「夏の雲は忘れない」 ヒロシマ・ナガサキ 1945年
2019年、『夏の会』は幕を閉じましたが、女優たちは個人的に平和朗読活動を続けております。
皆様の支えがあっての12年間でした。心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
台本・映像などの資料は、広島原爆死没者追悼祈念館に寄贈させていただきました。そちらへお問い合わせください。
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 082−543−6271(代表) 082−207−1203(直通)
2020年夏 「夏の雲は忘れない」が本になって帰ってきました!
大月書店より出版されました。戦後75年目の夏、あの日の言葉たちに今一度、触れてください。
上演をご希望の際は、広島原爆死没者追悼祈念館にお問い合わせの上、著作権者までご申請ください。
「夏の雲は忘れない」とはどんな作品ですか
ヒロシマ ナガサキに落とされた原爆によって父母を亡くした子供、子供を亡くした両親の書き残した手記を女優たちが朗読いたします。
特別な大道具、小道具はありませんが背景には映像が映し出され、音楽、効果音、照明によって構成されています。
戦争をテーマにした物は暗くて怖いというイメージがあるのですが・・・・
「夏の雲は忘れない」は戦争の怖さを声高にいう作品ではありません。
父母、子供たちの手記や記録は被爆者たちの悲惨な体験だけではなく人と人との絆、愛情の深さを伝え明日への希望に溢れています。
わたしたちの理解を超える残酷な事件、人と人との争いが報道される今日。世界のどこかで犠牲になっている人たちが今現在も生まれています。
父母子兄弟姉妹夫妻、それぞれがかけがいのない唯一人。犠牲になっていい人間なんて一人もいないのです。
2010年 第22回 谷本清平和賞 受賞
谷本清平和賞(たにもときよしへいわしょう)は、被爆の惨状と平和の尊さを米国で訴えた故谷本清牧師の遺志を継承するために1987年に創設された。毎年平和に貢献した個人や団体に贈られる賞です。詳細→夏の会日記
「夏の雲は忘れない」全国公演日記
朗読劇「この子たちの夏」は2007年秋、演劇制作体「地人会」の解散に伴い、1985年から23年間767回の全国を巡る公演活動が中止されました。この公演に出演してきた18人の女優が集まり2008年3月、新しく「夏の会」を立ち上げ、女優たちによる朗読「夏の雲は忘れない」1945・ヒロシマ ナガサキの公演活動をスタートしました。突然肉親を奪われた怒りや悲しみ、親子の絆、愛の深さを多くの若い人たちが自分のこととして考えていただきたく、小さな小さな灯ですが点火いたしました。
がんばってください。
ヨロシク
当時10歳でした。
朗読されていた文章は本として出版されたものはあるのでしょうか。自分の子どもや孫に是非読ませたいと思うのですが。
本公演を拝見できずとても残念に思います。
私は20代なので戦争を経験していません。しかし、小学生時の平和学習から、もう二度と戦争を起こしてはいけないと強く思ってきました。
もし、自分が。もし、家族が。友達が。と常に考えてしまい、恐ろしくなる事がしばしばあります。
考え過ぎて辛くなる事もありますが、この想像力こそ再び戦争を引き起こさない為の一番のストッパーなのではないかと思います。
錚々たる女優さん方から改めて想像力の大切さを教えて頂きました。
本当に長い間、お疲れ様でした。