なんと公安の幹部職員だった。すると一課長は逮捕状を取って逮捕だなと、言うと硬かった表情が少し収まっていることに捜査員達は気づいた。そして何も知らずに内勤業務をしている公安の男を逮捕した。だが男の口は固く閉ざされたが、さっきの男同様に「お前がパクられたことをメディアに知らせてやろうか!!」と、捜査員が言うと男の顔色は変わってさっきの男同様に落ち着きの無いしぐさになったことで捜査員は「これでコイツも終わりだ…」と、思った瞬間男は「頼む!! 頼むからそれだけは止めてくれ!!」と、声を大きくして全身を震わせた。そして公安の男は「鬼畜の美食家達の運営の一人を知っている」と、声を震わせた。だが男は鬼畜の美食家達の全てを知っている訳ではなくスマホを渡す相手しか知らないと小声で話すと「相手は黒人だ…」と、言って顔を強張らせた。そしてこの男は黒人の名前も住所も知らないと付け加えた。

 


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