〜なつみ日記〜

心と体と命の調和とQuality of Lifeとトータルセルフケア
なりたい自分を叶え真の健康を手に入れましょう。

野菜をもっと食べて欲しい理由

2010年11月03日 | 歯科診療
野菜をもっと食べて欲しい理由

就学児童前の乳幼児の歯科検診をしていた時のことです。
元気いっぱいの子供たち、
その口腔内を検診すると、
元気な子供たちの歯や歯ぐきは健やかそのものです。
何十人も検診をしていると、検診をする前から何か問題がありそうと
気がかりになる児童もいます。

下を向いて、元気がなく、不安そうに検診の順番を待っています。
その立ち姿も力がありません。

私は早くその児童にも元気になるヒントを少しでもわけてあげたくて、その児童の順番が来ることを待ち構えています。
その児童の順番になり、お口の検診をすると案の定、その児童の歯ぐきは赤く腫れて、
歯ぐきからは出血があります。
歯ぐきの出血は歯肉炎や歯周病があります。
大人がなると皆さん思われているかもしれませんが児童にも見られます。

この児童の歯ぐきは赤く腫れ、ちょっとさわると出血してきます。
勿論、歯磨きが十分にできていないことがまずその理由としてあげられます。
歯ブラシをお口にいれて、前歯だけ磨いて、もう終わりという方も一応歯は磨いていますといわれます。
確かに磨いたことにはなりますが、歯ブラシをお口に入れてさっと歯磨きしただけではプラークは残ったままです。
歯磨きの目的を果たしてはいません。

歯を磨くという目的は、歯と歯ぐきが健康を保ち、
虫歯や歯肉炎の予防することなのです。
だから、丁寧に磨いてこそ始めて、『歯を磨きました。』と言えるのです。

この児童の歯と歯ぐきにはプラーク(歯垢)が全体に付着していました。
まず、丁寧に歯磨きすることをお願いしました。

出血性の病気の有無の確認もしました。
何の既往歴もありませんでした。
そこで、野菜が不足しているのではないかなあと思い、
その児童のお母さんに『野菜を好きではないのではないですか?』とお尋ねいただくよう
担当の先生にお願いをしました。
この児童のご兄弟の歯ぐきも、全身の状態も同様でした。
そこで、その場には不在のお母さんに、
野菜を食事で多く摂取するようにお勧めし、
野菜それも緑黄色野菜を食事に取り入れるようにとアドバイスをしました。

その1年後の歯科検診で、彼らは見違えるほど健康になっていました。
すぐにその児童さんたちとはわからないほど元気になっていました。
検診をすると、歯ぐきもきれいなサーモンピンク色です。
健康な歯と歯肉に変身をしていました。

保健婦さんに伺ったところ、1年前の私の質問にお母さんがびっくりしていたそうです。
『会ってもいない歯医者さんが、何故我が家の食事に野菜が少ないことと私が野菜嫌いだということをその歯医者さんがわかるのですか?不思議です。』と話されていたそうです。
この1年の間、その児童達のお母さんは野菜を取り入れるような食事にしたそうです。
その結果、お母さんの気づきと努力の賜物で、
大切なお子さん達の歯と歯ぐきの健康を手に入れることができました。

食は大切です。野菜をもっと食べてもらいたいのです。
食の大切さに気づける『こころのアンテナ』ももっと磨いて欲しいです。
一人でも多くの子供たちが、そしておかあさん、お父さんたちが
この『こころのアンテナ』に気づいてくださり、
全員が元気で健康に育ってくれますようにと願っています。

お読みくださりありがとうございます。
感謝

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