gooブログ始めて2年経ちました❣️

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

プリンス FOREVER IN MY LIFE 読後の感想

2022-07-18 03:24:00 | 日記
書 名:プリンス FOREVER IN MY LIFE
著 者:ニール・カーレン/著 大石愛里/翻訳
判 型:四六判
頁 数:544ページ
発売日:2022年6月30日
価 格:3,190円(税10%)
ISBN:9784491048482
発行元:東洋館出版社

たった今、読み終わりました。
本のURLです↓
孤高の天才プリンス。真実の姿が明かされる唯一無二の評伝ついに刊行!

孤高の天才プリンス。真実の姿が明かされる唯一無二の評伝ついに刊行!

株式会社 東洋館出版社のプレスリリース(2022年6月28日 09時00分)孤高の天才プリンス。真実の姿が明かされる唯一無二の評伝ついに刊行!

プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

 
まずは本を買ったのは発売後1週間経った7月7日、職場の健康診断の帰り道に横浜ビブレのタワーレコードさんでした。





それから10日で、読了📖
特に面白かったのは、前半部分でした。
著者とプリンスとの会話文が多くて、自伝的な"THE BEAUTIFUL ONES"の口伝筆記文とは趣きが違います。
そして読み始めると、最初は現代と過去とを行ったり来たりの著者の回想に戸惑いましたが、慣れると「白人系住民が99%のミネアポリスで、プリンスは子供の頃、どのコミュニティに属していたんだろう?」と思いながら本に引き込まれていきました。

個人的な事ですが、私自身は子供の頃アメリカのミシガン州デトロイトの郊外のマジソン・ハイツという白人系の住宅街に住んでいて、日曜日は親に白人系の教会の日曜学校に行かされ、一応そちらのコミュニティに属していた体験上、子供ながらリアルにアメリカ社会が分かりました🇺🇸
(黒人系住民が多いダウンタウンは、車で通る時「決して窓を開けてはいけない」と親にきつく言われるほど、危ないイメージでした)

あと申し訳ないですが、日本人がプリンスについて書いた記事には、プリンスの歌のタイトルがキング牧師の言葉だったり、"Hot Summer"という歌のタイトルが実は1968年頃の黒人暴動の意味だったりという、それらのエピソード自体、またそれが語り継がれたであろう黒人系コミュニティについては無理解そして無関心と思える文章が散見されたので、今回のようにプリンスの言葉が直に訳されて読めるのは、とても嬉しいです。


前置きが長いですね🙇‍♂️

本文です…やはりプリンスの言葉は、矛盾が多い❗️
例えば父親のジョン・ネルソンから楽器に触れると暴力を振るわれたと言いながら、同じ父親に部屋に閉じ込められた時に置いてあるピアノが弾けるようになったりとか、更にジョンはプリンスが5歳になってから家を出て行ったはずなのに、同じジョンからプリンスが十代の頃に家を追い出されてアンドレ・シモン宅に居候した話とか、ウソが多い印象🎹
これについては、私の母親が「アメリカ人の子供は、大人顔負けの言い訳をする」と言っていたぐらい、頭の中でストーリーを組み立てるのが、アメリカ人の子供は上手い(らしい)ので、まして頭の回転が速いスキッパー(プリンスの少年時代のあだ名)ならお手のものでしょう…という感じです。
あと完全なヴィーガンではなかったようです(これもウソ?)🍖
蛇足ですが、ウソに対する節操のなさは「現代の聖者」と言われたマイケル・ジャクソンと対照的な印象です。
(まぁマイケルも「ムーンウォークを教えてくれたのは、3人の子供達さ」とウソをつきましたが)
それぞれの、お父さんの性格の違いも、原因かと⁉️

あと気になったのがプリンスがショーペンハウワーが好きという逸話で、自分がいたコミュニティなどの集団を嫌っていたのかなと思いました。
ザ・レヴォリューションという白人と黒人の混成バンドを作ったのも、人種によるコミュニティを打破したかったのかとの思いが、頭をよぎります。



本を読み進めて後半に入ると、プリンスがかつてのような売り上げやパフォーマンスができない中で、ロックの殿堂入りイベントで名演をするなど様々な後日談的な話や、〜ミネアポリスの掟〜特に「ミネソタ・ナイス」の話など。
プリンスは地元では生前は人気があまりなく、死後になって初めて「プリンス・ナイト」と銘打った試合が行われるなどの栄誉が与えられたのは、意外でした。
(故郷を離れたボブ・ディランの気持ちが分かりました)

最後に、著者のニール・カーレンがそんなミネアポリスの街(プリンスと同じノース地区出身)を今でも大好きで、プリンスは友達と断言した事で、まだ救われる本でした。
大石愛里さんの翻訳も読みやすくて、プリンスの育ちについてなど感想を聞いてみたくなるぐらい、信頼してしまいます。
総合するとプリンスについて書かれた本の中では、素晴らしいです📖


このブログを読んでいただき、ありがとうございます😊
I hate u,but still I love u,Prince❣️