自称日本一小さな駅って、日本にいくつもあるけれど、
それがテレビで紹介される度に思う、
徳島県三好郡東みよし町にある、
JR四国の三加茂駅よりも数段大きいじゃないか!
って。
ここは約1坪の細長い駅、
ここよりも小さな駅は見たことがない。
はっきり言って、
よくある屋根つきのバス停よりも小さい。
更に言えば屋根が低い、
八村塁さんなら頭が天井にぶつかるかも?
では何故、有名にならないのか?
第一に徳島県民気質、大きいとか新築ならともかく、
小さい駅や古い駅なんて自慢にならないという思い。
だから誰もアピールはしない、
そして鉄道マニアにも知られずに、
ひっそりと、地元の人々にだけ利用されている。
第二に、公には大きな駅ってことになっている。
理由は、敷地だけは家が建つ程度には広い、
野ざらしにはなっているけれど自販機も置ける、
駅の裏側は自転車置き場になっていて、
でも田舎だから自転車は少なくていつもガラガラ、
敷地だけは無意味に広い、でもトイレはない、
それなりの敷地に小さな小さな古い建物だけが、
ちょこんとある。
尚、古さで言うと第二次世界大戦前後からある。
おばあちゃん達の子供時代からあったらしいから。
何もない田舎で空襲を受けずに済んだから、
三好市・郡には築100年以上の建物も珍しくない。
第三に、秘境駅マニア好みの駅ではない。
民家に囲まれているから、静けさはない、
地元では有名な神社が目の前にあって、
近所に交番もあって、ミニストップもあって、
平均1時間半に1本程度の列車待ちの時間は、
ミニストップのイートインで軽食もできるし、
何かしら買えばトイレも堂々と借りられる。
大きなお寺もすぐ目の前の山林の中にあって、
細い道しかないのに車もそこそこ走っている。
100m歩けば国道もあり、お店も並んでいて、
税金で運営されている客なんて滅多に来ない。
立派な建物のナントカ資料館まである。
ビジュアル的には、なんだかよくわからない。
秘境感は全くないから旅の目的向きじゃない。
普通に駅として利用されていて違和感もない。
周辺住民の生活になじんでいて特別感もない。
というのも、これはこれで面白いから、
少しはお国自慢になるんじゃないかなと…